愛する二人とそこから派生する
「家族」というものは、どうしても
自分たちさえよければ後はどうでもいい」
という「エゴの出発点」になる。
それは誰にでも起こりうること。
だが社会が正義を優先して
二人の愛を押しつぶすのはもっと許されない。
結局は、社会と個人、双方が尊重しあうしかないのだ。
アナキンが何にもしなければ
それでよかったのではあるまいか。
パドメを助けるため、と焦りすぎた。
悪魔は耳に心地よいコトバで誘惑するのがお約束。
皇帝はドサクサ紛れに言った。
「パドメを助ける、宇宙の神秘を共に解き明かそう」
なに?結局なんも解き明かしていないのか?
アナキンもとんだ空手形をつかまされたもの。
アナキンが皇帝に忠誠を誓うシーン。
まさに「その時歴史が動いた!」の一瞬。
そんな重々しい場面の後ろで
今日も一般ピープルの交通はやむことはない。
その対比が面白かった。
フォースなんか持ち合わせない
一般人のほうがたぶん幸せなのだろう。
「バランスをもたらすもの」としての存在がアナキンならば、
彼がきっかけで、いずれ「皇帝」=シスも滅びるが
従来のジェダイもほとんど滅びる、ことになる。
皇帝は「力」を欲する点では両方とも同じと言っていたが
実は相対的に、たまたま正義と悪に分かれていただけ。
宇宙からすればどちらも異分子。
「異分子は消す」というのが
結局、宇宙の意思だったのかもしれない。
そう思えば、バランスをもたらす者だったわけだ。
「アナキン・スカイウォーカー」は。
しかし、怒っちゃいけないっつーのは
面倒くさい教えだな。
悟空やケンシロウさんはみんな暗黒面直行だ。
「ジェダイは己を知る者のために死す」
チンケな例だが
角界のばか兄弟のけんかを思い出してしまった。
弟=アナキン、兄貴=ケノービ。
10回だか9回だか、兄の実戦にて至らない点を
弟がフォローして任務をこなしてきたわけでしょ?
確かに「戦術」では弟のほうが勝(!)るが
全体的に見る目「戦略」は兄貴の方が勝っている。
しかし、弟は若いからそのあたりが見えない。
最終的に弟は
「なんでこんな俺よりも弱いやつに偉そうに
指示・命令をうけなきゃあならないいんだッ」
ってことになるわけで。
言うことを聞かなくなるのも当然だ。

<オビワン(右)の腰がじぇんじぇん
入っていないのが妙に気になります・・>
二人を別れて育てよう、という発案はいい。
レイアをオーガナ議員の養女にするのも
まあいいでしょう。
けどルークがかわいそう。あんな縁続き
(オーエン叔父さん)のところに預けたらヤバイって。
ここはヨーダが惑星ダゴバで飼育が筋というもの。
ルークはヨーダの恨み節を子守唄に
「仮面ライダーアマゾン」か「ブランカ」みたいに育つ!
つえーぞ。ただでさえ強いのに剣術までマスター。
でもいつかレイアに言われるはず。「兄は鬼子です」
Xウィングは絶対「赤い」ね。
(すんません。またガンダムネタで。)
音楽はそこかしこに
ドヴォルザークの「新世界第4章」のフレーズが
混ぜられていたと思う。
第4作「A NEW HOPE」への布石だろう。
全体としては、うまく大風呂敷を畳んで
第4作へ繋げてくれたのでホッとしました。
しかし1977年の上映から足掛け28年か。
亡くなられたドラえもんの作者
藤子F不二雄先生にも観せてあげたかった。
Vol.2 揚げ足取り編に続きます。
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