「キングコング」
1933年に製作、伝説的作品
「キング・コング」を「ロード・オブ・ザ・リング」
シリーズのピーター・ジャクソン監督が
現代版にリメイク。
<あらすぢ>
魔海の孤島に生き残る王者
「キングコング」が「うっほうほ」
ショービズのためNYまで
連れて来られても
やっぱり「うっほうほ」
(1930年代の旧作に忠実)

良いところを感じ取る前に飽きてしまう。
うーーん。つまんない。
惜しいんだけど。
どこがツマラナイかってーと
要するに長い(188分)。
それに尽きる。
いいシーンや監督が伝えたいメッセージは
いっぱいあるんだけどね〜。
3時間は長すぎるでしょ。
大きなおサルの映画に。
ナゾの島にたどり着くまで
既に1時間経過ってのはどうか!?
丁寧な映画化=オリジナルに忠実な映画化
って奴を考えるとき、素人(含む俺)が
安易に思いつくのは原作に基づき
何でもかんでも映像化、だが
この監督はそれを忠実に実行されました・・が
長ければいいと言うモンではないんだな。
本当、ビデオで正解。
(わざわざビデオで借りたのです。
早送りしても字幕が見られるから)
今回、たかがゴリラの映画に
180分強ものフィルムの無駄遣いが
許されたのは
まさに前作のロードオブザリング3部作が
ヒットした賜物だろう。
この監督は大変恵まれていた。
前作では2時間映画で3部作
作ることを最初から認められていたわけで
もしかしてこの監督は「映画的省略」とか
「象徴描写」とか「簡略描写」といった
手法で物語を撮ることが出来ないのかも?
そういう意味では本作に出てくる
真の主人公、物語のけん引役兼
少々悪役の映画監督にソックリだ。
(映画にかける執念も)
金をかけて忠実に撮影することが
必ずしも傑作を生む、
というわけではない、ということ。
どうせ主人公は助かるんだから
むやみにスペクタクルシーンを
長く入れる必要は無い。
観客としては「こんなところで
ハラハラする奴はいないよ。
いいから早く話を進めてくれ!」
って叫びたい。
細かいところを見ていけば(多少ネタバレ)
それぞれのカットが各1分づつくらい余計。
・救援隊が虫に襲われるシーンは丸ごと不要
・船員が作家のペンを盗むシーン
・座礁シーンをあんなに丁寧に描写しなくても。
・時代背景を説明する必要があっても
開始早々からいきなりミュージカルなどいらん。
・狭い通路を「恐竜」と「探検隊」が一緒に
走り回るシーンはいい加減クドイ。
・原住民にあんな表現が許されるんだ・・。
(さすがPJ監督。原住民の描き方が
まるっきりゾンビ)
ちび黒サンボに反対した和歌山の
おバカな団体は至急ユニバーサルに抗議すべし。
「男は好きな女の前では冷たくする」
途中でヤサオトコがヒロインに教授するせりふ。
好きな女の子にはワザと
ツラくあたる、小学生みたいな
「キングコング」はかわいかった。
KKとのスケートのシーンも良いよ。
Tレックスとの戦いでは、おサルとはいえ
もう少し「知恵を使った上での圧勝」をして
「哺乳類」の尊厳を見せつけて欲しかった。
パワーファイトの末の辛勝というのはちょっと。
かつては同族も生き残っていたらしく
さりげなく巨猿の骨が、巣穴に放置されている
シーンはよかった。
「平成ガメラ」の海底墓場を思い出した。
彼はいつも独りで夕陽を見ていたに違いない。
そして眺めることで体中に沸き起こる感情を
どう表現すればよいのか?
そのやり方を教えてくれたり、
共有する仲間が居なかった。
「美しい」と感じることができる
という点において、魔島の王といえども
恐竜なんかよりよほど心情が人間に近い。
さすが哺乳類。
ちなみに日本の誇るモンスター
ゴジラの知能は
5歳児程度との設定があるが
ひょっとしてゴジラはケモノのわりに
相当頭がいいのではないか??
と言う気もしてきた。
映画の冒頭で
霧の向こうから現れたのは
「この世に災いをもたらす魔物」だったが
映画の最後の方で
ある意味ピンチな「お猿さん」を
救うべく、霧の向こうから現れたのは
「ヒロイン(女性)」でした。
結局、世の中何が「魔王」かって
言われたら
「キング・コング」では無くって
やっぱり
「女性」だったということで
よろしいでしょうか?
PON的に言えば、大きなお猿さんよりも
生き残っている恐竜のほうが
よほど金が取れそうだけど・・。
製作年度 2005年 アメリカ映画
上映時間 188分
監督 ピーター・ジャクソン
出演
ナオミ・ワッツ
ジャック・ブラック
エイドリアン・ブロディ 他
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キングコングよりも・・