2008年08月01日

TRANSFORMERS(ハリウッド版)

「TRANSFORMERS(ハリウッド版)」

乗る人が車を選ぶんじゃない
 車が人を選ぶんだ‐機械と人の神秘の絆だな

〜中古車屋の店主ボリビア氏の言葉

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あらすぢ
探検家を祖先に持つサムは冴えない高校生。
やっとのことでオンボロのスポーツカーを
手に入れたものの、同じ高校のミカエラを家に
送る途中に車はエンスト。せっかくの関係を
深めるチャンスもどこかしまらない。
その日の夜、彼のスポーツカーが突然家から
走り去った。自動車泥棒だと思い必死で追いかける
サム。その先で彼は常識を疑うような光景を
目にする。それは、巨大なロボットが歩き回る姿
だった…。

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面白かった。けど二度見はいいかなと。
あと少し練り込めばもっと面白くなったのになあ
といったいう感じが少し残念。

映画冒頭、自分の車の正体がわからん主人公は、
不気味な愛車を「悪魔のカマロだ!」とか
形容していたが、なんか「クリスティーン」を
思い出した。遺言を携帯に残すあたりが今どきらしい。
チェーンソーで攻撃とは、今どきのヒロインだ。

マイケル・ベイは相変わらずのバクハツ小僧
でも少々しつこい気もする。
ザ・ロックの時もそうだったが
尺が長すぎなカーチェイスシーンは
どうにかして欲しい。

好きなセリフがある。
主人公に気遣って、家の人に見つからないよう
オートボッツ達が一斉に車に変形。自宅の
中庭に車が勢ぞろいする↓
「隠れているつもりか?それじゃ駐車場だ!

宇宙の平和よりも家庭の平和を重視
せざるを得ない状況に、善の宇宙人側のボスである
オプティマスプライム(OP)=コンボイ司令官が
つぶやく。
まったく親ってものは・・
彼らも機械生命体とはいえ生命だから
どうやら「親」が存在するらしい。
彼らの戦いとは結局、ガキ大将同士の
なわばり争いなのかもしれん。たとえ宇宙の平和が
かかった戦いでも、世の「親」(特に女性)から
人にらみされたら、シュンとするしかない世界
なのだろう。
男の子の「」だからね。

OPが、地球にいる仲間たちを紹介するが
「司令官」がいるのに「将軍」もいるのには驚いた。
もっともあれは翻訳ミス?らしく
「副官」と訳すべきものなのだそうな。
(Wiki情報)

サイバトロンの勢力のなかにも
「どうしてそんなに人間を守ろうとするのですか
 多少の犠牲は覚悟した方が任務を遂行しやすい」
と進言する部下がいて、その問いに対するOPの
答えが奮っている。

「我々も昔は同じだった・・。
 原始的で粗野なはずの人間の好いところを
 見ることができた」
「彼らにも運命を選ぶ権利がある」

OPが人間の犠牲が少ないよう気を配って
闘っているというのに、肝心の主人公一家で
「犠牲無くして勝利なし!」
そんな言葉が家訓になっている家は嫌だな・・

それにしてもなんでサイバトロン陣営には
飛行機に化ける連中がいないかなあw
米空母に化けてくれるとほとんど「マクロス」で
カッコ良かったのに。残念です。
オートボット軍団が激走する姿は
まんまアメ車のCMだった。
なんかコンボイ以外、GMの車以外使ってはいけない
とGMからお達しが出たらしい。仕方ないけれどね。
それじゃしょうがないな。尻の穴小さいけど。GMも。
(Wiki情報)

「ブラックバード1195」は殺しの暗号
国防長官のケラーさんは何気にかっこよかったよ。
最後は自らショットガンぶっぱなしていたし。

「何をしても許されるバッジ」
セクター7のスプーキーな担当者、シモンズ捜査官。
いまいち消化不良だった。最悪の出会いをした
そりの合わないヤツが、最後の最後に
主人公に協力、セクター7に所属しているのも
実はダテではないんだよ?的見せ場が欲しかった
けれど。今後の活躍に期待。

国家の重要機密を勝手に横流しし、奇人だけど
PCは天才的というありがちなパソコン仲間
(グレン・ホイットマン)に解析を依頼するシーンがある。
もう少しいろいろ説明してくれるのかなと思いきや、
現場をFBIが急襲
いやあ、この辺はリアルで良かった。
普通の展開なら、ハッカーの手でひととおり解読して、
さてこのデータどうしよう??ってところで国の手が
伸びたりするが、話もそこそこに即逮捕。
あれこそホンキになった国家のホンモノの危機管理。

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それにしても相変わらず・・彼らの戦いは肉弾戦だ。
最後の決戦ではちょっと中だるみが目立った。
CGが凄く、ちょうど、ファミコンのドット絵のように
細かい粒子がつなぎ合わさって、ロボットを構成している。
それはまあいい。けどロボットになっちゃうと
みんなおんなじに見えて、敵なのか味方なのかも
判らなくなるのはどうかと。

ひと昔前のアニメはいかに実写に近い映像を
作り出せるかに始まって、実写には絶対に
作り出せない映像を目指して進んで行ったけれど
最近のハリウッドは日本の影響をモロにうけて
いかにアニメに近い表現を実写化出来るか?に
なってきているみたい。しかし実写といっても
結局CGばっかりなわけで、そうなるとアニメと
実写の境は?という実像と虚像の境目をさまよう
要するにメディアそのものが「攻殻機動隊」に
なってますね。

アメ公の陸軍は、ナイスフォロー?をしていたけれど
あれは、映画制作にあたり米軍全面協力を
こぎつけたんで(F−22とか)
軍から、軍人も活躍する話にシロ!と圧力を
受けたからに違いない。

判らなかったのが、なんでキューブを運ぶ先が
32Km先なのか。なんかあるのかそこには?
「おまえはもう立派な戦士だ!あのビルの屋上で
 緑の発煙筒をたけ!」とか焚きつけられて
主人公が嫌々ながらハップンするシーンがあるが・・
また発煙筒かよ・・と苦笑してしまった。
好きだなぁマイケル・ベイは発煙筒が

まんま「キングコング」だった
「破壊大帝メガトロン」様。

NBE(非生物的地球外生命体)−1
・・マイクロチップ、レーザー、宇宙船に自動車
すべては、北極で凍りついてしまった
デストロンを解析して人類(っつーかアメリカ人)が
民間分野に転用したもんだったとか!
そうだったのか。この100年の人間の
テクノロジー進歩の展開の早さは異常だもんな。
恐るべし!人類。納得w
その割に間抜けなのが・・緊急時の瞬間冷却装置ぐらい
セッティングしとけよ。(液体窒素をばらまくとか)

スタースクリームすげー。
F15→F22へ出世。
たった一機で米空軍スコードロン全滅。
やっぱ、機内に生物がいらないメカは
過激な機動が可能だから凄いね。

ALL HAIL MEGATRON!!



デストロン勢力が、闘いの最中に犠牲者を
おはじき扱いするシーンが、なぜか心に残った
映画でした。(あれ、監督本人らしい)

製作年 2007年 製作国 アメリカ
原題 TRANSFORMERS 時間 145分
公式サイト www.transformers-movie.jp/top.html
公開日 2007-08-04〜
監督 マイケル・ベイ

出演
シャイア・ラブーフ:サム・ウィトウィッキー
ミーガン・フォックス:ミカエラ・ベインズ
ジョシュ・デュアメル:ウィリアム・レノックス大尉
ジョン・ヴォイト:ケラー国防長官
ジョン・タートゥーロ:シモンズ捜査官

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以下、ネタばれのつぶやき
posted by PON at 21:00| ☁| Comment(2) | TrackBack(2) | 映画(タ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする