2009年09月01日

「サバイバル」 さいとうたかを

本日は防災の日。

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「サバイバル」

さいとうたかを氏のコミック。
「1976〜78年 」少年サンデーで連載していた。
この頃の少年サンデーは、その更に前にだけど
「漂流教室」なんかも連載していたように
どちらかといえば「うる星〜タッチ」のような
軽いラブコメ路線ではなく、線が太い漫画が
主流だった。
「男大空」やら「青春動物園 ズウ」やらね。
あ、あと「スーパープロレスラー列伝」も。
俺も古いなぁ(苦笑)

そんななかの漫画「サバイバル」。
当時の少年サンデーがいわゆるジャンプ方式
(人気のないマンガほど後に掲載される)
だったかは知らないが、とにかく大御所
さいとうたかを先生の「サバイバル」は
わが道を行くかのように、サンデー後の方の
ページで、我々マンガ小僧が飛び込んでくるのを
いつも待っていた。


あらすぢ
洞窟を探検していた鈴木サトルとその友人たちは、
突然の大地震に襲われる。サトルだけは何とか洞窟
から抜け出し助かったが、しかし、外は信じられない
光景であった・・

毎週、サンデーの最後を飾るマンガが「サバイバル」
ってのも結構ヘビーなモノがありますよ。

一生懸命読みました。自分が第二のサトルになった時
困らないように。結果として得た知識としては・・

・「カスミアミ」を使えば、貴重な食料たる小鳥を
 比較的安易に確保できるが、今の日本では禁止されている
 幻の猟法

・生ゴミを捨てるときは地中深く
 (絶対に野生動物にあげてはいけない)

・所詮ねずみには敵わない

・実は地味なキノコにこそ毒が多い
 (↑これは最近の学説では違うらしい)

・カラスは嫌な奴

・川魚はよーーく焼くこと

・・あんまり役に立つ知識を覚えていないな。

独りのサトルは、トライ&エラーのなかで
自然から学び、痛い目に何度もあいつつ
ひ弱な都会っ子から立派なサバイバーになってゆく。
中にはどうして自分(サトル)がピンチを
切り抜けられたのか、本人は解からないままに
次の問題に突入したりするが、心配無用。
必ず、どこからかサトルをみている神の声
(もしくは作者の声、ナレーションともいう)
が、解説してくれるのである。かなり適当だが。

「・・この時少年がとった無意識の行動が
 彼の命を救うことになる」
「たまたま父から聞いていた知識が役に立った」
「彼は、ネズミの本当の恐ろしさをまだ知らない」
「彼の取った行動は実は古くからマタギの間で
 伝承されてきた手法なのである」
などなど・・

サトル少年のサバイバルとは、毎度たまたまの
選択の上に辛うじて救われているに過ぎないことを
サトル本人はともかく、イヤでも読者は知らされる。



あ、あとイザとなったら気絶するてのも大事。
目覚めると、あんなにダメだった状況が
一挙に好転していた例も、中にはあったような。
人事を尽くして天命を待つってヤツですか。
ちょっとチガウ・・。

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posted by PON at 21:00| ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする