2005年03月21日

見世物小屋と紙一重

先日(といっても結構前)
上野の国立科学博物館(通称:かはく)
に行く機会がありました。
「かはく」はPONにとりましてまさに
「聖地」でありまして、
幼少のころ、親父に連れて行ってもらったときには
大変なロマンとカルチャーショックを受けたものです。

現在、ビジュアル先行の次世代博物館に
生まれ変わるべく、ちゃくちゃくと改修工事を
しておりまして、ひとまず新館が先行公開されています。
子供のための博物館だと思っていますから
止むを得ませんが、パワーアップとともに
やはりガキが多くなりまして
PONにはなかなか行きにくい場所に
なりつつあるのは残念です。

あの重厚な本館と入り口にいきなりそびえる
「タルボサウルス」(だったよね?)の全身骨格!
その左右に広がる古代動物ワールドには
とても興奮しました。そして南極探検に使われた
ヘリ零式艦上戦闘機52型(複座)
本物の迫力に大喜び。

しかし、かはくの面白さは
その先の、子供たちが飽きちゃって絶対
そこまでたどり着けない奥の方にありました。
(現在の新館のあたり)
・奥州平泉藤原三代のミイラ化した首
・南極物語の片割れ犬の剥製
・かつて上野動物園で騒がれたパンダの剥製
・メキシコ?原産の女性?のミイラの股間に
 白いガーゼが置いてあったのには、子供心に
 「そうだよなあ」ととても感心しました。
・フーコーの振り子は一度触って止めてみたかった。
 (いけません)


あの薄暗い、誰もこないところなのに
ところが良く見ると結構無視できない
本物がさらりと置いてある。
役人が税金使って行うことには
心底ロクでもないのが相場ですが、
「かはく」という存在は
珍しく、民意(主に俺)にかなう、
すばらしい施政だと本気で思っています。

これからも是非、後に続く子供達に
夢を与えつづけてください。

ところでそろそろ、戦争博物館も欲しいよな。
(欧米並みの)
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posted by PON at 20:20| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 趣味 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする