もう無くなってしまった
地元資本のデパートというか百貨店。
今から思えば「百貨店」と呼ぶにしては
現在のそのへんのショッピングモールのほうが
よっぽど、品ぞろい、売り場面積ともに
充実している。
それでもオラが地方都市の誇るデパートには
違いなかった。
屋上にはきちんと子供向けのゲームコーナー
があって、ささやかな催事場では
バーゲン、全国名物販売展などが催され
そのたびに人が集まってきた。
あの頃(昭和40〜50年代)ってなんか
大人は大人らしく、子供は子供らしく。
社会もそれぞれの業界がそれなりの名前を
名乗る以上は、相応の行動を取るのが
当然というようなところが確かにあった。
「大人なんだから・・」
「子供なんだから・・」
「ウチは地域一の百貨店なんだから・・」
みんな頑張っていた。
多少、分不相応でも、ちょっと商売として
足が出そうであっても、地域が賑わうならば
商人も頑張った。経済効率が何だってんだ。
また稼げばいい。そんな人達の集団だから
あの頃の日本はどこにも活気があったんだろうな。
んで、表題の「ハブ対マングース」シヨウ
その百貨店の催し物としてホントにやってたんですよ。
しっかり新聞にチラシが入っているんだから。
子供心に動物界最強近くにいると認識している
あの毒ヘビ「ハブ」を、やっつける哺乳類がいるって?
こんな狸の出来損ないのようなヤツが?マジ??
っつーかマングースって何者?
これはゼヒ見に行かんとッ!!
ワザワザ、オフクロに連れて行ったもらったもの。
百貨店の催事場でお金払って見物。
・・対戦結果はよく覚えていないんだよなぁ、これが。
なんか、PON親子のような大勢の親子連れが
見守る中、水槽の中で
文字通り鎌首もたげる「ハブ」(らしきヘビ)と
「マングース」なる動物(ホンモノだと思う、多分)
が、にらみ合い、ほぼ一瞬のうちに勝負が決まり
見世物は終了。
勝負が決まったというよりは、マングースが
ハブに飛び掛り、マウントポジショニングした
(ようにみえる・・そもそもヘビのマウント
ポジションなんか知らんがな)状態で、
司会のおっさんが早々に
「ハイ!マングースの勝ち!!」
と叫んで、両者を引き離してしまうのだ。
「もっと見せてくれよぉ〜」と残酷な天使のガキ
であるPONなんか思うのだが、
一日に何度も戦うワケだから、その都度
動物に死なれていては興行者もやっていられない訳で。
今にして思えば、「ハブ対マングース」シヨウは
客寄せパンダ、つまり「おまけ」であって、
正確には、「世界の爬虫類(ヘビ)展」を
われら親子は見に行ったんだと思う。
ワザワザ百貨店まで!
このほかにも会場には、戦わない展示専門のヘビ
や、ヘビのパネルなどがたくさん展示され
定期的に開催されるシヨウまでの時間つぶしとして
有効利用した記憶があるもの。
ゆるーい時代だよなあ。
そういう見世物がまだ表舞台にいられた
時代だったんだね。
俺、社会なんてアレくらいでちょうどいいと思うけど。
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