顔の半分が「鼻」で出来ているから」
片眼の猿―One-eyed monkeys― 道尾秀介/著
片眼の猿と打ち込めば、毎度ながらIME氏は
「堅めのさる」だそうです。バリカタ??
<あらすぢ>
騙しの大技・小技が炸裂! ミステリ界
最注目の新鋭が繰り出す、超絶技巧。
俺は私立探偵。ちょっとした特技のため、業界では
有名人だ。今はある産業スパイについての仕事を
している。地味だが報酬が破格なのだ。
楽勝、と思いきや、いつの間にか殺人事件に
巻き込まれてしまった――。
サプライズ・マジシャン道尾秀介が周到に
張り巡らす読書の罠。見逃すな!
仕掛けは至るところに潜んでいる。
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うーんとね。面白いとは思ったけど
二度読みたいとは思わないレベル。
ちょっと中だるみのところもあったし。
それと小説(というか文章ベース)ならでは、の
伏線の張り方がなされているため、
この小説が映像化されることはないだろう。
もし、この小説の味をそのままにかつ忠実に
映像化実現できたら、その演出方法こそ
最大のミステリーだ。それは是非観てみたい。
それと途中でトランプを使ったクイズのような
ものが登場しますが、もし答えがわからなくても
そこはそのまま読み飛ばしてください。
作者が最後にしっかりとフォローしてくれますぜ。
セオドア・スタージョンのSF「人間以上」を
ちょっとだけ思い出す。そんな内容。
それと、こういったミステリーには
どうしても付き物なんですが・・
基本的に犯人は頭のいい人達ばかりなんで、
周到に殺人計画を練ります・・が
それは結局、計画というよりも
希望的観測に基づく妄想に近い。
犯人達があまりに策を弄し杉。
それを推理、読み解きを楽しむのが
ミステリージャンルなのでありますが。
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