コミックのヘビーユーザーといえども
四コマまでチェックしている人は
実は居そうで居なかったり。
PONの好きなクリエイターをつらづらと。
「いしいひさいち」氏
「おじゃまんが山田君」とか
「がんばれタブチくん」が
一般的には有名。
彼の本領は「政治・社会風刺」。
ブッシュ
(つぶらな瞳のバカで言葉が汚い男)
とネオコン、
かの国の最高指導者
(こぶ平ような人のいいおっさんとして
逆説的に描かれている)
のおちょくりぶりは
もうさいこーです。
そうかと思えば「地底人」のような
ナンセンス漫画もとことんクダラナクていい。
今思えば「地底人」には学生運動のくだらなさと
むなしさを重ねているようで。
(おそらくはご本人の実体験では?)
実は押井守カントク作品に空気が似ている。
「大橋ツヨシ」氏
ナンセンスシュール4コマのエース。
「エレキング」とか
「かいしゃいんのメロディー」とか。
この人が今一番のってる作家と断言。
時々、それはくどいのでは?
それはコピペなのでは??
というような作品もあるが
それは爆笑ネタへの助走。
笑いのツボにハマったときの
攻撃力は天下一品。
掲載雑誌によって無理にシモネタ(×ンコ)系に
走ることもあるが、あまりガラではないので
止めておいたほうがいいと思う。
(結構本人は好きそうだが)
「しりあがり寿」氏
彼の長編は内容が見えてくる前に絵が汚なすぎて
ついて行くのがイヤになってしまうこともある。
四コマならば嫌になる前に
オチがやってくるので安心。
「時事おやじ」とか脱力感がグウ。
「聖(セイント)主婦ハルコ」とか。
この人もとっても頭がいい。
政治・時事ネタはストレートにイケる。
ここまでがベスト3。後は適当に順不同。
「中川いさみ」氏
・・「ワタナベの素(もと)」とか。
知性に痴性が取り付いた?っていうか
狂気とお馬鹿のハザマ??とか。
波があるがハマルとこれまた笑える。
「相原コージ」氏
「コージ苑」「サル漫」は面白かった。
確かに一時代を築いていたと思う。
「喜国雅彦」氏
「傷だらけの天使たち」
「コージ苑」の後継者。
「コージ苑」には無いモノ(少しリアルなエロ)
を4コマに持ち込んでブームを繋いだ。
「吉田戦車」氏
「伝染るんです」は確かに面白かった。
あの漫画が笑えるかどうかで
当時の笑いのセンスが判定できたり。
今みたいにわかる人だけ解ればイイや的作品ではなく
初期は結構ストレートでした。
PONがすきなのは
「戦え軍人くん!」と
我が子をだます事に命賭け
(賭けんなよ、そんなモンに)
の「みっちゃんの母」
「新井理恵」氏
代表作「×(ペケ)」
少女マンガの絵柄でありながら
時に毒のある4コマを書いていた。
実は漫画もさることながら
漫画の表題に、内容に関連していつも
「作者のひとこと」が書かれており、
時に哲学的なのもあって、内心唸っていたのだが
連載最後期には「大丈夫かこの人?」って
ちょっとサイコが入っていたものもあり
他人ごとながら心配だった。
「ほりのぶゆき」氏
「江戸むらさき特急」とか
「ちょんまげどん」とか。
話も絵柄もくどすぎる時があるけど、
特撮&歴史ネタという
二大ニッチフィールドで暗躍(笑)
「中崎タツヤ」氏
代表作「じみへん」
頭が疲れているときは読んでいて疲れる。
「クロマティ高校」のご先祖様?
日常生活の一般人が「ながしている」ところを
わざわざ掘り起こして皆で余計に
訳解らなくしているあたり。
「植田まさし」氏
今でこそ毒にも薬にもならないように見えるが
本当は結構毒がある方です。この方は。
デビュー当時は「マージャン」「セックス」
「ビンボー」が三大テーマだったように思う。
初期代表作が「フリテン君」ですから。
PONが「この人すげー」と思ったのは
「美少女」のことを
「美の少ない女」と
看破したところ。凄すぎ。
「長谷川町子」氏
「サザエさん」じゃん!それが何か?でしょ。
アニメはどうでもいいのです。実は姉妹社
から出ていた原作が現代史の
結構いい勉強になるのですよ。
戦後〜昭和40年代まで
天下(笑)のA日新聞に連載していただけ
のことはありまして、当時の政治状況、
社会問題、世相をとても上手く
切り取っているのです。
チクロとかサッカリンとかベトナム戦争にパンダ来日、
安保自動更新、ニクソン大統領中国訪問・・。
最後期では社会ネタが優先し過ぎ、
主人公キャラが通行人として4コマ目に
申し訳程度に出演だけなんて回も。
カツオなんか通りから塀越しに目だけのぞかせて
家庭内を見ていることもアリマス。
それは犯罪ですぜ。
・・四コマじゃないけれど
「東海木木さだお」氏
の作品ははっきしってドコが面白いのか
ぜんぜん解らない。
彼が書く現代サラリーマン・とか
発想がぜーーんぶ
未だに昭和30年代を引きずっている。
ホントつまらん。
「カ口藤芳郎」氏も同様。
ああ、やっぱ単なる「イチ読者」であることはいいなあ。
好き勝手書けるし。
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