帯に原作者から「だんだん神がかってきましたね」
と絶賛コピーがあったけど、まさにそんな感じ。
この作者さんたち、いつもこんなコトばっかり
考えているんですかね?
これまで、アニメ・小説・ゲームといった
サブカル群を体験しまくり、感銘を受けた
シチュエーションを片っ端から
この作品に注ぎ込んでいる・・そういった感を
受けます。すげえよ。このラノベ。
でもアニメやコミック化した作品には少々がっかり
しそうな気がする
(今のところ観るつもりはないけど)
小説ならではの情報量だからね。
<あらすぢ>
第8章:コダマ
・・動物虐待を心の友とする思春期。
兄貴との会話を通して覚醒する。
ここまでの筋が、かなり重いだけに
戦闘でのいっそ清々しい戦いぶりが光る。
第9章:マコ
・・オタク街道の人間が、仮に子供を持った場合の
ある意味理想的展開。話そのものは理想でも
何もないケド。
第10章:アンコ
・・パパは有名なTVキャスター
真実を暴く事=正義なのか?
お嬢様でありながら、もっとも過酷な戦いに
直面する。
やられた・・と思ったのは、第8章「コダマ」。
<CAUTION〜以下、ネタばれになります>
章の終りで、浅はかなPONは「乱丁」発見!と
思ったんですけど・・。作者様どうもすみません。
第10章の「アンコ」でその真意をようやく
理解できました。
<ひとまずここまで>
「命は尊いもの、それが壮大な欺瞞であることを
知りながらも、なお守ろうとすること。
それこそがこの世界への、人間というちっぽけな
存在の渾身の反逆ではないか・・」
思春期特有の命題に対し、猫をエアガンで
撃ちまくりながら探してやっと出した
答えがこれだった。
んで「第9章:マコ」は、まあいろいろあって
元(深層ではいまも)オタクの夫婦の養子として
育ったマコの物語。作者も少々全体の話の進展を
さぼって趣味に走ったようなエピソードに。
養父が見せた若き日のフォトグラフ・・
コスプレのようだった。赤くて通常の三倍の人の。
自分の娘の運命も知らず、「人形」について養父は語る。
「不謹慎かもしれないけど・・それでも、やっぱ
こいつはデカイし、かっこいい。そう思わないか?」
「やっぱデカイのは男のロマンだよな・・
500メートルだぞ?イデオンの5倍だぞ?
ガンバスターの2.5倍だぞ」
この台詞が出た時は吹き出しました。
まったく同じことを考えたからであります。
この養父は最高です。
愛娘が選ばれたパイロットであることを知った
養父は自問自答する
「―おまえが見てきたアニメの中に、選ばれた役目を
ホイホイ人に渡せるような物語があったか?と―」
そしてバトル中、父娘は叫ぶ!
父「―へ、ん、け ―」
娘「わかった!やってみる!」
なんかもうこの辺はまんま「トップをねらえ!」
二つの口が同時に。
「可変機体は!―・・」
「・・―変形の瞬間が最大の弱点!!」
(Zガンダムがしきりに脳裏に浮かびました・・)
この際、人類滅亡がどうのとか、子供が死ぬこととか
そういうの抜きにして、シチュエーションに浸りましょう。
父よ!あなたは自分の娘をなんて素敵に
育てたのでしょう。(色んな意味で)
第10章の「アンコ」は9章がはしゃぎ過ぎた
反動からか、だいぶ落ち着いた話になってます。
アンコは、人当たりのいい、話のわかる
アスカって感じか。冒頭にも書きましたが、
第8章「コダマ」とのつながりと、
彼女が戦うシーンでは
そうきたか・・と唸ってしまいました。
また、この話でようやく主人公たちが乗る
「人形」に名前が付けられます。
ビールとかパチンコ屋みたいですけど。
―Good luck・・
続くと思います。
・・全然、感想とか紹介文じゃないなあ。
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