明日はようやくニッポンに帰れるってんで
字幕スーパーも、当然吹き替えもない
唯一の「邦画」を選択。
それがこれでした。
<あらすぢ>
東京のハム工場でサラリーマンをやっている
地方出身の「晴男」は、田舎に残してきた母が
再婚するというハガキに慌てて帰郷する。
そこで出会ったのは、初めての女性「深雪」。
8年前、「晴男」の前からいきなり消えてしまった彼女。
どうして何も言わずに居なくなってしまったのか?
そんな晴男に畳み掛けるように深雪は言う。
「チハル」の「ハル」は、「晴男」君から
採ったのよ?と。激しく動揺する晴男。
翌日、「子供に会いに来て」の誘いに乗る
晴男だったが、何故か深雪が突然行方不明に。
チハルと共に母探しの小さな旅が始まった。
千葉県の鉄道(たぶん小湊鉄道)と港町をロケ地に、
どこにでも居る「大人になれない大人」の再成人話を
丁寧に描写している佳品。
最後に
「ヒロインとの結婚」や「子供の父親の真相」
など、観ているほうが期待するような展開に
なるのが「映画」というものであるが
この作品はどこまでも裏切ってくれる。
個人的には、もし自分が「晴男」であったら
他人の子を連れて
町の縁日にまで参加するのは
さすがにやりすぎでは??って感じもしますが。
深雪はやっぱ「援交」なんかもやっていたのかもな。
女手ひとつでは子供を育てるのも
楽じゃなさそうだし。
映画の提供してくれる情報を
いちいち深読みすれば、あらゆる事が
キレイごとではすまないことだらけなのに
映画では巧妙に、うまーーくまとめている。
結局、主人公は帰郷して
なすことなく現実世界へ戻っていった・・
そういう作品。
帰郷
監督:萩生田宏治
西島秀俊 片岡礼子 守山玲愛
高橋長英 光石研 相築あきこ
吉行和子
・・しかし、機内作品レビューよか
結婚式の話はどーした?という
脳内突っ込みが自分の中でも
起きております(苦笑)
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