富沢 繁 著 (光人社)
光人社の○○よもやま物語シリーズ。
近所の公立図書館の「リサイクル本」その3。
<あらすぢ>
カネの茶碗にタケの箸―。盛り切り飯に生死を賭けて、
国家の“干城”となった“つわもの”共がくりひろげる
珍談、奇談、とっておきの話に託して綴る、下士官、兵の
哀歓!軽妙酒脱、嫌な話もさらりと彼岸へ、語りつぐ
イラスト・エッセイ。
この陸軍の話も面白くなかった。
2年兵、3年兵の理不尽なイジメが
もうただムカつくだけ。
今だって「日本人」といってもピンきりであるように、
あの頃だって、いかな帝国臣民といえど、民度は
ピンきりだったんだと思います。
要するに、組織を引っ張っていける甲斐性をもつ奴が
2等兵かと思えば、今で言えば、右翼や珍走団でも
引き取ってくれないような人材が3年兵とかで
ハバを利かしていたりするわけです。
戦場はヒトを狂気にさせるうえ、人間的に立派な軍人は
職務に忠実に、真っ先に戦死してゆくとしたら、
国内には質の低い人間が残るのは道理で。
むやみに暴力を求める時代が、社会不適合者に
「軍隊」という素敵な居場所を提供してくれた・・
なんて例、たくさん在ったはず。
そういう奴が、軍という暴力機構から権力の一端を
分けてもらい、ヘボい自分を少しでもよく見せるため
威張りまくるなんて、気の毒で迷惑なヤローも
大勢いたんだろうな。
自分が、こういった当時の戦争話で
ぜひ聞いてみたいのは、
当時、無意味に威張っていた連中からの話。
特高警察とか、軍の馬鹿参謀とか、もっと下だと、
田舎で威張り散らしていた在郷軍人とか、村長とか、
そういったどうしようもない連中の告白話なんだが
(単なる自慢話や自己弁護話はいりません)
そんな連中に限って、黙したまま死んじゃってるし。
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