2008年06月30日

クイズ番組28本

「クイズ番組28本」

4月の番組改正で、一週間にクイズ番組28本
だって。しかも最近もてはやされているらしいのが
「おばかタレント」。これってどうなんだろうね。

クイズ番組といっても、二つに分けることが出来て
アタック25のような古典的な視聴者参加クイズと
もうひとつが、タレントだけ参加クイズ。

その昔、テレビ業界ってヤツは、それまでの庶民の
娯楽の王様、ラジオから分家してこっそりと始まった
スキマジャンル扱いで、ビジュアルの王様はやっぱり映画。
美男美女の出演者、見ごたえのあるホンを書ける脚本家や
監督も、皆、映画会社が抱え込む、文字通り花形産業。
テレビ業界に流れた人材は、極論を言えば、花形産業に
入れなかった連中ばっかりだったらしい。

だからテレビ産業で生きてゆく人間も、どこか
卑屈なところがあって、自らがヤクザな業界のハンパ者
であることを自覚しているところもあったようだ。
有名俳優とかメインカルチャである歌舞伎俳優なんかには
いまでは信じられないことであるが、テレビにでると
格が落ちるといったことを本気で心配して、毛嫌いする
人もいたと聞く。

TVドラマを作るにしても、劇作のノウハウが全然ないから
映画会社にそれこそお願いして、人材をレンタルする形で
どうにか形にしていたらしい。1950〜60年代は
外国(主にアメリカ)のTVドラマをどんどん輸入して
国内で放映していたが、それもTV放映する「ネタ」に
苦労していたからの苦肉の策という面が強かった。
ウルトラマンだって、怪獣映画といえば東宝の「ゴジラ」
だったから、東宝からの「ヒト」「モノ」のレンタル
がスタートだったわけで。

そんななかでの手探りスタート業界で、テレビにも
ぽつぽつと素人を参加させようという企画が増えだした。
当時、なんと素人の出演者にも「ギャラ」を払っていた
らしい。どうも当時のテレビスタッフは、たとえ素人で
あってもお金ぐらい払わないとテレビになんか
出てくれるハズがない!と決めかかっていた節がある。

古くはズームイン朝の後ろのガラスや、台風時の新宿南口
の中継、災害現場でピースする奴、いいともの素人イジリ
コーナーなど、実は金なんか払わなくっても、出たがる
おバカは大勢いる、またテレビ側も充分にそれを
知ってしまった今となってはとても信じられない話だ。

ああ、何が書きたかったかっていうと
一週に28本もクイズ番組を立ちあげながら
素人(視聴者)参加クイズ番組って何本あります?
調べていないんだけれど、ほとんどはタレント
(俳優・女優・お笑い芸人)参加のウチワ番組だと思う。
彼ら(特に芸人)にとって、トーク番組と並んで
ラクでかついろいろと特典(賞品とか)が付いてくる
「クイズ」番組って美味しいらしい。

そらそうだ。レッドカーペットに乗るなら、一応
ネタあわせと練習くらいはしなければいけないが、
クイズ番組には、普段着でスタジオに行き、当為即妙な
トークだけすればいい。着ぐるみも要らない、
体も張らなくてもいい。小島よしおなんて、
服着ちゃっているもの最近w
そんな美味しい番組を、素人に任せる必要ないよなあ。
自分たちだけでやってれば世話ないし。

昔の人気番組クイズダービーで、もう亡くなった
漫画家「はらたいら」さんがレギュラーだったけれど
彼は番組の中で「宇宙人」と称されるくらい正答率が
高かった。
あるとき親父に「お父さん、はらたいらって人
凄いね、なにやってるヒト?」と素直に感嘆してたら

父「売れない漫画家。バカだな。答えをスタッフから
  聞いているに決まってんだろ。クイズダービーは
  クイズに正解しそうな人にお金をかけるんだろ?」
P「うん」
父「クイズに誰も答えられないことが続いたら
  番組が成り立たないじゃんかよぅ」
P「おお、そうなのか。テレビってずるいじゃんよ」
父「そーだよ」
なんて会話した記憶がある。

まあ、それだけ。



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posted by PON at 21:00| ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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