このお三方の人を食った文体が好きだ。特に前の
二人は、アスキー系雑誌を愛読されていた、
30代以上の方ならばご存じと思われ。
突然、こんなことを書いたのも、先日、春のワサビと
申しますかちょっとショックなニュースが
飛び込んできたからだ。
「ログイン」休刊。
雑誌の休刊は廃刊とほぼ同義。
伝説の小島編集長時代(最盛期)には隔週刊にまで
なったというのに。
まあ、かく言う私も最後に立ち読みしたのは
もう数年前のこと。
ああこんなに薄くなっちまって・・
確か、編集長は「青柳ういろう」氏か
「高橋ぴょん太」氏だったか・・
扱うゲームがすっかり「ネットワークゲーム」
ばっかりでつまんねーなあ・・とか
勝手なことばっかり思いながら、ページを
パラパラめくった気がする。
まだあったのか・・というのが正直な感想。
ログインとは、アスキーが出していた
パソコンゲームの老舗雑誌のこと。
1987年ころに、PC88、PC98、X1、FM77
を愛機にしていたパソコンゲーム野郎が
むさぼるように?読んでいた雑誌だ。
メインは「PCゲーム」なのだが、コミックあり
異分野の才能が執筆する連載あり、バカ記事あり、
それでいてパソコンゲームにつきもの、
裏の世界「エロ」分野だけは、何故か記事に
しないという不思議な硬派雑誌だった。
パソコンゲーム雑誌でありながら、面白ければ
なんでもあり!ってのが基本方針。
「知らなかった方が良かった世界」といった、
今もネット上で、シュミ人がやっている
「誰もが思いつくけど馬鹿らしいから誰もやらない」
といったタイプの体を張ったおバカ記事とかが並ぶ。
本業のゲーム紹介だって負けていない。
ライター達がホント心血注いで書きあげたと思われる
ゲーム特集(ちょうちん記事も中にはあったん
だろうけれど)自分が惚れたから特集するんだ!って
記事が多数で、三国志、戦国系、大戦略系、銀英伝、
ファルコム系等々・・。
今の雑誌でいえば、週刊アスキーの編集方針が
一番近いかな。
「ログイン」と「ベーマガ」と「コンプティーク」wを
読んでいれば、まあ趣味パソコンの分野での情報収集は
完璧と言えた。
個人的に、ログインが一番面白かったと思うのは
隔週刊になる直前。月刊のログインと言えば分厚い雑誌の
代名詞みたいだった。ゲーム紹介、攻略記事もさること
ながら、業者の広告・・メインのパソコンから、パソコン
ゲームの通信販売というような広告が鬼のように
掲載されていて、当時のPONは、高価な「光栄」の
ゲームを、いかに100円でも安く買うかで
比較検討したモンである。価格コムなんて目じゃない。
また、この頃の記事で秀逸だったのが「ヤマログ」
いわゆる読者と編集部の交流の場コーナーであるが
ここで大暴れしていたのが「伊藤ガビン」氏である。
とにかく文体(というか記事にするスタンス)が
めちゃくちゃだった。あの面白さはやはりあの時代に
読んでいた人間でないと分からないだろうなあ。
自分にもうまく説明できません。
ただ、何度も何度も読んでは笑っていたのは確か。
一時は本気で、ライター募集に応募しようかと
血迷ったこともあるくらい。
特に伊藤ガビン氏の気が抜けていながら読み易い文体を
マネして、あわよくばモノにしようと思って来たのだが
残念だけど今に至るまで、実現できていない。
ヤマログは、隔週刊になったころ(だと記憶する)に
バカチン王国とやらに衣替えしたが、ヤマログの面白さ
の模倣ばかりが目立って、自分が次第にログインを
買わなくなっていったひとつの原因になった。
いつの間にやら家庭用ゲーム界の権威になった
「ファミ通」もこの雑誌のファミコンコーナーが
分離独立したいきさつがあるし。
とにかく、思い入れ深い雑誌だったのです。
べーしっ君とかも好きだったぞ。
「すてらのなばびこーん!!」
他にも・・いやーんバカンスとか
べきであるあるとか、どんどんおーぼとか
燃えろペンとか・・ああ。
知らない人間には??でしょうけど
大丈夫です。まだ錯乱してません。
読者のお便りで、「Login」ってなんですか?
ロージンですか?と直球勝負な質問があって
編集部側で返答に苦慮していたけれども。
そうだよなあ。まだWindowsも
ネットもないのに「ログイン」という概念を
分かりやすく、一般人に説明なんかできないよな。
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