<あらすぢ>
朝のラッシュアワーを過ぎた頃、東海道本線、
小田原始発・東京行きの『快速アクティー』が、
茅ケ崎・平塚間の鉄橋で突如停止した。
何者かによって乗っ取られたのだ。
『この電車は彼らが占拠した』。自らを「彼ら」と
名乗る犯人グループは運転手と車掌を射殺し、
すべての乗客を一部の車両に閉じこめた。
そして、殺戮が始まった―。
無差別な悪意が暴走する戦慄のホラー。
作品の舞台となった「列車」は
多分これ。
いやぁ・・。
読まなければ良かった。
非常に陰鬱になります。
いわゆる「大人の知恵」もしくは「事情」で
「そこはそういうことなんだ」と
社会の大部分の人達が
暗黙の了解をしているナーバスな
部分を敢えてほじくり返してしまった
事から起きる物語。
社会的に言えば下層に位置する
「一般民」達の
声にならない絶望、怒り、悲しみ。
いつの時代にも、そんな人間は
一定数存在するものだが
その凶暴なパワー(怨念)は
ほとんどの場合、個別に踏みにじられ
他の人々に向くことも無く
いつしか忘れ去られていく存在だった。
が、「ネット」という媒体が登場した時
個別に消えるはずだった怨念は融合し
純粋な悪意
となって炸裂する。
自分達をこの境遇に追いやった
漠然とした顔の見えない社会に
復讐する。
ダブルデッキの車内は「血」に染まり
「鉄」の臭いが充満した・・はず。
犯人達には結構腹が立った。
「なぜ私が??」
単に「運が悪い」だけで
この世に出られなかった「彼ら」は
「生きとし生ける」すべての生命体を
恨み、根絶する「権利がある」と
彼らは決意表明をネットでアップしている。
百歩譲ってそういう権利もあったとしても
その根絶する権利とやらを
「彼ら」は犯人達に譲渡する
権利はさすがに無い。
犯人はいろいろと理由を述べていたが
結局、同情することもできなければ
納得もできない。
狂った彼らが勝手な理屈で
我々に危害を加えるなら
我々も彼らに抵抗(排除)する権利がある。
「彼ら」は単に狂っているだけだ。
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