2007年11月02日

タミル・イーラム解放の虎

スリランカ

マニア以外にはあまり知られていないが
旧日本海軍が誇る空母機動艦隊は
太平洋戦争初期に真珠湾で
大暴れした余勢をかってインド洋、
スリランカまでわざわざ出かけて
行ったことがある。
ご存じのとおり、インド圏内は
大英帝国のテリトリーだったわけで
イギリス東洋艦隊の残りをやっつけたりと
まあ、いろいろな理由から太平洋を離れたのだ。

そんなわけで空母搭載機が
スリランカ(当時はセイロンと呼んでいたけど)
の首都であるコロンボと
島東側にある良港、トリンコマリーを空襲した。

目標は英国政府とその軍隊であったにしても
当然、死者も出ただろうし
少なくとも一国に損害を与えたことは間違いない。

ジャヤワルダナ 
スリランカ元大統領。

当時は外務大臣として
1951年のサンフランシスコ講和会議に出席。
「憎悪はただ愛によってのみ消え去る」
釈迦の教えを引用、
日本の戦争責任を追及しなかった。

日本を同じアジア人、同じ仏教徒として
共感、安心感を持っている、とさえ
言ってくれた。

どこかの特定アジアとはエライ違いだ。
かたや感情的にホンキで、
かたや出し抜くための外交カードとして
思い出すたんびに、日本を叩く国。
いい加減、嫌になるけど。

そんな「スリランカ」だが
インドの斜め右下にある
ティアドロップ(涙滴型)の島で
シンハラ語では「Sli-ranka」
光り輝く島といった意味合いだ。
なんか語源が「日本」に似ている。

その光り輝く島がずっと「テロ」で
揺れている。震源地は
タミル・イーラム解放の虎」っつー
たいそうな名前の一味で
(タミル・イーラムとは「タミル分離国家」
 くらいの意味であるらしい)
涙滴型の島の上部である
とんがったところに拠点がある。

「テロ」とはいっても、アメリカとケンカしている
ビンラディンとその仲間たち、もしくは
「イスラム教」とは全く関係がない。
タミル人とはもともとインドの南部に住んでいて
ときどき、スリランカに侵攻してきては
撃退したり、されたりって歴史を
繰り返してきていた民族。

インドだって聖人国家ではないので
自国の影響力が拡大することにこしたことはないと
長年「イーラム」さん達の武器支援などをしてきた。
冷戦も終結して最近ではそんな
援助も止めてしまったようだが
(自国経済の伸張やら、対中国との関係が
 何かと忙しくなって、もはやそれどころ
 ではないらしい)
極論を言えば、彼ら(イーラムさん)達が
さっさとインドに帰ればいいのである。

聞くところによると「解放のトラ」の首領は
「アレキサンダー大王」とか歴史の英雄に
非常にあこがれているらしく、
自分がいずれは島を統一するんだ・・
という妄想に取りつかれている男。

要するに、自分の周りのすべてが気に入らず
革命的なコトを起こすことに
生きがいを見出す、困った人物。

どの社会にもアウトサイダーは居るものだが
彼が日本に生まれていたら、せいぜい
珍走団のリーダーにでもなって
全国制覇の途中に子供が生まれてリタイヤ、
もしくは左翼過激派リーダーとして
捕まっていたとこでしょう。
あるいは某宗教の防衛部リーダーくらいには
なっていたかもしれません。

ところがたまたま、あのあたりに
生まれてしまったために、
それなりの運動意義を見つけ出し
「武器」と「組織」を手に入れてしまった。

実際は
「スリランカ国民の大多数VS圧倒的少数」
で、わざわざ武器をもって立ち上がらなければ
ならないほど、タミル人はクルド人のように
多数派のシンハラ人から虐げられたわけではないし
(運動の過程で個人的にやった、やられたの
 恨みはあるでしょう。
 基本的には殺し合いですし)
そこまでしての運動の意義があるのか?
と根本的にクエスチョンなのです。

そんな彼&彼らだもんなあ。
インドに帰ったって定職が勤まるとも思えんし、
死ぬまで革命屋きどりしかないのかな。

他国の争いに、他人がさも「知ったか」で
あれやこれや言うもんではないことくらいは
解ってますが、自分(PON)にとって
あの国は奇妙な縁がありまして
まったく他国ってわけではないのです。
いわゆる親戚のようなもん。
だけに、腹が立つ。
イーラムとその首領には。

カンボジアの「クメールルージュ
みたいにボスが死んでの運動の先細りを待つのが
一番か。でもあまりに相手にしてくれないもんで
(スリランカ政府からも国際社会からも)
自爆テロ実施中なんです。
本当に迷惑。先日なんか、大臣に
近づいてきたのが妊婦だったんで安心したら
彼女が「自爆者」だったという・・
こんなのに正義なんかない。

てな記事を書いていたら
こんなニュースが飛び込んできた↓
LTTE政治指導者が死亡
 スリランカ軍の空爆で


キーパーソンの死が明るい兆しになるのかどうか。



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posted by PON at 21:00| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 災害 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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