園内を軽く廻って再び「ジャンプ台」を
通りかかったところ、
園内の客が皆一様に上空を見上げ
なにやら異様な雰囲気が漂っていた。
状況を類推するに
中学生の女の子4〜5人連れが
遊園地で休みを満喫しに来たはいいが
仲間の1人がよせばいいのに
帰り際に「バンジー」にチャレンジング。
そのあまりのプレッシャーに
足がすくみ
「行くことも引くことも」
出来なくなってしまった様子。
周囲は次第に暮れなずみ、
そんな状況が早40分以上。
ネコが高い木の上から降りられなくなった・・
まさにそんな感じ。
それを女の子連のリーダー格らしい子が
大声でしきりに叫んでいる。
「もう大丈夫だから〜」
(何が?)
「みんな許してるから〜」
(だから何が??)
「みんな待っているんだよ!」
(おまいはなんでそんなに偉そうなのか?)
「電車なくなっちゃうよ〜」
(それは大変)
「大宮帰れないよぉ〜」
(そうか大宮か)
「明日学校で言わないから〜」
(大苦笑)
そこは「逆切れ」と「恐怖」と「野次馬根性」が
交錯する一種異様な不思議空間だった。
リーダー格が叫ぶたびに
そこにいる野次馬までが非難されているような
錯覚すら覚える。
そのうち、どこかのお調子モンが
「がんばれー!」と発声
すると自然に手拍子の輪が連鎖。
「がーんばれ!がーんばれ!」
ありゃりゃ。こんな状態では
応援しない奴は「非国民」みたいじゃないですか。
もっとも、先にバンジーを経験し
そのプレッシャーを体感していたPONは
無責任に手拍子する気にもなれず
ただあんぐりと見上げていた。
つきあう俺達も相当暇だとは思うが・・
結果は、と言いますと
その女の子はホントなんの前触れもなく
突然飛び降りて終了。
それまでの騒ぎは何だったのか??
っつーくらいのあっけなさでした。
今まさに、自殺しようとする現場に遭遇したら
こんなカンジかもなんて不謹慎にも考えた。
なんか、
ロッキーの勝利のテーマが流れるような
イキオイで周囲は少女の勇気を
祝福しておりましたが
バンジーの担当従業員も大変だ。
閉園間際に毎度あんな、お祭り騒ぎに
付き合わされるのだろうか。
(あっけない幕切れは
閉園時間を30分以上も過ぎてのお話でした)
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