知っているに人は今更説明するまでもない、が、
「デビルマンの原作コミック版の凄まじさを
理解できる感性をもった方がまだまだ大勢いるのに
不幸にも幼いころにアニメ版を見てしまったために
もうおなかいっぱい!
(要するに漫画版は見たことない)」
という方が意外に多い。
原作は作者も「神がかりなうちに描けてしまった」
と言っているくらい名作なんで残念。必見。
「妖怪人間ベム」と並び
原色中心のおどろおどろした配色と
リアルタッチと言っていい物なのかどうかも
はばかられるような荒々しいタッチ。
いかにも1970年代のアニメです。
お笑いのネタにされてしまうような今となっては
アニメ版を改めて観てみて!といわれても
おそらくツライものがあるでしょう。
(PONだって嫌だ。)
描き方はほとんど、
ちょっと暗めのアニメ版「ウルトラマン」
製作者側も「意識していない」とは
言えないでしょう。
(当時は「帰ってきたウルトラマン」による
第二次怪獣ブーム全盛だったんですよ。)
だいたいなんだよ?
「デビルチョップはパンチ力」って。
ほかにも、アニメ版デビルマンは
「パンツ」履いていますよね?
ご丁寧に悪魔模様のバックルまでつけて。
あれは実は「パンツ」なんです(笑)
原作漫画では「悪魔」≒「野獣」なんで
ハダカなんですけど、
(下半身「毛むくじゃら」なんで
モロはありませんが)
仮にも子供向けアニメだからってことで
当時のTV局が自重したためらしいです。
とかく馬鹿にされがちなアニメ版ですが、実は
原作版よりも「さらり」と残酷だったりします。
主人公の「不動明」。
原作では合体してきたデーモンを
人間の「意志の力」で無理やり押さえつけて
自分の体にしてしまいます。
そしてデーモンから人類(具体的にはヒロインの美樹ちゃん)
を守るために立ち上がるのです。
だからこそ「デビル・マン」です。
アニメではエンディングにも歌われているように
「人の世に愛がある、人の世に夢がある
この美しい心、守りたいだけ〜」
ってことで「デーモン一族」最強の戦士が
人の心の美しさ(具体的にはヒロインの美樹ちゃん)を
知ってしまいデーモン一族を裏切り、
人類側に乗り換え、孤独な戦いに挑むわけです。
志は立派ですし、人類にとっては真にありがたい話。
ですがアニメの第一話で、「戦士アモン=デビルマン」は
いきなり人間「不動明」を殺してしまうのです。
真の主人公、第一話で死亡
デビルマンは彼に代わって「不動明」に成りすまし
人類愛に目覚めてゆくのです。
以後、人間「不動明」は二度と出てきません。
Zガンダムみたいに折につけ
デビルマンにまとわりついてもよい所だが、
あいにく彼はニュータイプでも強化人間でもなかったらしい。
これが漫画版との最大の違い。
だからこそ、アニメ版独自の最終回も
見ることができたわけですが。
結果オーライ?
原作: 永井豪 、放映:72年7月8日〜73年3月31日
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