明後日・・「あさって」ってことですね。
少し考えました。えへん。
「ザ・デイ・アフター」なんて核をなめた
アメリカ映画もありましたな。
「インディペンデンスデイ」で
我ら好事家を思いっきり笑わせ、
「GODZILLA」で
何かを更に確信させた名監督
「ローランドエメリッヒ」監督の放つ
まあ、そんな映画です。
今回の地球の敵は宇宙人ではなく
地球環境(地球規模の気象)。
地球の温暖化を防げないままに
結局ずるずる来てしまった近未来。
でっかい超弩級ハリケーンが北半球に同時に3個
できちゃうって話。
初めに「大津波」が各地を襲い、
「大竜巻」くん「雷」さんが後に続きます。
あれ順番は?まあいいや(笑)
科学的に嘘か誠なのか、PONには判りませんが
「とどめ」に控えまするは
超高々度からの凶悪な極低温冷気。
ハリケーンの目も超弩級サイズなので
日頃なら地表と交わることのない高々度が
「目」を通して結ばれ、極低温冷気が地表に乱入するのです。
冷気に触れたら最後。生きもの、人工物
すべてフリーズドライです。
目の中にあたる地域、早く逃げてください!
さて恒例の突っ込みどころですが。
(以下、ネタバレ注意)
基本的に「敵」は「厳しい気象」のみなので
今回の人類(というか北半球の先進国国家)の破滅は
映画としては非常に地味で
深く静かにやってきます。
いくら映画に緊張感がないからって
「動物園から逃げたオオカミ」達を
無理やり主人公の敵にするのは如何かと?
大津波がNY市内になだれ込み
ヒロインが巻き込まれそうになるのですが
主人公が振り返るたんびに波がさっきよりも
少しだけ後退しているというのは、
毎度のお約束ながら・・どーもね。
自然界も主人公にだけ甘すぎです!
監督は自分の映画を理解してくれる
「日本」が大好きなようで、
この映画では世界各地の破滅風景に
トーキョーの千代田区
(だってスーパーでホントに表記されるし)
が出てきます。演じるのは多分みんな「日系3世」。
とってもがんばったけど
劇中の「千代田区」はどうひいき目に見ても
「台東区」。それも微妙にニセモノの。
なんか「ごっつええ感じ」のコントに出てきそうな
そんなセット。
いい加減、こういうときはナチュラル日本人の
助っ人を呼ぼうよ。ハリウッドの皆さん!
主人公が生き延びる場所として今回
エメリッヒ監督に選ばれたのは「図書館」でして、
主人公は豊富な蔵書を燃やしまくって
寒気と戦います。
結局、衣食足りなきゃ文化も礼節もないんだよ!
という監督の荒々しいメッセージと解釈しましたが、
面白いシーンではありました。
人類の文化の萌芽となった
世界最古の印刷物「聖書」は後回しに、
現代の租税法典から火にくべていく辺りも。
いつもなら逆であるはずの
アメリカ人がメキシコ国境に大挙として押し寄せ
メキシコがこれまでの借金棒引きと引き換えに
避難民を受け入れるあたり、ちゃっかりしていて素敵。
大統領はなんもせずに事故死するし。
だってこの映画、結局人類はなんにもできませんでしたから。
物語途中で、生き残りのほぼ全員は
主人公の少年の忠告を聞き入れず、
気のいい黒人警官に率いられて
(ぜんぜん悪人でないのがミソ)
状況がこれ以上悪くならないうちに
少しでも南へと図書館を離れて行きます。
主人公グループを除いて。
俺も多分警官に従うだろうな。
主人公が残った理由は
「パパ」を信じているという家族愛よりも
単に「主人公」だからでしょう。
ちなみに警官御一行の行く末は
ご想像のとおりです。
「デイアフタートゥモロー」って人類の明後日には
こういうことも起こり得るという意味合いもありますが
災害の当日から主人公のお父さんが助けに来るのが
「明後日」ってことかも?
ひとまず今日・明日は耐えましょうってことで。
だから何?
後は特に語ることないなあ。
相変わらず、映画の主人公になる
「科学者」は皆さんパワフルですね。
そうですか。助けに行きますか。
「あなたの心には何が残りましたか?」※1
なーんにも残らなかったです。
我ながらびっくりした。
PONの相方は嫌がって見ようともしなかった。
そんな映画。
それじゃああんまりか。
「京都議定書」を遵守しよう!ってことで。
それといつもはニュースのおまけで見ていた
天気予報を少しまじめに見ようと思った。
監督:ローランド・エメリッヒ
科学者:デニス・クエイド他
2004年 アメリカ映画
ビデオ鑑賞
※1.テレビ東京、木曜洋画劇場の解説者
木村奈保子の決めゼリフですね。
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