ワリーネデートリッヒ」
とテレビで連呼したのは小松政夫さんだったか
伊東四朗さんだったか(古)
いきなり飛ばしましたが、この映画、ヒロイン、
ローラをマリーネデートリッヒが演じております。
この映画も嫁さんが借りてきたモノ。
「嘆きの天使」(Der blaue Engel)は1930年の
ドイツ映画。ハインリヒ・マンの原作を、ドイツに
渡ったジョセフ・フォン・スタンバーグが監督した
らしい。だってそう書いてあったのだ。
どこかのHPで。ちなみに白黒映画です。
<あらすぢ>
ドイツの小説ハインリッヒ・マンの小説
『ムーラット教授』の映画化。主人公はドイツの
寄宿舎学校の謹厳実直な教授。彼は文学にだけ
身を捧げ、酒とタバコが人間を堕落させ引き寄せ
られる生徒はクズだと信じて疑わない人物。
町には「嘆きの天使」という居酒屋(今でいうラン
パブみたいなもの?)があり、そこにローラ
(マリーネデートリッヒ)というセクシーな歌姫が
現われ、学生の評判になった。
教授はそんないかがわしい場所に学生が出入り
していることを察知。バカな学生に説教するよりも
そんないかがわしい居酒屋を経営する無学な連中に
説教してやろう(という大義名分のもと、実は歌姫に
あってみたかったようだ)と乗り込む。案の定、そこ
には教え子が居合せ、教授は逃げる彼らを追って
楽屋へ、そこで逢ったのが歌姫ローラだった・・
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結局、教授は酔いつぶれて彼女の寝室に泊まり、
いつしかそれは学校中の噂となった。教授は学校を
辞職し、何故か責任を取ってローラと結婚!する。
・・が、ローラが俗世間の象徴なら、
教授はインテリの手先。住む世界が根本的に違う。
教授は落ちるとこまで落ちぶれ、静かに狂っていった。
かつて自分が親しんできた「文学」の中の女性、とは
まるでちがうローラの言動に、キレてしまった教授が
彼女の首を絞めるシーンがある。
教授役のエミール・ヤニングスの目がマジ怖かった。
あのシーンは、役者がノッてしまって本気で首を
絞めかけ、撮影現場は騒然としたらしい。もう78年
程前の話になるが。
1959年にリメイクしたらしい。
こちらの教授役は「クルト・ユンゲルス」さん。
「眼下の敵」の独逸Uボート艦長役で有名。
あのゲルマンのような、鋭く狂気がかった目で
女に狂われたらそれはそれでスゲーかも。
らしい、らしいで申し訳ないが、ホント
伝聞でしか書けないくらい、この映画のことは
知識不足だったので。
<ここに詳しいです>
なんかね、教授がアメリカにおけるナード、
日本のオタクだとしてさ、二次元キャラしか
愛せない男性が、何かのはずみで、
「あばずれ」と、まあ要は「コギャル」くずれと
結婚してしまったと思ってくんなせい。
その先に何が待っているか。そんな映画。
しかし、映画が発明されて100年以上経つらしい
けれど、もうこういった人の内面を描いた作品
っていうのは出揃っていたんだな。
それにまずビックリだった。
マリーネデートリッヒは、役柄とはいえ、
夜の世界の女、ショービズ界の跳んでいる女を
演じており、その「おみ足」を惜しげもなく
披露している。
たぶん、大人の女性が、ひと前でひざより上を
少しでも見せようものなら、市民運動のオバはん
なんか余裕で卒倒してしまうような、そんな牧歌的時代
だったのかも。そんな当時としては、目に刺激すぎる姿
だったんだろう。
今見ると、ごくフツーのいで立ちであるが。
現代日本のキャミ姿とかの方がよほど過激。
しかし、あのローラは何故結婚の承諾をしたんだろうか。
(しないと別の映画になってしまうけど・・)
ローラの生きている、ガサツで猥雑な世界では
決して出会うことのない種類の男(教授)に
惹かれてしまったとか。それとも面白半分?
おんなは謎であります。
「嘆きの天使」
Der blaue Engel
監督 ジョセフ・フォン・スタンバーグ
製作 エリッヒ・ポマー
脚本 ロベルト・リーブマン
出演者 マレーネ・ディートリッヒ
エミール・ヤニングス
クルト・ゲロン
ローザ・ヴァレッティ
音楽 フリードリッヒ・ホレンダー
撮影 ギュンター・リター
公開 1930年4月1日 ドイツ
上映時間 99分
製作国 ドイツ
言語 ドイツ語
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