2007年01月05日

バンジージャンプ Vol.3

無事に「バンジー」終了後
園内を軽く廻って再び「ジャンプ台」を
通りかかったところ、
園内の客が皆一様に上空を見上げ
なにやら異様な雰囲気が漂っていた。

状況を類推するに
中学生の女の子4〜5人連れが
遊園地で休みを満喫しに来たはいいが
仲間の1人がよせばいいのに
帰り際に「バンジー」にチャレンジング。
そのあまりのプレッシャーに
足がすくみ
「行くことも引くことも」
出来なくなってしまった様子。
周囲は次第に暮れなずみ、
そんな状況が早40分以上。

ネコが高い木の上から降りられなくなった・・
まさにそんな感じ。

それを女の子連のリーダー格らしい子
大声でしきりに叫んでいる。

「もう大丈夫だから〜」
(何が?)
「みんな許してるから〜」
(だから何が??)
「みんな待っているんだよ!」
(おまいはなんでそんなに偉そうなのか?)
「電車なくなっちゃうよ〜」
(それは大変)
「大宮帰れないよぉ〜」
(そうか大宮か)
「明日学校で言わないから〜」
(大苦笑)

そこは「逆切れ」と「恐怖」と「野次馬根性」が
交錯する一種異様な不思議空間だった。
リーダー格が叫ぶたびに
そこにいる野次馬までが非難されているような
錯覚すら覚える。

そのうち、どこかのお調子モンが
「がんばれー!」と発声
すると自然に手拍子の輪が連鎖。
「がーんばれ!がーんばれ!」
ありゃりゃ。こんな状態では
応援しない奴は「非国民」みたいじゃないですか。

もっとも、先にバンジーを経験し
そのプレッシャーを体感していたPONは
無責任に手拍子する気にもなれず
ただあんぐりと見上げていた。
つきあう俺達も相当暇だとは思うが・・

結果は、と言いますと
その女の子はホントなんの前触れもなく
突然飛び降りて終了

それまでの騒ぎは何だったのか??
っつーくらいのあっけなさでした。

今まさに、自殺しようとする現場に遭遇したら
こんなカンジかもなんて不謹慎にも考えた。

なんか、
ロッキーの勝利のテーマが流れるような
イキオイ
で周囲は少女の勇気を
祝福しておりましたが
バンジーの担当従業員も大変だ。
閉園間際に毎度あんな、お祭り騒ぎに
付き合わされるのだろうか。
(あっけない幕切れは
 閉園時間を30分以上も過ぎてのお話でした)

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2007年01月04日

バンジージャンプ Vol.2

重力に魂を惹かれた人々・・

PONが死刑台への階段を昇り切ると
入れ替えに青白い顔をした
若い女性が係員に付き添われるように
降りていった。
そう、ここは「ギブアップ」有
あくまで本人の自由意志で
「ギブアップ」を宣言するまで
係員は根気よく物好きなお客に
付き合ってくれる。

世の中でも五本の指に入るくらい、
かなりどうでも良いことに深刻
かつ物好きな連中が
連日順番を待っているのだ。
PONもその一人だった。

「自分の順番はなるべく先のこと
 であって欲しいなあ」
そんなかすかな願いを無視するように
PONの前のお客(30代の男性)は
あっさりと床下へ姿を消した。

で、一歩前進。
手すりにつかまりながら
おそるおそる覗き込む。
すかさずぶわっと吹き上げる風。

うお!高けぇ!!

先に落ちていった男性は
奇妙な声をあげながら
豆粒になって落ちて行く。

下に敷いてあるデカイ、エアマット
すれすれまで下降したところで
おもむろにゴムの反動で上へ引っ張られ
二回目の持ち上がりに入る。
そして彼は空中のある一点で
「ピタッ」と停止した。
そうか、あの瞬間に「正気」でいられれば
いわゆる「無重力状態」を体感できるんだ。
こんなときに限って頭のどこかが妙に冷静。

下のほうではしゃいだ感じの男の声が聞こえる。
もう何度目かのゆり戻しも終わって
無事に地面へ着地したのだろう。
「いいなあ。あの男性は。
 もう山場を越えたんだ。
 俺なんかこれからだぜ?」


「はい、お客さんの番です!」
そんな爽やかにいうなよ。

前の人が着けていた
「バンジーひも」やらなにやら、
各種アタッチメントを二人がかりで
取り付けてもらいながら
いろんな説明をたくさん
受けたような気もするが
なんも覚えていない。

「飛ぶか、飛ばないか」

心の中はそんだけだ。

こんなときこそ普段は眠っている
「男の意地」が働いた。
ここまできた以上、
ニヤニヤしながら見上げている
仲間たちに見せ付けてやらねばならない。
「棄権」はありえないのである。

日本は各地で
「お客さんを危機から守るため」
というよりは
「担当者が絶対に責任を取りたくないから」
という、どちらかといえば
後ろ向きな理由から
「過剰」に安全になっている。
高いところ、崖っぷちには皆、鉄柵だ。
たとえ落ちたくても
結構苦労しなければならないのが実情。
でもここでは「落ちろ」という。
大丈夫だという。

丈夫(だと思う)なゴム紐が
体に接続されてはいるが
頼るものが何にもない怖さ。

結局、落ちてしまえば一瞬だった。

確かにビビッたが
地球の引力は
そんな思いとはまったく関係なく
万人平等に大地へと引きずり込む。

一歩その向こうへ踏み入れてしまえば
もう人間の意志など関係ない。
後は墜ちて落ちて行くだけ

このアトラクションのキモは
ただひとつ。
「その先」へ足を踏み入れるまでの
ココロの葛藤。

これを楽しむのだ。

今でも覚えているのは空の青さ
急激に迫ってくる大きなエアマット
(エアマット自体が馬鹿でかかったので
 地面までの距離感はそんなに感じなかった)

「うぉお〜」

と、勇ましいんだか、チキンなのか
よく判らない。ジャンプしている最中に
ずっと発声していた自分の声
(これも後で仲間たちに馬鹿にされた)
だけだった。

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2007年01月03日

バンジージャンプ Vol.1

もう10年ほど前になろうか。
遊園地の「絶叫マシーン」の
開発競争が一息、代わりに自然の重力に
身を任せる、いわゆる「フリーフォール」系が
台頭してきたことがあった。
流行は「バンジージャンプ」

東京は「よみうりランド」にある(多分今でも)
「バンジージャンプ」に
チャレンジすべく、仲間たちと
行ったことがある。
若かったんだな。

仲間たちは皆、様々な言い方で
要するに「危ないことにわざわざ
 チャレンジすることは間抜けのヤルコト」

とかいった趣旨の理屈を重ねまくり
本当にチャレンジすることになったのは
PON一人だった。

高さは22mくらい。
なんだ、たかが22mじゃんよ?
海外の観光では本物の谷間へバンジーする
ところがあるとか。
しかもその高さは100m以上!
そんなのに比べたら
なんかチャチいよ、22mって。数字的にさ
なんて生意気にも思っていたんですよ。
バンジー塔の入り口で見上げるまでは!

・・やめときゃよかった。

仲間ドモはニヤニヤとPONを見ています。
仲「飛ばないの?」
P「行くさ。」

チャレンジ料はここの施設だけで2500円。
(金額は適当。これくらいだった気がする)
無事にこなせば「ジャンプ証明書」がもらえる。
事務所で誓約書
(なんかあっても好きでやったことだから
 ここを訴えたりしないとか・・)だの
保険加入手続きなど
10分ほどの事務処理をさせられた後、
いざ階段へ。

灰色の階段はそれこそ
「死刑台」へ続く道に思え
「金を払ってまでして、なんでこんな
 思いをする必要があるのだ?」と
仲間たちが吐いていたセリフを
繰り返す自分がいたり。登りきるまで
まあ心の中はニギヤカなこと。

ここの施設は係員が、
客が落っこちるまで
責任を持って面倒見てくれるが
その掛け声には参った。

係「いいですかぁ?」
P「ふぁ〜い」
係「さん・に〜・いちっバンジー!!」

その間抜けな掛け声は何とかならんか?
そんな事を気にする余裕が
この時点ではまだあったことが
自分でも驚き。がしかし

とにかく、足が動かない!

大丈夫だよ。遊戯施設だよ。
安全装置が完備しているよ。
みんなも見ているよ。
早く飛ばないと次の人に迷惑がかかるよ。

自分の理性が手を変え品を変え
様々な思考で自分の本能部分を
なだめすかしても
足がまったく動かず
その先に行かないのだ。
まさに足が「

「命令を拒否します」
足がそう言ってる!
おい、我が足よ。君はそんなに
俺の命令を聞かない存在だったっけ?
肉体と精神が完全に分離した瞬間

人間(動物)ってよく出来ている。
もう少し機械的に思考回路を
あっさりと切り分けられる頭があれば
この世には更に飛び降り自殺者が
増えていることだろう。
肉体の安全装置
めったなことは出来ないようにギリギリのところで
コントロールしているわけか・・ふーーん。
そんな解析はいいから早いとこ
「飛ばねば」ならないのに
PONは未だに離床位置。

バンジー.jpg

TVで時々罰ゲームとか言って
お笑い芸人が10m位の飛び込み台から
飛び込むまでの経緯を笑うバラエティーが
あるが、笑えないってマジで。

以下、次号。

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2007年01月02日

「ちびがるた」の世代

「ちびがるた」とは
もちろん、我が息子のことで
ございます。

先日、オムツ替えを終了し
すやすや眠り始めた
「ちびがるた」を見ていて
思ったのですが、彼は

「911同時多発テロ」も
「俺たちひょうきん族」も「全員集合!」も
「ガンダム」も「ルパン」も
「松田聖子に代表される80年代アイドル」も
「0系新幹線」も「おにゃん子」も
「オ×ム・サリン事件」etc・・

なーーんも知らないんだなあと。
不意にそう思ったワケです。

そりゃ赤ちゃんだから当たり前
なんですが
後に学習することで学んで行く
とは思いますが
いずれも一つ一つ説明しないと知らない。

たとえ知ったとしても
すべては「後追い」の知識なわけで
当たり前だと思っていた
(日本人が誰もが体験してきた)
「社会現象」「文化」「時代の空気」を
なんも実体験していません。

例えば、PONが
今でも亡くなった事に寂しさを
感じるドリフ「長さん」
「ちびがるた」には単に
「自分が生まれる前に
 死んでしまった喜劇役者」

なわけ。

これは結構衝撃的かも。

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PONにとっては・・
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2007年01月01日

祝! 2007年 お正月

明けましておめでとうございます。
マスターオブライフ主宰
PONであります。

当ブログも、だらだらと2年も続きまして
1月3日で3年目に突入します。
前回の正月は
そろそろ飽きたから
「ブログの更新ペース」を落すだの、
やめるかもよ的ニュアンス

新年早々から漂わしたあたりが
なんとも可愛げ無く、嫌みったらしく
大変自分らしく、と反省しております。

今年はまあ、そう言ったひねた事は申さず
「ぼちぼち」かつ「だらだら」と
それなりに続けてゆくつもりですので
どうかよろしく願いますです。

去年は特に、月日の流れが早かったなあ。
最大のトピックはなんと言っても
「ちびがるた」の誕生
彼がどんどん大きくなるにつれ
自分にかかる負担もどんどん増してゆくわけで
(情けないコトながら主に経済面)
とにかく、前向きに頑張っていこうと
決意も新たです。

今年も宜しくお願いいたします。

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