ついに観た!サイレントヒル。
学生時代、PONのなかでバイオハザード
ブームが一息ついたときに「バイオより怖い」
とファミ通で絶賛していたもんだから
購入してしまったコナミのアクションゲーム
「サイレントヒル」
あの世界観は圧倒的で新鮮だった。
「血」と「錆」と「闇」と「膿」。
パソコンでこれだけの漢字を羅列した
だけで既に陰鬱になってしまうのに
それが3Dゲームでビジュアル化したん
ですから、その衝撃たるや、あーた。
襲い掛かってくるパペットナースやら
霧の向こうからやってくる小ラドンなんかを
問答無用と「鉄パイプ」で殴り殺す・・その時の
「グニャ」っとした感触が、正にホンモノの
ように手に残っていやすよw
だから人は「銃器」を使いたがるんだな。
殺傷時、己の手に感触が残らないで済むから。
おお、今回はゲームではなく映画です。
るしは氏のブログなどでも、ハズレではないと
賞賛されていたんで、今更ながらではありますが
安心して鑑賞でぃす。
<あらすぢ>
夢遊病のように歩り、“サイレントヒル”と
つぶやきながらうなされる少女シャロン。
ローズとクリストファーの夫婦は、赤ん坊の頃に
養女として引き取った愛娘の言動に心を痛めていた。
サイレントヒルという街が実在することを突き止めた
ローズは、車でシャロンと街へ向かう。そこは
30年前の大火災が発生後、閉鎖された街だった。
山道で事故を起こしたローズが意識を取り戻すと
娘がいない。彼女は娘の姿を求めて、灰の霧に
覆われた街へと足を踏み入れた。
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「母は強しされど女(含む職業婦人)は弱し」
といったところ。
主人公が男性(父)から女性(母)に変更と
なったのは、さもありなん。
あれだけ、迷い込んだ世界が、狂気と
狂気から生まれた暴力しかないとしたら、
主人公側にはせめて「母性(愛)」でも
備わっていないと、狂気に対抗できる武器がない。
原作ゲームの様に、止め処なく武器が手に入り
実質、武力で状況を打開できる(それこそゲーム)
ならイザ知らず、あの圧倒的な狂気と暴力を
前にしたら、一般人はまず助かる見込みはないから。
だいたい最後は
「なんだか解からんが助かった
・・げに凄きは母の愛」
と、「愛がすべてを救う」の筋書きでないと
登場キャラは死ぬしかない。
ゲームのように、途切れることなく武器が入手
できて、果敢に抵抗するって描写は難しいし。
一応、ゲームの激戦をくぐってきたPONにとって
女主人公ローズの遭遇した悪夢は、
はっきり言ってヌルい。ヌル杉。
映画でも、サイレントヒル世界に迷い込んだ
シャロンは血とサビと鉄条線とバケモノ群を
さんざん見せつけられるワケだけど、
PONにはなんかお化け屋敷アトラクションの
ように感じられた。怖いかも知れないが
お客が傷つくことは絶対にない!世界。
主人公の目を通してゲームに忠実な陰鬱恐怖世界を
見せるのが目的で、主催者側(シャロン、もしくは
監督・脚本家)には初めからローズを殺す気がない。
あの世界でまったく武器を持たないローズは
本来即死でしょ。だいたい何?あの
「パペットナースとのだるまさんがころんだゴッコ」
俺なんか、ゲーム内で「パペット〜」と
大激闘を繰り広げたというのに。
けで、それじゃああまりにリアリティがない、
恐怖がなさすぎだってんで、代わりにボコボコにされる
人身御供としてシビル巡査が、あのような仕打ちと
相成ってしまった・・という気がする。
なんかさ〜、神だの救いだのを
神ならぬ身が求めちゃあいけないよ。
ましてや「人身御供」なんて最悪。
基本、神は守ってなんかくれません。
祀るものです。
まして自分の意思どおりにに動く「神」など
いるわけもない。
洋の東西を問わず、時代も問わず
情報閉鎖され、集団心理で暴走する
コミューン(田舎)ってコワイなあ。
(ミストにしてもデビルマンにしても
集団ヒステリーってのが悪)
一番コワイのは「人の心」ということに
落ち着くんだけど。
楽しめたけども二度観するほどではないかな。
自分は。
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