<あらすぢ>
デッカードは愕然とした。外星から地球へ
逃亡してきたレプリカントは六人いて、
五人は死んだが、あと一人がまだ生きている。
そのレプリカントをさがしだして処分して
ほしいというのだ
愛するレイチェルそっくりの女性、
タイレル社の総帥サラ・タイレルの依頼をうけ、
デッカードは逃亡レプリカントを命がけで
捜索しはじめるが…P・K・ディック原作、
R・スコット監督の
映画『ブレードランナー』の待望の続篇。
人が神の領域に勝手に立ち入り
「人」と「人に造られた者」の境が
アヤフヤになればなるほど
「自分」は「ホンモノ」なのか?
「ホンモノ」ってなんだ?
「アイデンティティー」?
「レーゾンデートル」?
(なんか知ってる言葉で
ソレっぽいものを並べてみた)
「P・K・ディック」から続く
単なる思考の遊びに過ぎなかった
「サイバーパンク」の時代は
すぐそこまできている。
怖いな。
ヒット作品の続編を書くのは
許可さえあれば別に「当人」で
なくても良いという感覚。
メジャーなバンドの「ボーカル」が代わっても
バンドは続いてしまうみたいな。
外国は結構ありがちです。
自分の読書力の無さをさらけ出しますが
翻訳者のおかげで外国小説にしては
比較的読みやすかったけれど
それでもなお言い回しや、
情景描写が判りにくく
素直に物語りに入り込めない箇所も見られた。
これでも良くなった方だとは思う。
この辺の問題を、とことん突き詰めると
「アカデミー出版」の「超訳」シリーズに
なっちゃうから。
作者はこの小説が映画化されたときの
「ビジュアル」を意識して
書いている節が多分に見られる。
「攻殻機動隊」のテーマでもあるけれど
個人的には、この
「生と死」「自己と外部の境界」
「生命を取り扱う上での倫理」は
もはや「ヒト」には手に負えない
フィールドである気がします。
(文学的にではなく、
実世界の医学界やバイオ分野など)
神の領域として、
永遠にアンタッチャブルにしておくのも
生物としての「知恵」ではないでしょうか。
そういう方面の「人類の英知」にも期待したい。
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ネタバレ
ラベル:ブレードランナー2