講談社文庫。これも上司にもらった文庫。
今度の話はなんじゃろな?と
事前情報なきまま、またまた読書開始。
<あらすぢ>
改心した悪党・八神は、骨髄ドナーとなって他人の命を
救おうとしていた。だが移植を目前にして連続猟奇殺人
事件が発生、巻き込まれた八神は白血病患者を救うべく、
命がけの逃走を開始した。首都全域で繰り広げられる
決死の追跡劇。
謎の殺戮者、墓掘人(グレイヴディッガー)の正体は?
圧倒的なスピードで展開する傑作スリラー巨編。
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あらすぢで散々煽っておりますが・・
>謎の殺戮者、墓掘人(グレイヴディッガー)の正体は?
・・正体は、なんだったっけw
半年くらい前に読んだ本なので忘れてしまいました。
読んでいるうちは、ジェットコースター的展開で
それなりに楽しめましたケド
主人公のおかれる状況(小説での設定)に
割とムリがあった気がします。
・元ワルで
→もうこの時点で社会の善意は期待できない
・ワナにはめられ
→組織を(具体的には警察を)頼れない
・捕まる訳にも、大怪我や死ぬわけにもいかない
→ドナーとして白血病患者のため
・都内各地を体ひとつでとにかく逃げ回る
→お金も移動手段もないので
主人公の行動を制約するために
色々と後付設定が付随していった感が。
っつーか、主人公は「自分の生き方を変える」
その第一歩として「骨髄移植」をすることにした。
まあ、それはいいけれど、自分が死ぬか生きるかの
瀬戸際にまで、とことん「骨髄移植」にこだわる
(→あらゆる障害を乗り越えて病院へ駆け込もうとする)
というのは、さすがにこだわりすぎだろ。
行動理由として弱く、納得できない。
それが男の意地からきているのだとしても。
権力組織(警察内部)に旧知の仲がいると
自分が何者にも頼れなくなったときに
なにかと重宝します・・ということで。
あと、ドナーを保護する役の病院側の方も
何かと頼りなるなあ。
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