本屋で長い事働いていますと
いろんな事(人物)に遭遇するもんです。
本屋に付き物
「立ち読み」
コレにつきましてはまあ特に
文句言うことはありません。
あの頃とは立場が違う現在、PONも
各本屋さんにご迷惑をかけている1人で
今でもPONの好きな
レジャーのひとつです。
私が働いていた本屋は
立ち読みには比較的寛容で
普段はなーーんも注意しないのですが
ただ、レジ前だけは店舗の構造上
レジ待ちのお客さんが並びたくても
ザッシ立ち読みの集団に阻まれる
レイアウトになってしまいまして、
定期的に「立ち読み客にどいていただくよう」
声かけを日課としておりました。
PONが就業してすぐの頃のこと。
いつものように店長が立ち読み客に注意・・
と言うよりも特に誰に向かってという訳でもなく
あえて言うなら「空」に向かって
「えーー、レジ廻りにての
立ち読みはご遠慮願います〜」と
さらっと声をかけ、別業務に入るべく
背を向けたそのとき
客「ちょっと待ちたまえ!!」
店&P「??」
振り向くと、60前後の見栄えはパリッとした
おっさんが怖い顔でレジをにらんでいます。
見た目からすると、弁護士とか「士」系のお仕事
もしくは上場企業の顧問とかそんな感じ。
客「君、今なんて言った?」
店「はい、立ち読みはご遠慮いただきたい・・と」
客「私の読んでいるモノを見たまえ!
これはザッシだ。
立ち読みとは、ほれ、ここにある
こういうハードカバー本のように
読まれては困る本を言うのだ!」
店&皆「????????」
客「従って、私は立ち読みなどしていない!
決め付けるとは無礼だぞ、謝りたまえ!」
店長は謝りました。
お客様は神様ですから。
というより触らぬバカに崇り無しですから。
お客様は大変満足なさって
帰っておいでになりました。
新宿で学んだPONの個人的経験則ですが
大手企業、医者、「士」系職業に
そういう困った奴が多いです。
殊に
新宿はバカを集める、特殊な力場がある気がします。
彼が読んでいた雑誌ですか?
もうあんまり覚えていませんが
「週刊賃貸」とか不動産系の
ザッシだったような。
これこそ読まれたら困るよね??
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