割りに季節感の無いネット上でも
また、実生活におきましても
散々言われることではありますが
季節の過ぎるのは早いですな。
特にPONにとって2006年は
激動の年でしたよ。
ちびがるた降臨(妊娠発覚)が
今年の正月でしたからね。
去年の今頃は、我が家に
まだニューカマーが居なかった訳で・・
さて、聖夜も控えている12月に
何ですが、しばらくの間
PONが通勤途中に
読んでしまった「本」シリーズを
お送りします。
しかも「ホラー」・「軍記物」中心。
季節感ZEROです。どぞ。
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「角川ホラー文庫」より
大石圭作品 「呪怨(じゅおん)」です。
Vシネマとか映画として
結構作品展開をしたあげく
同じ監督で「ハリウッド」資本でも
映画化したらしいですね。
アメリカの常識では
「ホラー」には必ず「お色気」が
ツキモノなのだそうですが
そういうキワモノ思想を全く排除した
製作姿勢に、向こうの映画評論家も
学ぶところがあったんだとか・・
大石圭さんの作品なんで
相変わらず文体は読みやすかったです。
(もったいぶらない書き方、
イメージしやすい表現方法など・・)
<あらすぢ>
老人介護のボランティアをしている
仁科理佳は、寝たきりの老婆・幸枝の様子を
見てきて欲しいと頼まれる。郊外の住宅地に
あるその家の中は、悪臭が漂い、ゴミが散乱
していた。理佳が人の気配を感じて二階に
上がるとガムテープで封印された押入れが
目に飛び込んできた。理佳は、恐る恐る
ガムテープを剥がし…。
「リング」の「貞子」にしてもそうだけど
ものすごい怨念の「存在」によって
無辜の人間が理不尽に殺される。
こういう分野を読んでいると
つくづく思うのだが
そんな殺され方をした人間の中には
そのあまりの理不尽な殺され方に
自分を殺した「怨念」に対して
別の「怨念」となり
結果的に「人類(生者)の味方」に
なったりするような「怨念」が
居ても良いのではあるまいか?
やはり「生者」と「死者」の間には
「深くて暗い溝」があるのでしょうかねぇ。
生前にはどんなマトモな
思考や想いを持っている人物でも
死ぬというのは生物にとってトテツも無く
「ショック」なことで
その「衝撃」たるや簡単に生前の理性なぞ
ぶっ壊してしまうとかいうことを
どっかの「ホラー小説」かなんかに
書いてあって
なんとなく納得してしまった
こともあったなあ。
ま、それはともかく
この作品では登場人物がみんな、
あまりにも悪霊の意図にはまりすぎ。
とりあえず二階に行って
ガムテープはがして、XX見て・・。
オレならひとまず外に
出ることを切に希望。
(それ以前にそんなとこには
近寄らない(苦笑))
そうはさせない「パワー」こそが
「怨念」たる所以なのでしょう。
なんか小説は「ビデオ」が好調だった
流れを受けてその「前日譚」らしい。
ガンダムで言えば
「ガンダム大地に立つ」前の
「ルウム戦役」のお話。
「正体不明」=「怖さ」に繋がるなら
最初は「ビデオ」から見たほうがよいかも。
(小説単体でも楽しめますが)
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