「PC−8801MkUFH Model30」
(通称88「はちはち」)
PONが高校の入学祝いに
買っていただいたパソコンです。
無理したんだろうな。
有難う。親父、お袋。
さて両親に対する「感謝」もすんだところで
このパソコン。
カタチこそパソコンですが、
中身はファミコンと変わらず。
(一部ではファミコンの方が性能も上だった)
ただ、FM音源と呼ばれる「音響」は良く
また、さすがに専用モニターを
使っているだけのことはあって
「画像」はファミコンなど目じゃなかった。
でも当然、ハードディスクなんて
多分、大企業のコンピュータルームか
大学の研究室にしかなかった頃で
(それから数年後の話ですが
やっと市場に出てきたHDDも
1メガバイト=1万円
なんて時代もあったんです!)
それでも
「5インチフロッピーディスクドライブ」が
ふたつも付いていたことは
充分自慢できることでした。
その前の時代はゲームデータを
なんと「カセットテープ」に
セーブしていたんですから。
偉大なる進歩です。
88の説明書やパンフには
「家計簿」や「計算」「音楽」「CG」
「パソコン通信」に最適!
なんて未来をカンジさせるがごとく
列挙されておりましたが・・
できねーーーっての。
ごくごくたまーーに
根性のある人が「CG」にチャレンジ
しても、製作に一週間、
完成作品を画面に表示しきるまでに
5分!!かかってしまうような性能。
電電公社(現NTT)にしても
ダイヤルアップって何ですか?
更にはウィンドウズのような
ビジュアルOSも無く
少しつっこんだ使い方をしたかったら
「コマンド」を知らないと
なーーーんもできない時代。
現代のパソコン環境が「人間」ならば
88は「うほうほ」ですよ。
「ごっほごっほ、うきー」。
必然的に、やることといえば
「ゲーム」しかなかったのです。
しかし性能や環境が足りない分は
「想像力」でカバー。
出たての頃の「ファミコン」もそうですが
あの頃は何をやっても楽しかった。
クソゲーでもクリアできないと
「自分が未熟なせい」と思える
ストイックさ??があった。
ちょうど、敗戦後の食糧難を経験している
世代が、今の飽食ぶりを嘆くように、
こればかりはその時代を
体験していないとわかんねーだろうな。

めぞん一刻〜思いでのフォトグラフ
@マイクロキャビン
これです。これがやりたかった。
機体と一緒に購入しましたが
初めて「悲しみよこんにちは」が
FM音源で流れてきたときの喜びといったら。
まあ、パソコン黎明期の
親父話でした。
続くかも。
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