<あらすぢ>
「お祭りのようだった世の中」が
ゆっくりと落ち着き、
後に「夕凪の時代」と
呼ばれる近未来の日本(主に三浦半島)で
「ロボット」である主人公「アルファ」と
まわりの人々の織りなす
「てろってろ」の時間。
「人類のたそがれ」がこんなにも
ゆっくりと素敵に移ろうとは。
何があったからなのかは
最後まで明らかにはされていないが
なんか致命的なコトをしでかした地球。
環境の激変、温暖化などの影響もあって
海面が上昇、国土もあちこちで寸断。
生き残った?人間も日々の生活を
大切に淡々と生きている。
改めて見れば、この作品での人類は
かなり悲惨な状況なんだけど
それもまたアリかな?みたいな描写。
ナウシカの世界観に近いかも。
巨神兵や腐海、王蟲こそいないけど。
人類という種そのものが
バエタリティを無くしてしまった感じか。
現実の人類が
バリバリのヤンエグなら
この世界の人類は
リタイヤ田舎暮らしの本。
また、細々とは生き延びているが
次世代を生み出すこと事体が
もう難しくなってきているような。
(理由は不明だが)
「アルファ」と親しく付き合っていた
「タカヒロ」とか「マッキ」は
かなり例外に近いようで。
科学技術も、今ある機械の
修理ぐらいはできるが
新たに作り出す能力は
失われてしまったみたい。
それでいながら、「アルファ」に
代表されるような素敵な「ロボット」を
過去に生み出し、共存もできていたあたり
今以上の科学技術を
誇っていたようだ。かつては。
まあ、理屈なんかいいや。
疲れたときに読んでみてください。
「カフェアルファ」にお客が
誰も来ないうちに「アルファ」が
寝てしまった・・なんて
5〜6ページで、
結局なーーんも話が進まない回も
多数あります。
それでいいんです。
人類の死を見取る番人
「人類のたそがれ」から「人類の夜」へ
向かうところで連載は終了します。
アルファはロボットなので
これからも人類の移ろいを静かに
見続けて行くのでしょう。
「アルファ」は
どんなに近所の人と仲良くなっても
結局、同じ時間軸に生きられない自分に
寂しさまで感じていました。
連載は、これからもいくらでも
続けられそうな余力を残しつつ
終了いたしましたが、
超スローペース(月一連載)なんで
長かった。かれこれ14年かな?
ところで「てろてろ」って何?
この言葉に反応した人は
このコミックを好きになることでしょう。
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