2010年02月21日

ローレライ(映画版)

初見は、映画館で観たのですが
最後のシーンでは不覚にも涙目。
自分は素直に楽しむことができました。
(原作がとても面白かったため、
 多少のコトには目をつむってでも
 映画を楽しもうと努力したせいもある)

あらすぢ
敗戦を間近に控えた日本。広島市に世界最初の
原爆が投下された。海軍軍令部の浅倉大佐は
第2の原爆を阻止するため、閑職に追いやられていた
絹見(まさみ)少佐を同盟国ドイツからの
譲渡潜水艦「伊五〇七」
(フランス軍潜水艦シュルクーフ→
 ドイツ軍潜水艦UF-4→伊五〇七)の
艦長に任命、独断で作戦を決行した。
「伊五〇七」にはナチス・ドイツの開発した
特殊音響兵装「ローレライ・システム」が
搭載されていた。定員に満たない寄せ集めの
乗員たちは日本最後の希望として出撃するが、
その裏には浅倉の恐るべき野望があった。

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良くできた原作のダイジェスト版。

原作の前半では、マリアナへ向かうよりも先に
アメリカ海軍の追跡から逃れるために
海の中に落してきた「あるもの」を
回収するために寄り道する。

そのイベントを通して、イー507に
呼び寄せられた連中の素性が少しずつ明らかに
なっていくのですが、この辺ごっそりカット。
それは仕方ない。

あの辺だけで、別に一本映画が作れる冒険ですし。
それならそれで少し見たかった気もしますけど。
(原作にある、イー507が特集潜航艇を助けに
 ヌッと現れるシーンなんか映像で観たかった)

更に原作では「ヒロインの兄貴」が存在してまして
いい味出していたんですが
(今だったらウェンツ何某あたりがビジュアル的
 にはぴったり。演技力はともかく)

おそらく・・作者がこの小説でもっとも
書きたかった内容を体現している存在であるのに
そんな彼が映画では最初から居ないことになってしまった。
(妹の回想として実験台にされて死ぬところがチョロっとだけ)

こういう原作の映画化では、時間が限られるので
何でもかんでも詰め込んでたら物理的に無理がでる。

細かいミリタリー描写や特撮などに重点を置いて
よく出来たビジュアルを魅せる事にだけ専念、
その手のお客を喜ばせるか、
人間ドラマに重点を置き、あくまで小説主題の
表現を貫くか・・
いずれにせよあんまり選択肢はない。

映画といえば大画面の迫力なわけで
前者を中心にするのが王道でしょう。

ヒロインの兄貴をばっさりカットの大英断
したのは、この映画の監督が基本的には
ドラマ路線を捨て、エンターテイメントで
勝負する宣言だと解釈しました。

しかし、その割にショボかったのが戦闘シーン。
平成ガメラ三部作で鬼才を披露してくれた
監督でしたから(ガメラのときは特撮監督)
期待していたんだけど、CG部分が
足を引っ張っていてね・・非常に残念。

特に最後のアメリカ海軍の大群は
CGっぽさが全面に出てしまってまして・・。
戦闘とメカが軽いんだなあ。

それだけカットしても2時間10分の大作。
文庫は、多少薄い巻もありますが全4部なので
キャラひとりひとりの思いがうまく
描きわけされていましたが、
映画では各キャラに観客が思い入れを持つ前に
どんどん死んでゆきます。
みんな急ぎすぎ。

特に、主人公の親友は、シナリオの都合上
無理やり殺した感がぬぐえない。
間抜けすぎな死に方でした。

ギバちゃん演じる先任副長はずるい。
役柄として美味しすぎ。

物語と解かっちゃいるが、
あそこまで来て外れたりでもしたら
自分もなんだそりゃと思うが、
陸砲で対空攻撃はやっぱ無理ありすぎだろ。



WWUモノ、イージス、戦国自衛隊と続くが
さて次は?(ガンダムユニコーンはアニメ化だろうて)

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2010年02月20日

スイカ(Suica)とか

スイカ

先日、いつもの通勤ルートのJR改札にて。
PONのレーンの右と左の人間がほぼ同時に
「キンコーン」となってた。
引っかかった人の大抵はバツの悪そうな顔。
人によっては機械に八つ当たりしていたり・・。
(俺は悪くない、悪いのはこの機械だ
 と小さくアピールする人も)

横に並ぶ改札6レーンくらいが、
一斉に「キンコーン」とかなったら笑える。

そんな時は、記念に彼らを無料開放するとか。

改札にスイカ専用レーンが増殖したり、
クレジットカードも組み合わせると、ポイントやら
マイレージやら振舞われる、など
できる限りスイカユーザーを優遇し、スイカの
導入を促進しようとしている様子。
(この流れはETCも同様)

それは、市場原理として正しいのだと思うけど
反面、昔ながらの「現金」払いユーザーになんの
優遇もないのが、ちょっとなあとも思う。

昔から飲み屋なんかでは「いつもニコニコ現金払い」
って具合に、「現金払い」こそが商売人にとって
最高の客だったのにな。

取りっぱぐれがない・・からこその「現金払い」
歓迎であって、スイカにカードチャージする客
だけでも、先にお金を頂けるワケで、後はカードを
無くそうと、無駄遣いしようと勝手、という
JRにとってはおいしい客には変わりないのか。

ああ、そうだ。もうひとつ。
世の中にはもう「コンビニ」が必要不可欠になり
セブンイレブンがナンバーワンというイメージ
があるけれども、そのセブンイレブンが
相当の脅威と感じている存在があるそうな。

駅中のコンビニ「NEW DAYS」がソレである。
正確な数字は判らないけれども、一部では既に
街中のコンビニを抜いてしまった分野もあるらしい。
(タバコか、オニギリかは知らんけど)

セブンに代表されるコンビニ業界を援護するつもりは
まったくないけれども、JRの駅が各地でリニューアル、
盛んに「駅中で買い物」なんて宣伝、顧客はスイカカード
囲い込み、駅の中だけで買い物を済まさせようとする
JRグループの戦略がちゃくちゃくと実を結びつつあるの
だけは確か。

いいのかそれで。

鉄道会社からすれば、これまで自分らのおこぼれで
生かしてやってたと思っているのかもしれないが、
駅前の個人経営の店がどんどん食えなくなってきている。
商店街が消えて行く。

なんか駅中の店舗だと、税制面でも優遇されてるって
いうじゃない(公共の駅だから税が安いのだが、それを
駅中店舗にも拡大解釈ができるかどうか?ってこと
なのかも知れない。税務署から指摘を受けてJR
グループの店舗運営社だかが、税金の追加修正に
応じたことがあったような・・そんな記憶がある)

儲けのシステムは作ってしまったものの勝ち
という例がここにも。



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2010年02月19日

ワールドビジネスサテライト

「ワールドビジネスサテライト」

TVのクライアントとして影響力を持つ大手企業
26社が「優良放送番組推進会議」
(委員長・有馬朗人元文相)に協力、各加盟企業に
テレビ番組の質に関するアンケート調査を
行ったらしい。

今後は番組の評価結果をネットで公開し
「優良な番組を推挙していく」んだって。

NHK・民放で放送される37の報道番組のうち
優良スポンサー、要するに金持っているオヤジが
選ぶ、テレビ番組の第一位は

1)ワールドビジネスサテライト(テレビ東京)
2)おはよう日本(NHK)
3)クローズアップ現代(NHK)
4)ニュース7(NHK)
5)サンデーモーニング(TBS)

TV誌記者によれば通常の視聴率調査ならば
「「報道ステーション」(TV朝日)や
 「ニュースウォッチ9」(NHK)
 「NEWS ZERO」(日テレ)
 などが上位に来るはずで、WBSなんて
 5%前後の地味な番組はず、それがいきなり
 トップですから・・」

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WBSがトップな理由はカンタン。
「当たり前の事をていねいに行い
 かつ余計なことしていないもの」

しっかりと取材を行って事象を掘り下げ、ニュース
として放映。ヘンなタレントが絡んでこない。

俺も、NEWSZEROのように、長島一茂とか
よく知らんジャニタレの、とってつけたような
コメントなんか聞きたくないし。

少しは、(特に)民放のディレクターやら
編成局の人だか知らんが、考え直して欲しい。

例えば30分の番組枠があるとして、CMがあるから
実質25分に。自分はニュースが見たいのに、
それは最初の5分で終了。後はプロ野球とサッカーで
10分、天気予報2分、残りの8分は、
アホが行列ラーメン店特集とか
デパ地下スイーツ(笑)とか
・・そんな情報要らんから。
ニュース番組ではニュースを見せてください。

けど、
>今後は番組の評価結果をネットで公開し
>「優良な番組を推挙していく」んだって。
こういうのを国に任せるのも怖い話で。
本当ならばテレビ業界の自浄作用に期待したい
トコロだったんだけれども、あのギョーカイに
そんなの期待できそうないしなあ。



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2010年02月18日

還付金サギ

「還付金サギ」

以前、「「カンプキンサギ」なら解かるけど
 「パンプキンサギ」だと嫌だな」
と俺が嫁さんにつぶやいた。

「・・一応聞くけど、それどんなサギ?」
「頼みもしないのにかぼちゃ100キロとか
 送りつけてきて、代金請求
するんだよ」

「それはサギじゃなくって押し売りよ」

・・確かに。架空請求ではなく、ひとまず
かぼちゃ100キロを送りつけてくるだけでも
たいした業者だ。ヤフオク詐欺とはエライ違い。

ヘンなところに自分で感心。

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2010年02月17日

バトルスター ギャラクティカ

「バトルスター ギャラクティカ」

バトルスター ギャラクティカ 序章

TSUTAやんで、外国連続テレビドラマに
限り、一巻100円でレンタル可能とのこと。
(12月末まで、しかも第一期シリーズのみ
それは素晴らしい・・が
「ギャラクティカ」序章だけで
186分はさすがに長かったぞ。

あらすぢ
“サイロン”は、12コロニーに住む人類が
使役のために生み出したロボットであった。
だが人類に対し従順なはずのサイロンは反乱
を起こし、人類とサイロンの間の激しい戦争
になる。長い戦いの末に双方は休戦を結び、
サイロンは宇宙のどこかに去って行った。
それから40年以上の月日が流れた。平和が
続き人々がサイロンの脅威を忘れかけたある日、
あまりにも突然サイロンの攻撃が再開された…。

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自分は、1970年代に作られたSFTVドラマ
宇宙空母ギャラクティカが大好きだったので
このリメイク版ギャラクティカが発表された時
かなりの確率で飛びついても良かったのだが、
そうしなかった理由はただひとつ
再デザインされたギャラクティカを
ちょっとかっこワル・・と思ってしまったから。
なんかクジラの全身骨格模型と申しますか
針金細工っつーか、イカの輪切りっつーか・・

galactica.jpg

慣れてしまえば、また宇宙空間という暗闇では
結局のところ、旧デザインだろうと新型だろうと
あんまり関係なくなっちゃったんだけども。
途中から、ドラマの方が面白くなってきたし。

あらすぢに有るとおり、世界設定は結構凝っていて
60年前に勃発した第一次サイロン戦争を
生き抜いた空母群(オリジナルセブンというらしい)
の最後の一隻が「ギャラクティカ」。
皮肉な事にそのギャラクティカの引退式典の日に
サイロン側の奇襲から第二次サイロン戦争が始まった。

サイロンとは人類が生み出してしまったロボット群で
(キャシャーンのブライキングやワンセブンの
 スパコン・ブレインみたいなもんだ)
前の戦争(第一次サイロン戦争)では
サイロンは人類側にハッキング攻撃を敢行。
もとはロボットなんだから
機械の弱点をつくなどお手の物。
当時のハイテク最新兵器は一瞬で行動不能に。

「アナクロ」こそがサイロンに対抗する
唯一の方法と気付いた人類社会は・・
ビバ「アナクロ」!って風潮になりました。
そこで登場、出来うる限り人力でナントカするフネ
それが「ギャラクティカ」をはじめとする
オリジナルセブンだったのであります!べんべん。

それならばなおの事、旧デザイン(ダイクストラが
SW側から一時期訴えられたように、実にSW
ライクな、70年代のデコボコデザイン宇宙船)
のギャラクティカであって欲しかったのですが。

そこだけかな。

その戦いから40年。戦争の記憶も薄れ
またまたハイテク兵器に依存するようになった人類社会。
そんな時代にアナクロ兵器は不要です。
だからこその「ギャラクティカ引退記念式典」

ギャラクティカ引退記念式典中に
旧作のメインテーマが流れたのが非常に嬉しい。
もともとファンファーレみたいな曲だったんで
そのままでピッタリである。

聖書のモーゼの話のように、ギャラクティカと
共に脱出する220隻の民間生き残り船団も健在。
なかでも、旧作のバンクシーンで
何度も繰り返し見せられた
円盤を三つ串で連ねた団子串みたいな宇宙船
もシッカリ生き残って出てきた。
旧作に対する愛がいたるところに
感じられてグウ。

端的に言えば、大和をはじめとする旧帝国海軍自慢の
艦船がすべて戦没。味方陣営には唯一、戦艦三笠だけ
が残った。老体に鞭打って出撃する「戦艦三笠」の
運命は?ってとこ。

さらに40年を経て、サイロン側も進化。
人類と見分けのつかないアンドロイドを
人類社会に紛れ込ませるまでに至る。
そう、ターミネーター状態。

ギャラクティカ世界の人類は、なにかにつけ、
コボルの神」とやらに祈っているのだが
情報業界における言語、JavaだC#だとか
ちゃらけた?言語ではなく、やっぱ、なんだかんだ
言っても、時代はまだアナログ
要はCOBOLなんだよ!
という製作者側のメッセージ・・には
どう考えてもとれそうにない。

自分自身「バトルスターギャラクティカ」を
たかだかSFドラマ、ドンパチをシッカリ
見せてもらえればいい、と見下していた部分があった。
ネタバレになるが「このドラマ、馬鹿に出来ないかも」
と思わせたシーンがコレ。

サイロンが奇襲時、たまたま航行中により
生き残った民間宇宙船達を、臨時大統領の呼びかけで
ある地域に集結させる。ギャラクティカと
合流するためである。
この時代の宇宙船にはハイパージャンプシステム
(要はワープ装置)を装備する長距離用と、ワープ
装置を装備しない近距離用があるらしい。

集結するや、さてこれからどうしようと
話しこんでいる時にサイロンの偵察部隊に発見されてしまう。
すぐにもサイロンの攻撃部隊が迫る。
ジャンプ可能な宇宙船へ、乗員を乗せ換える時間はない。
臨時女性大統領は重大な決断をする。

ジャンプできない=残される=虐殺される運命の
人々からの呪詛が無線で行き交うなか、
ワープ可能な宇宙船だけが一斉に
ジャンプ開始するのだ。

いやはや。こんな描写が平気でできるとは。
これだから日本の映画は
アメリカドラマにすら勝てない。

このバトルスター ギャラクティカ、シリーズ4で
完結。ひとつのシリーズはだいたい24話くらいなのかな?
一巻100円くらいなら見てもいいかな・・と思ってたら
なんとびっくり、海外ドラマ100円レンタル可なのは
シリーズ1のみ。以降は通常価格(一週間480円だっけ?)
だと。
まったくもって「ふざけんな」ですな。



PON的には、ギャラクティカの同型艦である
ペガサスと合流する話(リメイク版でも同じ展開が
待っているそうで、かなり盛り上がるらしく)
くらいは観たいところだが、まあ
この「序章」鑑賞でいいや。

充分ですよ。自分には。

ひとつで充分ですよ。お客さん。
わかってくださいよ。

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2010年02月16日

「魔術はささやく」宮部みゆき

魔術はささやく (新潮文庫) 宮部みゆき

宮部作品はしばらく遠ざかっていたんですが
上司よりいただきました「誰か ----Somebody」を
一気に読破してしまったので返す刀で
魔術はささやく」です。
毎度ながら読みやすい文体で、しかも最後には
丁寧に謎が解明されるんで安心して読んでいられます。

あらすぢ
(「BOOK」データベースより)
それぞれは社会面のありふれた記事だった。
一人めはマンションの屋上から飛び降りた。
二人めは地下鉄に飛び込んだ。
そして三人めはタクシーの前に。
何人たりとも相互の関連など
想像し得べくもなく仕組まれた三つの死。
さらに魔の手は四人めに伸びていた…。
だが、逮捕されたタクシー運転手の甥、守は
知らず知らず事件の真相に迫っていたのだった。
日本推理サスペンス大賞受賞作。

************************

主人公は罪人の親を持つという設定。
センセーショナルな生い立ちは田舎町では
特に致命的。そんな田舎の空気は少年を
虚無的な青年にさせた。

故郷の町だけでなく、転校先であっても。
どこにでも情けない心根の人間はいるもので・・

ここもそうか。守は思った。
「人間は、せんじつめれば七種類しかいないという
 話を聞いたことがある」

「自分も十持っていて、隣の人間も十持っている
 状態で、その隣にいる人間に対して優越感を
 感じたいと思ったら 相手から何かを取り上げて
 しまうしか方法がない
 ―彼のような人間が満足感と幸福感を
 得ようと思ったら、もう足し算では駄目なのだ。

 引き算しながら生きてゆくしかない」

バカによるイジメならば自分だけが耐えればいい。
守はそれを跳ね返すだけのポテンシャルを持つが
そんな矢先、世話になっている伯父夫婦の身に
災難が降りかかってくる。

ま、ネタを知らされれば、ホントそんなことできるの?
と思わなくも無いんだけれど。

「ピッキング能力」「魔術」「詐欺商法」

世の中には、それだけの能力を持っているのに
自律により悪いことには使わない人と
目的のためなら何でもやる人が存在する。
(場合によれば、能力を持っていなくても
 無理やりなんとかしてしまう)

人は性善でも性悪なくニュートラル。
天使にもなれれば悪魔になってなれる。

SWでいう、ジェダイの教えと同様。
ダークサイドに堕ちて即効実益を得る方が簡単なのだ。

けれども人は基本的にどうしようもなく
弱い存在なので、誰でも暗黒面に堕ちる可能性を持つ。
天使と悪魔の差異とは実は小さなものでしかないのだ。

故郷で孤独だった守を唯一フォローしてくれた
鍵師のじいちゃんがいう―

「おまえの親父さんは悪い人ではなかった。
 ただどうしようもなく弱かったんだ―
 弱さは誰もが持つ。お前にも。世間の連中が
 無責任に「血は争えない」なんていう。
 じいちゃんが怖いのはそれだ」

物語の流れがいきなり「緩む」ところがある。
主人公は、タクシー運転手である伯父の疑いが
晴れた時点で、いまいちすっきりしないけれど
それ以上、真相を追う必要がなくなるのだ。

結局は、犯人の方が主人公のことを何故か気に入り
正体および真相の暴露をしてくれんだが。

高校生にしてピッキングの名手ってのもなんか
キャラ設定としてはかなり特殊。
主人公のバイト先での「広告」に関するくだりも
これまた余計といえば余計。最後の最後で
繋がるのかと思いきや、行き止まりのまま
話が終わってしまったり。



宮部みゆき作品にしては結構初期のころのようで
構成や文脈が若干読みにくい部分もあったけれども
それでもやはりグイグイ引きこまれる、良質の
ミステリーでありました。

「悪いのは自分の意思でやったりやらなかったり、
 したことに言い訳を見つけることだ。
 守、親父さんをお前の言い訳にしちゃいけない
(意訳)」

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魔術師いわく・・
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2010年02月15日

芸は身を助く?

「芸は身を助く?」

以前にも記事にしましたが、PONには
過去にはプロのモデラーにならないかと
スカウトされた事もある、
元アニメーター現SEの素敵な先輩がおります。

彼の子供たちが小さい頃、ささいな事から
夫婦喧嘩が勃発。常日頃、家族サービスよりも
ガンプラ完成をメインに行動する父親を
奥様がフォローしてくれるはずもなく・・。
次第に劣勢になる戦況。ぴーんち!
そんなとき

「こんな素敵なお父さんを
 捨てないでください!」


ナウシカが仔王蟲をかばうが如く
息子達が身を挺してかばってくれたんだとか。
これもまた素敵な、泣けるおはなしですな。

先輩は自分の子育て方針は間違っていなかった!と
誇らしく主張しておりましたが・・さて
それはどうだろうw

これは・・食べたくないな。

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2010年02月14日

韓国のプロゴルファー事情

「韓国のプロゴルファー事情」

韓国では、子供がプロゴルフで
モノになりそうだと判ると
父親も仕事を捨て去って
一家で渡米。
むこうで大特訓するんだって。

あさましいと取るか。
たくましいと取るか。

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2010年02月13日

人民の都市別性格

SPAでフェルナンドなんとかだったか、
象のような名前の投資家?が書いたコラム
から引用(たぶんね)
だもんで正確さも不明。

人民の間で伝わる都市別男性の性格
日本でいえば、大阪人といえば
「儲かりまっか?ぼちぼちでんな」
みたいなものかな。

「人民の間で伝わる都市別男性の性格」

北京の男性:品の良い風流人が多いが、
      評論家気質で政治家は育たない

天津の男性:武人気質である一方、
      ユーモアがありハートも熱い

洛陽の男性:太っ腹で家庭や友人にも誠実。
      上海女性が結婚したいNo1

上海の男性:おしゃれな遊び人が多いが、
      女癖が悪いのが玉に瑕

西安の男性:兵馬俑のように力強く、
      男気に溢れる

武漢の男性:口が悪く激情家だが、
      コンプレックスも強い

重慶の男性:小心者だが人前では威張り散らす。
      意外と我慢強い一面も

成都の男性:お茶と麻雀とバイクさえあれば
      文句は言わない

************************

他国のことだからね。まあ口出すことでも
ないんだけども。
なんか、まともな男性がいないではないか!

以前、PONが情報産業で働いていた時に
知り合った中国人も、ココまで細かくはないが
中国人民の地域性について話していた。
北京人と上海人の違いは日本でいうところの
東京人と大阪人のようなもんだと。
タクシーの運ちゃんに声をかければ一発だとか。

北京の運ちゃんは「共産党と世界情勢について」
上海だと「儲かりまっか(←中国語で)&株価の話」
話すそうな。

自分が感心したのは、北京という首都にて堂々と
政治談議しても大丈夫なんだなというところ。
中国は北朝鮮ほど、政治は腐っていないらしい。
街の床屋談義程度であるからなのかもしれんし、
見逃されるのは「政治談議」であって
「体制批判」ではないのかもしれないが。

あと、上海では男子たるもの27歳
(なぜに27歳なのかは不明)までに、一国一城の主
つまり家(マンション可)くらい持つようでないと
周囲に馬鹿にされるんだとか。
彼はそのためもあって手っ取り早く稼げる方法として、
日本へのPG出稼ぎを選択したと言ってた。

そういう「〜たるもの」的な見方を周囲からされ
自身もそれに恥じないよう頑張るのを当たり前とする
風潮であれば、中国人の若者からは間違っても
働いたら負けかなと思っている
なんて発想でてこないなぁ。立派である。

中国の若者が、ニートや自宅警備員の境地に
達するには、あと40年くらいはかかりそう。
今の中国はまさに日本の60年〜70年の若者。
(インフラと文化は2000年代だが)

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2010年02月12日

立川談志って

「立川談志って」

立川談志 WIKIより。

【突飛な活動】
1992年、瀬戸内海のサメが人を襲う事件があり、
当時、明治大学替え玉受験疑惑で芸能活動謹慎中
であったなべおさみと
シャークハンター必殺隊」を結成、現地入り。
現地の人たちから罵声を浴びた。このように
本気か冗談か判断の難しい突飛なパフォーマンス
を好む傾向がある。

************************

立川談志って、そんなに面白い人なの?
よくわかりません。
こんな話に乗ってしまい、更に世間の
非難を浴びてしまった「なべおさみ」の
おつむの弱さのほうが、子供心にも印象的でしたが。

当時、ウチの親父は「談志がやることだからな」と
それ以上語りませんでした。

談志がやれば、冗談で許されてしまうんだ。
コドモPONがそう思った瞬間です。

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2010年02月11日

とりとめない話

「とりとめない話」

尾篭な話で申し訳ない。
下呂処理用の黄色い粉は
その手の(←どの手だ?)業者なんかで
販売しているんだろうな。

DCF_1966.JPG
近所のスーパーのガチャ2
俺は買わないな。間違っても
(雅王さんすみませんw)

DCF_1967.JPG
近所のスーパーのガチャ2 その2
(たしかに子供は「シモ」方面好きだけどね・・)
もう、ガチャ2ってネタ切れなのかな。

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2010年02月10日

「誰か Somebody」宮部みゆき

「誰か Somebody」(新潮文庫)

「子供はすべての暗闇にお化けの形を見出す―」

いつもの事だけど、プロの作家に大変失礼な
言い方だが、本当に宮部さんは読み易い文章を書く。
つくづく感心する。

彼女の一文を、このブログのために(勝手に)
書き写しているだけでも、なるほど、そういう
表現の仕方があるのか!と勉強になることが多い。

パソコンが主流になり、自分が覚えていない
漢字でもすら、なんでも漢字に変換しがちだけど
あえて「ひらがな」のままにしておくだけでも
読み手の印象はずいぶん変わる。

突き詰めて言えば、俳句なんかのように
説明文にならないよう単語を吟味。同じ事を
指している単語でも、より多義的な単語を
選択することで、読み手の想像力の幅をひろげ
少ない言葉で多くの世界を表現できる。

プロの小説家はそれを当たり前のように
行っているのだ。文章くらい誰でも書けるなんて
思いがちだけど、どの世界にもプロは存在するし
やっぱプロって凄い。

あらすぢ
内容(「BOOK」データベースより)
財閥会長の運転手・梶田が自転車に轢き逃げされて
命を落とした。広報室で働く編集者・杉村三郎は、
義父である会長から遺された娘二人の相談相手に
指名される。妹の梨子が父親の思い出を本にして、
犯人を見つけるきっかけにしたいというのだ。
しかし姉の聡美は出版に反対している。聡美は三郎に、
幼い頃の“誘拐”事件と、父の死に対する疑念を
打ち明けるが、妹には内緒にしてほしいと訴えた。
姉妹の相反する思いに突き動かされるように、
梶田の人生をたどり直す三郎だったが…。

************************

「―真実にも寿命があるのだと。」

面白かった。淡々としていて
ドラマチックな設定や、仕掛けがあるわけでもない。

「黙ってりゃわかんないわよ―」
会社生活を、いや人生を明るく乗り切るための
金言である(主人公の会社上司のセリフ)

そう、すべては「黙っていればわかんない」のである。
表面上はうまくいっていたことをほじくり
繰り返すことが、真相を究明することが
本当に幸せに繋がるのだろうか?

黙ったまま時が過ぎるのを待っている
そんな謎があるとすれば、それは、隠したほうが
誰かが皆の幸せになるから・・そう判断した
結果だからではないのか?

両親にとって「戦友」と「一番星」
姉と妹の、育った時代の差からくる気質の差が面白い。

主人公は素人探偵ながら、真相について
おぼろげながら理解できるところまで到達するが
結局根本的な解決はなされぬまま終わる。



誰が悪いわけでもない、誰か・・

それと巻末の解説を書いている「杉江松恋」氏
この人も作家であり文芸評論家だというが
解説文もやはりプロだった。

松江氏自身がどこぞの職人さんの引用した言葉
「下手の長糸・上手の小糸」

・・もとは裁縫の教えで、糸通しの回数を減らしたい
ために長い糸を通しがちであるが、実は上手な人ほど
手間を惜しまず適当な長さの糸で縫っていく。
地味な作業の繰り返しこそが「上手」なのだそう。
「上手の小糸」こそが宮部作品をよく表現している。

こんな私でも、いい加減自分の書く文章の長さ
回りくどさにただ呆れることがある。
書くだけ書いておきながら、言いたいことの
半分も伝わらなかったりする。
「上手の小糸」とは頭のよさだな。

最後に、ネタばれと言うほどではありませんが
折に出てくる「携帯電話」がポイント。
気をつけて読んでみてください。

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2010年02月09日

スーパープレイランド

「スーパープレイランド」

スーパープレイランド・・
それは郊外型マクドナルドのように
スペースに恵まれている店舗にある
3歳〜8歳くらいのお子様向け
遊戯施設である。

無論、無料。

大人はなかなか入り込めない(狭いから)

あれの定期清掃ってしているんだろうか・・

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2010年02月08日

なんか違う気がするんだ。労組

「なんか違う気がするんだ。労組」

JRがストなんて今では考えられない。
千葉県(≒房総半島)を走る電車が
いまだに113系だったりするのは
実は国労の力が強いからだと聞いたことがある。

古い(昔から運用されている)電車の方が
なにかと勝手が知れていて、現場の人には
「やさしい」からなんだと。新しい車両の
導入には、教育やらメンテ機器の更新やら
めんどくさいことが山積。
だもんで現場が可愛そうだからなんだって。

線路網が充実しない→地域が発展しない
→誰も乗らない→さらに寂れる
という負のスパイラル。
迷惑なのは地域の住民。

経営者側(JR東日本)としても
かわいげの無い、言うことを聞かない
社員の集まる地域には・・と
房総半島地域には「冷や飯」
食わさせている感覚があるのかもしれない。

千葉の路線の多くが単線なのも
メンテナンスが面倒だからかw

JR西日本のあの大惨事。
あの時もう一方の当事者であった車掌は
一刻も早く真相解明が求められていた時
労組にかくまわれ、労組系の病院に入院して
世間の追及を逃れた。

そんな車掌が現在、職場復帰が
認められないからといって、
会社を訴えている様子。
そんなんでいいんだろうか?

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ラベル:国労
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2010年02月07日

SF サムライフィクション

「SF サムライフィクション」

もう10年前の作品になるのだな。
時代劇なぞ古くさくてジジイが観るモノだ
と思う無かれ、だったらスタイリッシュに
作ってやる!
当時、監督やらプロデューサーやらが突然
そう奮起したからなのかどうかは知らんが
とにかくスタイリッシュサムライ時代劇。
若干、から回りな所もあるけれど。

あらすぢ
1969年、300年かかって新しい体に転生した
太平の世の若侍・犬飼平四郎の魂は、当時の
自分を振り返る──。長島藩の家老である
父・勘膳に勘当を解かれ、武芸の修業に
赴いた江戸から久しぶりに国へ帰ってきた
平四郎の耳に、殿様が刀番として雇った
浪人あがりの風祭蘭之介なる侍が宝刀を
盗んで姿を消したという知らせが飛び込んできた。
このままではお家断絶は免れないだろう。
しかし、剣の達人である風祭には誰ひとりとして
敵う者はおらず、悩み抜いた藩の重役たちは
宝刀の贋作を作って事件のもみ消しを図ろう
とする。ところが・・・

監督はミュージックビデオ出身の
中野裕之。豪華キャスト陣で送る
異色のエンタテインメント時代劇。
多くのミュージシャンが出演していることでも
話題になった。

************************

「うぉぉ〜 だーまーしやがったな〜」
主人公、犬飼平四郎役。吹越満氏。
ロボコップの物まねで世に出た人だが
PON的には「ガメラ2」の人。

彼には直接関係ないが・・
>1969年、300年かかって新しい体に転生した
>太平の世の若侍・犬飼平四郎の魂
この設定になにか意味があるんだろうか?

「なんでだ・・・」
ガンダムで言えばシャアに相当する布袋氏。
世間は彼に対してミュージシャンとしての
腕前を期待しているのであって
演技者ではないのでまあ・・あんなものでしょう。
もともと無口で、何を考えているか
からきしつかめない侍役なんで、メンチ切って
そこに立っていれば、映画は成り立ちます。

布袋侍、実は不器用なだけで、それも反論
しないからドツボにはまってしまうという
実はけっこうカワイイ奴だったのである。

「うふ・・はあと」
緒川たまきさんは、PONも当時
この映画で知ったんだと思うが・・
やや垢抜けないあたりが可愛いな。
うむ。よいです。
出たてのころは、その芸名もあって
なんか「タカラヅカ」あたりの卒業生なのかと
思っていたらまったく関係ないらしい。

「けんかはいけません!」
剣の達人でありながら、世捨て人同然に、
父娘で暮らす、緒川たまきの父親役を演じるは
風間杜夫氏、誰がやってもいいといったら
言い過ぎかも知れないが、演技もキャラ設定も
キレイにまとまり過ぎていて記憶に残りにくい。

「おさむらいすあ〜ん
 遊んでいってくださいよぅ〜」

なにかと布袋サムライに妙に気に入られていた
若干おつむが弱そうな下っ端(吾助)を
演じている。神戸 浩 氏
彼は普段からあのしゃべりなんだそう。
もともと「小児麻痺」なのだそうで
そんなことまったく気にすることなく
武器にした演技(というか本人いわく「地」)
が素敵。



多数のミュージシャンが出演ってことだけど
PONが気がついた限りでは・・
谷啓、藤井尚之、藤井フミヤ、ピエール瀧
近藤房之助、などなど
他にも梅垣義明とあるが、これはあの
鼻からピーナッツを飛ばす彼だろうか。
中島らも氏も出ていたようだが
誰だか最後まで解らなかった。

「ちょっとッワタシをそこらの女とお思いでないよ」
ヤクザ一家の女ボス「お勝」
あのやさぐれ感。まったくもってスバらしい。
演じるは夏木マリさん。
ウチの嫁が将来ああいう女性になりたいと
こぼしていた事があるが
旦那としてはどう対抗したものやら?

監督 中野裕之
脚本 斉藤ひろし
音楽 布袋寅泰
配給 シネカノン
公開 1998年8月1日
上映時間 111分

出演
犬飼平四郎・・・吹越満
風祭蘭之介・・・布袋寅泰
溝口半兵衛・・・風間杜夫
溝口小春・・・・緒川たまき

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2010年02月06日

「降伏の儀式」

「降伏の儀式」

降伏の儀式 上下巻
ラリー・ニーヴン&ジェリー・パーネル著
東京創元社 創元推理文庫SF

SFファンには言わずもがな。超有名な小説
「降伏の儀式」であります。ずっと気になって
いたんだけども、市立図書館にあったんで
只ならまあいいかなと。

あらすじ
"1990年代、とある天文台が観測した謎の光点。
それは地球に向けて接近する、一隻の巨大宇宙船
だった。かくして人類は、初の地球外生命到来の
瞬間を待ち構えるが……奇妙にも、異星船は
地球からのメッセージになんの返答もよこさない。
彼らは一体なにを目論んでいるのか?
SF界きってのベストセラー・コンビが放つ
超本格的地球侵略SF大作。星雲賞受賞。"

************************

最初からネタばれ全開です。長いです。

>彼らは一体なにを目論んでいるのか?
といわれても、もうオチは見えているのだが。

子象に似た異星人(フィスプという)が
地球を侵略しにくる。土星で機を伺い
一気に地球侵略開始。何も知らない人類は
途中の宇宙ステーションで歓迎しようとするが
捕虜にされてしまう。彼らの地球侵略の方法は
単純。地球に大質量の「隕石」を落とす。
俗に言うシャアの反乱である。ウソだけど。

2センチ厚で上下巻。長い、長すぎる。
要らないところを
はしょって全一巻にまとめられる。

場面描写はざっくりと分けて・・
・米国政府の人々
・ソ連政府の人々
・ソ連製宇宙ステーションの人々
(→後に「捕虜たち」になる)
・米カンザス州の生き残りの人々
・侵略者側の人々


このうちまず「ソ連政府の人々」の人物
描写なぞいらん。ソ連政府なんぞ
外部から見た、協力してくれるのかどうか
よく解らない組織・・程度でかまわないと思う。
(この小説は1988年に書かれたもので
 疑り深く、秘密主義で「えばりんぼ」の
 「ソ連」が健在なのです)
米カンザス州の生き残りの人々の様子や
バイクで走り回り、最後は乗り組み員になる
ところなんか全部不要。

長々と読まされるからこそ、
下巻の残数十ページあたりで
ようやく人類(実質メリケン人のみ)側反撃に
Yahoo!(実質メリケン人読者のみ)となる訳。
カタルシスってやつ。最後に爆発する高倉健さん。

・米国政府の人々
やっぱ人類側のキモなんで
米国政府は外せない。
宇宙人との外交計画、防衛、そして反攻計画
あたりの描写はやっぱ一番読みたいところ、
というか唯一物語を進めてくれる連中ですし。

米国政府は宇宙人問題に対する諮問機関として
国内の著名なSF作家達を招集しますが・・
いくらなんでも自分達を持ち上げすぎでしょ。
ラリー・ニーヴン&ジェリー・パーネルさん。

・ソ連政府の人々
「ソ連に何かあったとき、あの国が真っ先にやること
 といえば決まってる。「動員」さ」

ソ連側の書記長やら人民会議議長など要職の人間が、
アメリカに都合よく途中からめちゃくちゃ物分りよく、
洞察力のある人物たちに代わってくれる。
なもんで、内部的には色々あったようだけど、
少なくとも人類にとって致命的な反発をせず
米国に同調。米国以外で唯一宇宙人とやりあう
国力(つまり核兵器)を見せ付けてくれる。
そのうちソ連自体が小説に出てこなくなるけど。

それと○○スキーとか、××チェフ、△△ネンコ等々、
ロシア人には悪いが、個人的にロシア人の名前って
ぜんぜん覚える気がせず、非常に読みにくい。
なもんで人物の読みわけもできない。
登場人物がみんな同志か、さもなくばKGBでいいです。

・ソ連製宇宙ステーションの人々
(→後に「捕虜たち」になる)

「大航海時代、白人達の乗る帆船を南太平洋の
 原住民たちが丸木船でもいいから、外洋で
 迎えていれば、もう少しまともな出会いに
 なっていたと思うんだ(意訳)」

宇宙人が訪問してくるなら、座して待つより
少しでも外に出て歓迎した方が馬鹿にされない
だろうという理屈で、宇宙ステーションは
ソ連製ながら、アメリカ下院議員の
でしゃばり男がアメリカ特使として乗船する。
人類初の宇宙人との接触者なので、どんな
宇宙人なのか知りたい読者側からにしても、
彼らの驚きや知り得たことは、そのまま
読者の喜びにはなる。
(なんかマクロスの輝たちを思い出してしまった)
彼らの存在もその内、だんだんどうでもよくなる。
一緒につかまったソ連人とは喧嘩ばかりだし。
(最後に大活躍するんだけど)

・侵略者側の人々
なんと敵側宇宙船内で殺人(象)事件ミステリー
までおきる始末。内容が盛りだくさん杉。
ソ連内部の描写やカンザス生き残り人民の描写
よりは読んでいてよっぽど楽しかったが。

一番重要なこととして・・もっとも
熱く、かつ楽しめるはずのバトルシーン描写が
へボ杉。
これ致命的だよ。
ほとんど結果しか書かれていない。
SF侵略小説の要諦であるというのに。

それと邦題の「降伏の儀式」がなあ。いまいちかなと。
なんか食指動かないし。
原題は「Footfall」
意味としては「足音、歩み」。
これが「降伏の儀式」になるのは、
フィスプの降伏儀礼が
「相手の胸に足をおろさせること」
これは彼らが象タイプの生物から進化したかららしい。

確かに「降伏」とその考え方ってやつは、
この宇宙人どもの根源に通じるものがあるんだけれども
小説内では「蹂躙」とも訳されており
彼らの繰り出す最終兵器の名称でもある。
結局は巨大隕石。

一方で彼らは何故か南アフリカ共和国を端とした
アフリカ一帯への降下・侵略も開始する。
最新アメリカ兵よりも、動物相手に巧みに狩りをしてきた
マサイの戦士たちのほうが戦果を上げているのには苦笑。

フィスプ戦士も、ジャングルでベトコンに
酷い目にあった帰還兵のように
ヤサグレる連中が続出

彼らの地球侵攻方法。
武装した小象兵で、アメリカの農村一帯に
ハングライダーで降下するのです。

想像してみてください。みるからにアホだから。

まあ、おバカSFだったんです。
インディペンデンスデイやディープインパクト
アーマゲドンも結構影響を受けたんではないでしょうか?

更にネタばれは加速します。
人類側が切り札として総力を挙げて製造するのが
宇宙戦艦「大天使(ミカエル)」

人類の希望である宇宙戦艦を、横から見て
絵文字で簡単に書き表すと

 ⌒ 
⌒ ⌒
↑U↑
⌒⌒⌒

こんな感じ。マジ。

「⌒」部:子象型侵略宇宙人のビームをはね返す傘。
「U」部:操縦席兼戦闘ルーム
「↑」部:NASAの誇る現役
 スペースシャトル4機を武装して搭載
 「コロンビア」「チャレンジャー」
 「アトランティス」「ディスカバリー」
 (シャトル事故が起きる前にかかれたので
  全部現役なのれす)

 あまったスペースには「ストーヴパイプ」
 呼ばれる簡易宇宙戦闘艇を複数搭載。
 ガンダムで言えば「ボール」
 ただしこいつの装備する砲は
 アメリカ海軍戦艦アイオワ級の40センチ砲。
 弾頭は通常に非ず・・。

 宇宙戦艦ミカエル本体の武装もやっぱり原爆。
 正確に言えば原爆爆発で発生する
 ガンマ線相手にぶつけるガンマ線レーザー。
 レーザーを相手にぶつけるには反射鏡が要りますが
 これも一発撃つごとに鏡が吹き飛ぶ使い捨て兵器

 ミカエルの傘内には、人類が自滅のために過去
 営々と作り上げてきた原爆が豊富にストック
 されてますんでご心配なく。

「⌒⌒⌒」部:
 キモはここ。この宇宙戦艦、エンジンがありません。
 エンジン部には、大きくて丈夫な「おわん」があるだけ。
 どうやって打ち上げるのか?
 答えは簡単。
 おわんの中で原爆をサクレツさせるのです。
 当然、発射基地といいますか拠点だった街は壊滅します。
 さらには地球環境にも相当の影響が。
 けど、いいんです。人類危急の時。
 少数の犠牲は多数の幸福の為に無視されるのです。

もう原爆万歳、ブラボゥ核兵器の世界です。
絶対、日本人には書けない小説でしょう。
とにかく笑える。発想が小学生だから。
このミカエルの活躍シーンのために
ツマランページを我慢して読んできた
そんな感じすらします。

すげい、ミカエルだ・・↓
http://www.up-ship.com/apr/michael.htm

文字通り「なりふり構わぬ」人類側の反撃に
ついに・・・でも人類も負けたようなもんかな。



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2010年02月05日

「支店長の遺書 憤死」清水一行

「支店長の遺書 憤死」清水一行

電車の中で拾ったんで読んでみた。
それにしてもだいぶキアイの入った文庫。
黄色ががって、重版してたけど昭和50年代だし。

あらすぢ
東京新宿で、中野区の区会議員の変死体が発見
された。捜査の結果、この事件の二カ月前に
焼身自殺した筑波銀行新宿支店長との関連が
浮かんだ。議員らにだまされ、二億円もの不正融資
をさせられたとの抗議の遺書。しかし銀行は、
スキャンダルを恐れ、事件をうやむやに処理
していた。現代の聖域、銀行の知られざる内幕に、
鋭いメスを入れた企業推理小説の傑作。

************************

昭和53年くらいの話なんで、
主人公は小説内で29歳だが、
今生きていれば60歳内外!もう定年である。

ネタバレになるけど、この頃の彼らの両親、
上司、上層部、社会を動かしていた面々ってのは、
大陸(オーストラリアでもアメリカでもなく
満州です)で、今では絶対体験出来ないような、
それはもう「様々」な経験を重ねてきた
人達なわけですよ。
判りますかね?この場合の「様々」って。
海千山千、多少の事じゃ動じないよなあ。

そんな連中が上の世代にいるんだもの・・
いわゆる団塊の世代って方々は、
(時にはイヤな思いをしながらも)彼らに
鍛えられ、日本を支えることができたわけだな。

昭和20年、終戦。軍部と政治家のお偉い方は
好き勝手やった末にあらかた死亡、
30〜40代の働き盛りも真っ先に戦死。
とにかくやらなきゃいけない事はたくさんあるのに
マンパワーが圧倒的に不足していて
ポストはあるけど成り手がいない・・
たしかにそんな時代が存在したんだと思う。

法律も社会的コモンセンスもゆるーい時代でしょ?
「昔、大陸でなんかやっていたらしい。
 フシギに金持っている。戦後のドサクサで
 業界に紛れ込んだ、ガラじゃないのに
 何故か結構、美味しい地位にいるジイさん」
1980年代初頭は、それこそいろんな社会の
トップにいたんだろう。

戦争で清濁経験した人々が表社会、裏社会で
それぞれ偉い地位についていた時代が確かにあって
そんな時代は、いくら暴力団追放を叫んでも
意味がなかったと思う。
表のトップも、裏のトップも、たいして変わらない。
時と巡り合わせが違っていれば、どっちに
ころんでも、おかしくない人達ばっかりだったから。
表社会の人間は、生まれた時から「表」の人間と
いった棲み分けが、現代ではかなり明確だ。

表社会は、何十年もかけて裏社会との繋がりを
断ち切る(少なくとも見えなくする)努力を
してきたんだろう。これからも完全には
なくならないだろうけど。

・・てなわけで、何を言いたいのかというと
小説の、昭和53年に29歳だった主人公
彼より上の世代(部長とか社長級)は、
混乱の時代に鍛えられた一筋縄ではいかない
連中ばかりで、叩けばホコリだらけのひとも
多かったものと思われ。
そんな時代背景の「企業推理小説」ですから、
主人公が立ち向かう謎解きも大変です。
お疲れ様でした。

>現代の聖域、銀行の知られざる内幕
そんなに、当時(昭和50年代)の小説で
企業の内幕を描くモノって少なかったのだろうか。
オチを知ってもそれほどショッキングには
感じなかったけれど。

小説内では「携帯電話」も「インターネット」もなく
情報収集するなら新宿のスナックやらバー。
そんな時代を今では新鮮に感じます。



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2010年02月04日

少年徳川家康

「少年徳川家康」

突然ですが、これアニメです。
しかも提供が「日本船舶振興会」
そう、35歳以上の方はご存知
戸締り用心火の用心なあの団体。
なにが一日一善だか。

ま、それはともかく「少年徳川家康」
名前のとおり、戦国の覇者「徳川家康」氏の
しかも少年時代だけがアニメで描かれました。
なんじゃそら?ですな。



なんか爺むさいアニメだなあと、戦国時代と
江戸時代の区別もつかない当時の自分は
すぐチャンネルを変えていました。
だけど親父が買ってきてくれた
「よいこのテレビまんが全曲集」なるレコードに
この番組のOP・ED曲が入っていたもん
ですから、曲だけは覚えていたんです。
何でも覚えてしまう当時の頭。
うちのちびすけも、今がそんな年だもんな。

この歌ときどき信長の野望をやっていると
頭の中で流れるのです。

少年徳川家康

作詞 伊丹亮一郎
作曲 渡辺岳夫
演奏 ニュースタジオシンガーズ

歌詞↓
アニメソングの歌詞はここにおまかせ?

「竹千代」ってのはご存知家康の幼名ですが
「羽ばたけ 竹千代 時来たる」
なんかスーパーヒーローみたいな扱い。
「風雲 天を巻き上げて
 無情の天下 秋悲し」な戦国時代を
終わらせるのは君しかいない!と
歌う側の期待度の高さも伺えるってモンです。



「いま、戦国と 人のいう」
というフレーズとサイボーグ009のOPにより
「○○と 人のいう」という言い方覚えました。

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歌詞はこちら。こっそり転載。
ラベル:少年徳川家康
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2010年02月03日

エアダクト

「エアダクト」

バイオハザードやメタルギア
あるいはルパンなんかだと
エアダクトを通って、敵基地内を
縦横無尽に移動するのがお約束・・である。

先日、ある地下道で工事のため天井板を
全部取り除いて内部がむき出しになっていたが

あれ・・無理

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2010年02月02日

出所時に刑務官に因縁、暴行の男を逮捕

「出所時に刑務官に因縁、暴行の男を逮捕」

これまた古い記事。内容があんまり面白く
なかったので、寝かせておりましたが
ついにお蔵出しでございます。

************************

出所時に刑務官に因縁、暴行の男を逮捕
5月20日16時4分配信 産経新聞

 服役を終え、黒羽刑務所(栃木県大田原市)を
出所しようとした男が20日、見送りをした
刑務官3人に因縁をつけて殴ったなどとして、
暴行の現行犯で栃木県警大田原署に逮捕された。

 大田原署などによると、男は服役中に切った
自分のつめをくるんだティッシュペーパーを
没収されたと言い張り「返してもらっていない」
と因縁をつけて殴りかかったという。

逮捕されたのは、住所不定、無職、
福島輝久容疑者(50)。
大田原署の調べによると、福島容疑者は同日
午前9時ごろ、刑務所を出るためにバスに
乗り込もうとしたところ、因縁をつけて
刑務官(45)ら3人の腹を殴ったり、
ひじ打ちしたりして軽傷を負わせた疑いが
持たれている。

 黒羽刑務所は「出所時にトラブルを起こして
敷地内で逮捕されるケースは聞いたことがない」
と話している。

************************

居心地がよくって(シャバには居場所がなくって)
手近なところを殴り、また入ろうとしたのか・・

服役中の刑務官に対するウップンが
よほど溜まっていたのか。

いずれにせよ、税金の無駄遣いだ。
まったく更生していないし。
そもそも何やって服役したのか
福島輝久容疑者(50)。

とんねるずの「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」
に出てきた、「服役囚のモノマネ」が個人的には
結構ツボだった。
いや、急に思い出したんだけれども。

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