2005年06月14日

蜂須賀小六

中学の頃、ある先生に
「PON君は野武士みたいだ」といわれた事がある。

「出自もエリートではなく、普段はめちゃくちゃだが
一丁ことあらば武士のような働きをする男」

というような意味だと、その先生からは
フォロー?があったと記憶する。
ニュアンス的には昔だったら
「西本聖」選手とか「鈴木啓示」選手
今なら「上原」選手。
いわゆる「雑草魂」
自分を持ち上げすぎですか(笑)

のぶし 1 [野武士]
「中世,武装して略奪などを行なった男の集団.野ぶせり.」
三省堂Webディクショナリーより
・・先生、貴方の教え子は武装略奪集団ですか?

「野武士」といえば
「蜂須賀小六」(はちすかころく)
彼は豊臣秀吉の創業を助けた功臣。
秀吉の身代が大きくなればなるほど彼自身は
「One Of Them」になってしまったが
それでも子孫は四国・阿波(今のだいたい徳島)を
領地としてもらい、明治時代まで「名前」と「血」と「領地」
を残した稀有な家
です。

これは多分コーエー系の書籍で読んだ記憶があるもの。
彼の子孫は明治時代に「貴族院」の議長だか
なんだかを勤め、「明治天皇」と直に謁見する
機会もあったらしい。ある日「明治天皇」に
呼ばれた「蜂須賀」議長は天皇の執務室で
待機中、テーブルの上に
菊の御紋入り極上「葉巻」
置いてあるのを見つける。つい出来心で
一本失敬、何食わぬ顔で天皇を待ち続けたところ、
執務室に現れた天皇はすぐに気がついて
「蜂須賀。血は争えんな」
からかったそうで。

「血」というのは当時「蜂須賀」家の
初代「蜂須賀小六」は
盗賊の首領から名を上げた」
という事になっており、
「失敬」してしまったことはまあ仕方ないとしても(笑)
未だ「盗賊」扱いされることだけは
どうにも耐え切れなかった
らしい。
「蜂須賀」議長はかなりの金額を投入して
当時の最高級の歴史学者に「蜂須賀家の出自調査」を依頼。
その結果、見事に蜂須賀家は
「盗賊」ではなく「野武士」の出自である事を
証明したそうな。

やっている事がとっても「野武士」っぽい。
いわゆるエリート武士なら
最初から葉巻をとる事すらしないでしょうし。

それと明治の頃はまだ天皇と臣下の間が近かったんだな。
(あるいは今上天皇の人間くさいエピソードが我々レベルまで
 漏れ伝わってくるのは今から100年後のことなのかも)

うーん。まあそれにしてもこのエピソード。
PONが結構好きだっつーだけの事なんですがね。

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posted by PON at 20:43| ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 戦国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする