他愛もな口論でやんす。
元Uターンの土田氏みたいな兄ちゃんと
40代のやせぎすの男が、満員電車内で
いきなり口論を始めた。
そうだよな。不快指数マックスだもんな。
しかもここ弱冷房車だし。
なんか車内の雰囲気が一変。
みんな、彼らに怒られてしまったかのように
シュンとしてしまった。
元気なのは車掌のアナウンスのみ。
自分たちはああならないようにしよう・・というか
第二のああいう火種が今この瞬間、
どこにころがっているかワカラン・・
そういった警戒心からか、
今なお白熱した激論を繰り広げる
当事者のヤロウども以外は、
皆、急に紳士的になったのが面白かった。
いつもなら、おいらの席だ!と空いたそばから
埋まってゆく席が、何故か
「あどうぞ」「いやいや」
「そうですか?では・・」(いずれもアイコンタクト)
というような光景がちらほらと。
口論している彼らだって、好きでやっているわけ
でもないと思うが、男は馬鹿だから引っ込みが
つかなくなってしまうんだな。ああなると。
話だけ聞いていると(双方が大声で主張するので
よく解る)なんちゃって土田氏の方にわずかに
分があるようだ。
こういうとき、分があろうがなんだろうが
ただ引っ込みが付かないという理由だけで
絶対退かない困ったヤツもたまに見かけるが、
わずかに救いだったのは、この場合、分の悪かった
40代のおっさんのほうも比較的冷静になり
最後には黙りこくって、冷やかに見つめ続ける
作戦に出た。なんちゃって土田氏もだんまり作戦
で対抗したので、それ以上に騒ぎにはならなかった。
いたたまれないだろうから、どっちかは用がなくても
次の駅で降りるだろうよ、と見守っていたが、
彼らは結局3駅ほどその状態。
んで同じ駅で降りて行った。バスとか
タクシー待ちとかで、
またバトル再燃しなきゃいいけども。
一方、別の時間の電車には、やっぱり
30代くらいの好青年が。
触れるか触れないか程度なのに、
すみません、と周囲へにこやかに気を配る
場面が見られた。
あんな、さわやか先制攻撃をされてしまうと
日常生活の面白くもない通勤時間に
ただむっつり黙っている
俺らの方が実は悪い奴に思えてしまい
ついこちらも会釈してしまったり。
江戸から続く「譲り合い」の精神って
こんな時代だからこそ大事かもしれないね。
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ラベル:譲り合い