大塚公子 角川文庫
「ノンフィクション作家」の割には
文が下手なのが文字通り致命的。
一般人にはよく解からない
死刑執行の流れの描写も
それなりに面白かったが
むしろ死刑囚がどんな背景から
「死刑」に値する事件を起こしていったのか?
その過程の記述の方が更に面白かった。
そんなあなたにはコレ
↓↓
「無限回廊」
・・まあいいや。
筆者は死刑廃止論者のようなので、
究極的にはそちら方面へ話を
持って行きたかったようだが
本編自体は、比較的淡々と事実だけが
書かれていて好感が持てた。
すべての「死刑囚」が最後は
聖人君子として立派に死んでいった・・
というような記録集を
書き望んでいたのかもしれないが、
大久保清の例に見られるように
それじゃウソだと気がついたんで
結局、公平に書かざるを得なかった
のかもしれない。
あくまで「推測」ですが。
個人的には「死刑制度」は
必要だと思う。
犯罪抑止力ではなく
遺族の気持ちを少しでも慰める意味で。
ただ、「死刑制度」がきちんと
運用されている間ならばともかく
その制度を権力者が、無理矢理
曲解して利用しはじめたり、
「死刑」を決定しえる人物が
悪意、もしくは判断ミスで
人をそういう状況に
陥れる様になったりしたら、
それは怖い。
先日、驚異的なスピードで
死刑決定、執行された
大阪の宅間守のような事例ばかりなら
解かり易くていいんだけど
世の中あんな例ばかりじゃないからな。
以前「世界のビックリ番組」だか
なんかのアメリカでの話。
無実なのに殺人犯として死刑が確定。
死刑執行ぎりぎりのところで
かろうじて人権派弁護士に救われた
(そのケースでは導入されたばかりの
DNA鑑定法による再捜査が認められ
犯人は別人と判明した)
なんて話があったけれど
実際に起こりうるワケだし
自分がもしや冤罪に
巻き込まれたりして
自分の死後に「無実」が判明、
ああ、殺してしまった彼には
非常申し訳ないことをしました
ごめんなさい・・なんて
関係者に謝られても
殺されたわが身には困ってしまう。
人のやることに「絶対」は無いから。
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