2007年04月09日

「究極の美味」雁屋哲

「究極のシェフは美味しんぼパパ」
という漫画がございましたが
この作品とは「おそらく」関係なく
縁もユカリも無いです。

国民的?グルメ漫画
「美味しんぼ」の原作者
「雁屋哲」氏の珍しい「ホラー」小説。
また、ここのところナリを潜めていた
「角川ホラー文庫」からの一冊です。

<あらすぢ>
 美食評論家 斉田は自分が中国の
皇帝として君臨する夢を度々みる。
が、いつもそれは忠義の大臣が
命懸けで用意した料理が運ばれ、
食べる寸前でさめてしまう。 
 そんなある日、斉田は晩餐会の席で
世界の超有名シェフの誰もがひれ伏す
悪魔的な魅力をもった中国人易牙と
知り合い魅かれていく。彼の導きで
斉田は「究極の美味」に近づく喜びに
酔いしれているが、それは2700年の
時空を超えた復讐の罠に
落ちることであった―。

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ライフワーク「美味しんぼ」の
書きたくてもかけない「食のダークな部分」を
この小説だけにぶつけ、
「ガス抜き」をはかることで
また「美味しんぼ」の原作の戻っていった・・
そんな印象も受けました。

話としては、PONには
途中から想像がついたけど
まったく裏切ることなく
最後まで想像通りでして
それはそれで、いっそ
「すがすがしかった」です。

この小説の「キーパーソン」である
中国人「易・牙(イ・ヤー)」氏ですが
PONにとっては
ビジュアル的に「周大人」でした(苦笑)



あとなぜか「インディージョーンズ」に
助けを求めたくなったよ。

出来としては下の中。
最近、粗製濫造気味の角川ホラーシリーズ、
まあこういうものもあるってことで。
いつもの事ですけど。

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posted by PON at 21:00| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(ホラー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする