2008年03月24日

稟議書とギレンの野望

勤め人にはおなじみ?の書類
「稟議(りんぎ)書」。
会社にちょっと折れてもらって
「こんなことやりたんすけどぉ〜、
 やっぱダメっすかね?」
と上層部にお伺いを立てるときに提出する。

金が絡む事も多いので、提出は
結構「どきどき」モノ。社会も会社も、
自分が出さねばならない金には
シビアだからね。

で、まいどおなじみ、PONお気にのPS2ゲーム
「ギレンの野望〜ジオン公国独立戦争記」である。
これはガンダム世界の戦争をシミュレートしたゲーム。
要するに連邦軍かジオン軍のお偉いさんになって
戦争を遂行するゲーム。どちらの軍であっても
限られた予算と資源(材料とか)内で戦争
しなければならない。

実際には戦争するよりも後方事務処理というか
経営に近いことをいっぱいさせられるワケで。
(好きでやっているんだけれども)
敵の軍の行動が終了して、自分の番が回ってくる。
さて、何をしようかなと思っていると
秘書とか副官を通じ、自分の部下から
「提案」もしくは「反対意見」をしてくるのだ。
生意気にも。

提案」はまだいいですよ。
 以下は全部意訳ですが・・

「総帥、私が担当しますから、もうちょっと
 ザクつくりましょうよ」
「私は、大艦巨砲好きなんで
 もっと作りましょう!戦艦!戦艦!」
「自分の乗ってるMSの武器を
 もっと強くしてください」
「だったら俺の乗ってる飛行機の
 燃料タンクおおきくして〜」
「いや、そんな金あるなら俺の
 専用機作れって○×△・・・」

果てはアブねー意見も。
「自分に生意気なコロニーを弾圧(≒虐殺)
 させてください!」
「軍を悪く言う議員(ジャーナリスト)を
 なんとかしましょうよ!」とか。
なにするんだろ(怖)

まあ、こんなことを書いた「提案書」が
提案者の名前つきで上がってきます。
この「提案」って奴が、実社会で言えば
「稟議書」に似ているワケで、PONが
たまに「稟議書」を提出するときには、決まって
このゲームを思い出してしまうのです。

ときどき、連邦随一の暴れ者
「ヤザン少尉」あたりから提案書が
上がってくると、彼が慣れないキーボードに
指一本ウチで書類作成しているんだろうか?
なんて不思議な想像をしてしまったり。

一方の「反対意見」。
子供がよく言いがちなフレーズとして

「そんな戦争に勝ちたかったら「ガンダム」=強い
 兵器だけをたくさん作れば(量産)いいじゃん!」
がある。

そうだよ。だから俺もガンダムをたくさん作ろう!と
将軍=自分が、いそいそと政治をする
(資金と資源と人を用意する)。

するとなぜかフラウ・ボウ(女の子。アムロの
GF。まだ16歳。しかも軍人ではなく軍属。)
あたりから、この連邦軍いちエライ将軍、
この自分にむかってですよ?

「ガンダムをこれ以上作るのは反対です! 
 将軍、間違ってます!!だいたいあんたは
 また朝飯も食べずに○×△・・・」

何故に、軍の最高機密であるはずの
ガンダム増産計画が事前に漏れていて、
しかも軍末端の16歳の女の子に
怒られなければならんのか。

もちろん、強行することもできるけども
異議を無視して強行し続けると、提案者はどんどん
やる気を無くす(忠誠度が下がる)

フラウ・ボウの反対意見よりも
信頼している連邦軍No2の将軍とか、常に
アブナイことを考えている某ジャミトフさんとか、
そんなあたりまでときどき尻馬に乗って
騒ぐから困る。

正直、フラウ・ボウにやる気を無くされても
軍としては大したことない。大したことないのだが・・
ウルサイよ。フラウ・ボウ。
精神的にガックリする。
少なくとも君にだけは言われたくない感じだ。
ワシは。

それが部下からの「提案」および「反対表明」。

彼らのせっかくの意見、意思を無視し続けるとどうなるか?
表面上は一応、穏やか?にコトが進むけど
その裏では、話をまったく取り上げてくれない上層部、
つまり自分に対して不満、怨嗟が渦巻きはじめる。
忠誠度が下がるとどうなるかといえば、戦わせても
戦果が上がらなくなってくるし
あるタイミングによっては一斉に軍を離反して
反乱軍を立ち上げてしまったりする。

だから、連邦はまだしも(一応民主国家だし)
実質的独裁国家であるはずのジオンでさえ
部下を完全に無視することはできないのです。
なんたること。



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posted by PON at 21:00| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする