免許GET運動にいそしんだことがあって
その時に聞いたエピソード。
車で箱根山を下山するときには
ルートが何本かあるけれども、
中でも、ある有料観光道路は
坂が多く急勾配を誇っている。
もし自転車に乗っていたら
スタートのドライブインから
一度もペダルをこぐことなく
ふもとの街まで下りきることも可能。
今の車は性能が向上しているから
それほどでもないけれど、昔の車は
フットブレーキ(運転時にいつも使うブレーキ)を
あまり連続使用していると加熱して
ブレーキの効きが悪くなり、
最悪止まらなくなる・・
と聞いたことがある。
だから、坂道を下るときは
フットブレーキばかりに頼るのではなく
エンジンブレーキを併用せよ!と
親父の車に乗っていると
親父には結構うるさく言われたものだ。
だからではないけれど、この道路では
うるさいくらいに、ここでは二速におとせ!とか
エンジンブレーキ使用!とか標識が出ている。
標識どおりに自動車を操作すれば
安全にふもとまで降りられるシステム。
もっとも、看板の指示通り完璧に
こなせるドライバーならば、最初から心配ないし、
本来、そういった看板こそ必要なドライバーは
そもそも看板に気がつかないもの。
銀河鉄道999でおなじみな光景
列車が空へ飛翔するために
線路が空中で途切れるけど
この道路の両サイドには、道路が急角度で傾き、
空中に向けて途切れているところがある。
もちろん、先端には2重3重に
土嚢が積んであり、飛び出すことは
多分ないけども。
実はこの坂、ブレーキ故障なんかで
止まれなくなってしまった車が
止まるために使う最後の手段なのだ。
当然のことながら
使われたところを見たことはないケド。
無事に走り抜けても、圧巻なのは
出口料金所へのフィニッシュ。
ふもとの街並みを見ながら、
正確な角度は不明だけど体感感覚は35度くらい
ありそうな急勾配を下って
料金所まで走り抜ける。
数年に一度、ここまでは無事に来たものの
フットブレーキ多用から、最後になってブレーキが
効かなくなり、料金所を突っ切ってしまう
事故が発生していた。
この料金所はクリアすると急に
左へ曲がり、一般道へ降りていく仕組み。
曲がれなかった自動車はガードレールを
突っ切り、それこそ空中ダイブだ。
ある自動車も空中ダイブしたのだが
ダイブの先は、二階建ての一般家屋が並んでいる。
二階家の住人にはメイワクな話だが
その家屋がクッションになって、
これまではドライバーは助かることが
ほとんどである。
(懐かしのドリフコントで、コント終盤
長屋の屋根に自動車が突っ込む!
ようなもんかな)
事故った(そして助かった)ドライバーに
「なんでエンジンブレーキ
使わなかったんですか?」
と警官が親切心?から尋ねたところ・・
「私の車にはエンジンブレーキ
なんて付いていません!」
と言い放った、すてきな
無知の見本市だな。無事で何よりだけど。
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