2010年02月17日

バトルスター ギャラクティカ

「バトルスター ギャラクティカ」

バトルスター ギャラクティカ 序章

TSUTAやんで、外国連続テレビドラマに
限り、一巻100円でレンタル可能とのこと。
(12月末まで、しかも第一期シリーズのみ
それは素晴らしい・・が
「ギャラクティカ」序章だけで
186分はさすがに長かったぞ。

あらすぢ
“サイロン”は、12コロニーに住む人類が
使役のために生み出したロボットであった。
だが人類に対し従順なはずのサイロンは反乱
を起こし、人類とサイロンの間の激しい戦争
になる。長い戦いの末に双方は休戦を結び、
サイロンは宇宙のどこかに去って行った。
それから40年以上の月日が流れた。平和が
続き人々がサイロンの脅威を忘れかけたある日、
あまりにも突然サイロンの攻撃が再開された…。

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自分は、1970年代に作られたSFTVドラマ
宇宙空母ギャラクティカが大好きだったので
このリメイク版ギャラクティカが発表された時
かなりの確率で飛びついても良かったのだが、
そうしなかった理由はただひとつ
再デザインされたギャラクティカを
ちょっとかっこワル・・と思ってしまったから。
なんかクジラの全身骨格模型と申しますか
針金細工っつーか、イカの輪切りっつーか・・

galactica.jpg

慣れてしまえば、また宇宙空間という暗闇では
結局のところ、旧デザインだろうと新型だろうと
あんまり関係なくなっちゃったんだけども。
途中から、ドラマの方が面白くなってきたし。

あらすぢに有るとおり、世界設定は結構凝っていて
60年前に勃発した第一次サイロン戦争を
生き抜いた空母群(オリジナルセブンというらしい)
の最後の一隻が「ギャラクティカ」。
皮肉な事にそのギャラクティカの引退式典の日に
サイロン側の奇襲から第二次サイロン戦争が始まった。

サイロンとは人類が生み出してしまったロボット群で
(キャシャーンのブライキングやワンセブンの
 スパコン・ブレインみたいなもんだ)
前の戦争(第一次サイロン戦争)では
サイロンは人類側にハッキング攻撃を敢行。
もとはロボットなんだから
機械の弱点をつくなどお手の物。
当時のハイテク最新兵器は一瞬で行動不能に。

「アナクロ」こそがサイロンに対抗する
唯一の方法と気付いた人類社会は・・
ビバ「アナクロ」!って風潮になりました。
そこで登場、出来うる限り人力でナントカするフネ
それが「ギャラクティカ」をはじめとする
オリジナルセブンだったのであります!べんべん。

それならばなおの事、旧デザイン(ダイクストラが
SW側から一時期訴えられたように、実にSW
ライクな、70年代のデコボコデザイン宇宙船)
のギャラクティカであって欲しかったのですが。

そこだけかな。

その戦いから40年。戦争の記憶も薄れ
またまたハイテク兵器に依存するようになった人類社会。
そんな時代にアナクロ兵器は不要です。
だからこその「ギャラクティカ引退記念式典」

ギャラクティカ引退記念式典中に
旧作のメインテーマが流れたのが非常に嬉しい。
もともとファンファーレみたいな曲だったんで
そのままでピッタリである。

聖書のモーゼの話のように、ギャラクティカと
共に脱出する220隻の民間生き残り船団も健在。
なかでも、旧作のバンクシーンで
何度も繰り返し見せられた
円盤を三つ串で連ねた団子串みたいな宇宙船
もシッカリ生き残って出てきた。
旧作に対する愛がいたるところに
感じられてグウ。

端的に言えば、大和をはじめとする旧帝国海軍自慢の
艦船がすべて戦没。味方陣営には唯一、戦艦三笠だけ
が残った。老体に鞭打って出撃する「戦艦三笠」の
運命は?ってとこ。

さらに40年を経て、サイロン側も進化。
人類と見分けのつかないアンドロイドを
人類社会に紛れ込ませるまでに至る。
そう、ターミネーター状態。

ギャラクティカ世界の人類は、なにかにつけ、
コボルの神」とやらに祈っているのだが
情報業界における言語、JavaだC#だとか
ちゃらけた?言語ではなく、やっぱ、なんだかんだ
言っても、時代はまだアナログ
要はCOBOLなんだよ!
という製作者側のメッセージ・・には
どう考えてもとれそうにない。

自分自身「バトルスターギャラクティカ」を
たかだかSFドラマ、ドンパチをシッカリ
見せてもらえればいい、と見下していた部分があった。
ネタバレになるが「このドラマ、馬鹿に出来ないかも」
と思わせたシーンがコレ。

サイロンが奇襲時、たまたま航行中により
生き残った民間宇宙船達を、臨時大統領の呼びかけで
ある地域に集結させる。ギャラクティカと
合流するためである。
この時代の宇宙船にはハイパージャンプシステム
(要はワープ装置)を装備する長距離用と、ワープ
装置を装備しない近距離用があるらしい。

集結するや、さてこれからどうしようと
話しこんでいる時にサイロンの偵察部隊に発見されてしまう。
すぐにもサイロンの攻撃部隊が迫る。
ジャンプ可能な宇宙船へ、乗員を乗せ換える時間はない。
臨時女性大統領は重大な決断をする。

ジャンプできない=残される=虐殺される運命の
人々からの呪詛が無線で行き交うなか、
ワープ可能な宇宙船だけが一斉に
ジャンプ開始するのだ。

いやはや。こんな描写が平気でできるとは。
これだから日本の映画は
アメリカドラマにすら勝てない。

このバトルスター ギャラクティカ、シリーズ4で
完結。ひとつのシリーズはだいたい24話くらいなのかな?
一巻100円くらいなら見てもいいかな・・と思ってたら
なんとびっくり、海外ドラマ100円レンタル可なのは
シリーズ1のみ。以降は通常価格(一週間480円だっけ?)
だと。
まったくもって「ふざけんな」ですな。



PON的には、ギャラクティカの同型艦である
ペガサスと合流する話(リメイク版でも同じ展開が
待っているそうで、かなり盛り上がるらしく)
くらいは観たいところだが、まあ
この「序章」鑑賞でいいや。

充分ですよ。自分には。

ひとつで充分ですよ。お客さん。
わかってくださいよ。

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posted by PON at 21:00| ☔| Comment(2) | TrackBack(1) | 映画(ハ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする