2010年04月04日

「翳りゆく夏」赤井三尋

「翳りゆく夏」 赤井三尋

翳りゆく夏 赤井三尋 講談社文庫

うん、面白かったですよ。
これからミステリー小説を読みたいんだけど
と言う人におすすめできると思う。
強烈な「アタリ」はないけれど
文章も読みやすく、安心して先に進められる。

あらすぢ
20年前の誘拐事件に
“封印されていた真実”
過去と現在、親と子、罪と罰……。
さまざまな要素が複雑に絡み合う、
社会派ミステリーの傑作。

「誘拐犯の娘が新聞社の記者に内定」。
週刊誌のスクープ記事をきっかけに、
大手新聞社が、20年前の新生児誘拐事件の
再調査を開始する。社命を受けた窓際社員
の梶は、犯人の周辺、被害者、当時の
担当刑事や病院関係者への取材を重ね、
ついに“封印されていた真実”をつきとめる。

第49回江戸川乱歩賞受賞作

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「かくしゃく」って漢字で書けるか?

主人公「梶」はある事件がもとで
編集資料室にとばされた窓際社員。
しばらく遠ざかっていた現場に
当人も思いもやらぬ事情から復帰することになる。
窓際と言われても元は辣腕記者なんで
さくさくと、あの手この手で真相究明に
駆けずり回る。主人公として最適。
元辣腕記者でよかった。
これが無能なために飛ばされて来てたなら
結局よく解りませんでした・・で終了だもの。

ちょっと残念なのは、この「梶」ってキャラが
あんまり感情移入できなかったところ。

作者は囲碁が好きらしく、キャラが囲碁を通して
やり取りする場面が出てくるが、囲碁をまったく
知らない自分には、まったく理解できませんで。
残念。

自分は中小企業勤めの経験しかないモンで
恥ずかしいのだが、大企業の幹部達って
あそこまで偉そうなものなのか?



直感像気質

「刑事にとって冤罪事件にかかわるほど
 つらいことはない」

「でも、それは仕方がない。どんな場合だって
 真実が優先
される・・」

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posted by PON at 21:00| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(ミステリ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする