2006年12月24日

クリスマス・ツリー (1968)

本日はクリスマスイブ。
息子にははじめてのXマス。

まだプレゼントに経費が
かからないのは良いけれど、
そもそもプレゼントという概念が
判っていない彼を相手に
プレゼントというイベントが行えないのは
ちょっとサミシイ。
早く、ゆっくりと大きくなっておくれ。
お願いします。

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PONにしては珍しいフランス映画。
毎年、クリスマス近辺になると
「水曜ロードショー」なぞで
TV放映されてました。
先日、レゴの記事を書いていたときに
急に思いだしました。
多分、レゴブロックをXマスプレゼントに
もらったPONが
わくわくしながら映画を見たことに起因します。

何にも参考にしないで
記憶だけで書きます。

<あらずぢ>
結構金持ちのお坊ちゃんが、父親と南洋で
バカンス中、水爆実験に巻き込まれて
巨大化急性白血病に。
我が息子の運命を悟った父親は、本人や周囲には
ひた隠し、ただ息子のわがままを受け入れ、
運命の日までの間、「最高の父親」を
演じきろうと決心する。

1970年代までよく見られた「お涙頂戴」の1作。
ツッコミどころも満載なんだけれども。

・学校なんか行きたくない→行かせるのを止める
・青い「トラクター」が欲しい→即購入
・息子がトラクターで無免許運転、あまつさえ
 近所中を耕してしまい、周囲から猛抗議→叱らない
・狼のペットが欲しい→深夜の動物園で窃盗

この家には「執事」!が居て
「ぼっちゃんの言いなりで「トラクター」まで
 購入するとは、金持ちのやることは
 わかんねえなー」

と内心、バカにしていたのだが
父親から真実を告げられるや豹変。
彼にとって最高の相棒になって活躍します。
動物園で狼(しかも二匹)を盗む時の鮮やかさ!

父親も一緒に海で泳いでいたのに
何故に息子だけが白血病になったのかというと
ヨットのプロペラにロープが絡み
父親が素潜りで作業中、
上空を放射性物質をばら撒く
ヘリ(米軍だったような?)が通過。
ぼやーーっと見上げていた息子だけが「被曝」という筋。

・・んなアホな!

腐乱酢は「核」をなめてますか??

最後は「息子の病気」なんかどこ吹く風で
親子+執事+2匹のほのぼのとした
セレブ生活時間が流れますが
やっぱりクリスマスイブの日。
クリスマスツリーの陰で
ひっそりと息を引き取っている息子を
父親は発見するのでした。

「この静けさはなんだ?まさかまさか?」と
父親の視点でカメラがツリーの影に向かう場面は
結果を解っていても、やはり切なくなります。
息子の残したスケッチブックには
家族+狼の絵と
「みんな幸せにね」の文字が。

いつのまにか家族の一員になっている
2匹の狼たちの切ない遠吠えも涙を誘います。
えぐえぐ。

当時のおらも、なんかのはずみで
「死」が近づくことになったら
果たしてウチの親はここまで
やってくれるだろうか
??
と結構真剣に悩んだものです。
ばかだね〜。

この映画が放映されると
「少年の死は現代社会への
「警鐘」なのでは無いでしょうか?

それではまたお会いいたしましょう」と
なんでもかんでも「警鐘」にしてしまう
「水野晴郎」氏に
捧げたいと思います

L' ARBRE DE NOEL
THE CHRISTMAS TREE [米]
110 分 フランス映画
初公開年月 1969/12

監督: テレンス・ヤング 
出演: ウィリアム・ホールデン
   ブルック・フラー 他



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posted by PON at 21:07| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(カ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする