古谷実さんの最新作
「わにとかげぎす」です。
講談社のヤンマガ掲載中で
(たぶん、今も掲載中なのでは?
自分は単行本派なモンで確認できません)
先日第一巻が出ました。
「わにとかげぎす」とは?
「ワニ」やら「トカゲ」のような形をした
キス(魚)の仲間・・のことと思われます。
何でそれが漫画の題名に選ばれたのかは
よく解りませんが、
たぶん、この先も明かされることは
無いでしょう。
古谷実氏はご存知
「行け!稲中卓球部」でブレイク後
「僕といっしょ」
「グリーンヒル」
「ヒミズ」
ときて今回の
「ワニトカゲギス」です。
なんか古谷版「最強伝説黒沢」なんかな?
(小学館 スピリッツで
掲載してた福本伸行の作品)
と思わずにはいられない。
前回の「ヒミズ」のように
「このままでは終わらないハズ」
「古谷作品だからきっと最後には
すべてが明らかになるハズ」
「せめて主人公は
何かしらの救いが訪れるハズ」
そう思いつつ終わってみたら
全部「買いかぶり」でした!
なんてことにならないといいけど。
素直に「おばか7:シリアス3」くらいの
路線でいいと思うんだけどな〜。
田山花袋の「布団」じゃないけど
所詮は読者の憂さ晴らし手段である
漫画の世界に陰湿なリアルさを
持ち込んでも読者(少なくともPON)は
面白くないよ。
なんだろ。筆がノッて絵柄も安定してきた
「稲中」の後半あたりから
さすがのセンスで笑わせながらも
「前野」を使って、時々深いコトを
さらっと描いていたが
(「じみへん」にちょっと近い?)
「ヒミズ」からガラッと
作風が変わってしまった。
単に「笑い」を描き続けるというのも
作者の人格が崩壊しかねないくらい
大変な事なんだろうなって想像はつくが。
「笑い」を描くのが辛くなって来たのかな。
少なくとも自分は「古谷」作品に「笑い」を
求めているんで。あんまり陰鬱なのはちょっと。
痛々しく主人公を追い詰めることなく
適度に笑わせてください。
暗さはせいぜい「グリーンヒル」くらいまで
お願いします。
古谷様。
しかし、相変わらず作者は
表現がウマイですな。
「下層階級のバカ若者」の。
本当にその辺で「ツバ」吐いていそうだもの。
彼ら。
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