************************
「サバイバル」
さいとうたかを氏のコミック。
「1976〜78年 」少年サンデーで連載していた。
この頃の少年サンデーは、その更に前にだけど
「漂流教室」なんかも連載していたように
どちらかといえば「うる星〜タッチ」のような
軽いラブコメ路線ではなく、線が太い漫画が
主流だった。
「男大空」やら「青春動物園 ズウ」やらね。
あ、あと「スーパープロレスラー列伝」も。
俺も古いなぁ(苦笑)
そんななかの漫画「サバイバル」。
当時の少年サンデーがいわゆるジャンプ方式
(人気のないマンガほど後に掲載される)
だったかは知らないが、とにかく大御所
さいとうたかを先生の「サバイバル」は
わが道を行くかのように、サンデー後の方の
ページで、我々マンガ小僧が飛び込んでくるのを
いつも待っていた。
<あらすぢ>
洞窟を探検していた鈴木サトルとその友人たちは、
突然の大地震に襲われる。サトルだけは何とか洞窟
から抜け出し助かったが、しかし、外は信じられない
光景であった・・
毎週、サンデーの最後を飾るマンガが「サバイバル」
ってのも結構ヘビーなモノがありますよ。
一生懸命読みました。自分が第二のサトルになった時
困らないように。結果として得た知識としては・・
・「カスミアミ」を使えば、貴重な食料たる小鳥を
比較的安易に確保できるが、今の日本では禁止されている
幻の猟法
・生ゴミを捨てるときは地中深く
(絶対に野生動物にあげてはいけない)
・所詮ねずみには敵わない
・実は地味なキノコにこそ毒が多い
(↑これは最近の学説では違うらしい)
・カラスは嫌な奴
・川魚はよーーく焼くこと
・・あんまり役に立つ知識を覚えていないな。
独りのサトルは、トライ&エラーのなかで
自然から学び、痛い目に何度もあいつつ
ひ弱な都会っ子から立派なサバイバーになってゆく。
中にはどうして自分(サトル)がピンチを
切り抜けられたのか、本人は解からないままに
次の問題に突入したりするが、心配無用。
必ず、どこからかサトルをみている神の声
(もしくは作者の声、ナレーションともいう)
が、解説してくれるのである。かなり適当だが。
「・・この時少年がとった無意識の行動が
彼の命を救うことになる」
「たまたま父から聞いていた知識が役に立った」
「彼は、ネズミの本当の恐ろしさをまだ知らない」
「彼の取った行動は実は古くからマタギの間で
伝承されてきた手法なのである」
などなど・・
サトル少年のサバイバルとは、毎度たまたまの
選択の上に辛うじて救われているに過ぎないことを
サトル本人はともかく、イヤでも読者は知らされる。
あ、あとイザとなったら気絶するてのも大事。
目覚めると、あんなにダメだった状況が
一挙に好転していた例も、中にはあったような。
人事を尽くして天命を待つってヤツですか。
ちょっとチガウ・・。
************************
管理人モチーベーション維持のため
クリックしていただけますと助かります!
↓ ↓ ↓
続きを読む