2010年05月01日

28週後

「28週後」

TSUTAやんで3日間旧準作100円
セールだったんで、思わず借りてしまった。

白人が雨の中走り回っていた
スタイリッシュゾンビ映画「28日後」の続編。

画面が非常に解りにくい。暗くてカット割りも多く
切り替え早すぎ。あれでは人によっては
ケイレンとか起こすかもよ?

最初のバトルが始まったときから、
この映画は「表現の自己満足に終始する」
観客置き去り映画なんじゃないだろーか?
という不安をヒジョーに覚えた。
スタイリッシュとかいわれる映画には
ありがちなんで。

ネタバレ全開でいきます。

あらすぢ
RAGEウイルスが発生してから28日後...

 ドンとアリスは、郊外の田舎にある老夫婦の家に
他の生存者2名と避難していた。そんな時一人の
子供がドン達生存者が避難している家に逃げ込んでくる。
子供は家から数キロ先の川の上流にあるサンドフォード
から逃げてきたのだ。ドン達生存者は子供を保護するが、
子供を追ってきた感染者がキッチンの窓から家の中に
侵入してしまう。感染者達はドン達生存者に襲いかかり
ドンはアリスとともに逃げようとするが、アリスは
子供を助けようとする。しかしドンは感染者に襲われる
アリスをやむなく見捨て、一人で家から逃げ出してしまう。
 窓から見ているアリス。そしてドンは、ボートで
ただ一人感染者達から無事に逃れるのだった。

そして...RAGEウイルスの発生から28週後、

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「なんであんな大事な患者(生き残った母親)の病室に
 鍵も監視体制もないのか?


もう・・ね。それがすべて。
監督は米軍というか軍という組織の
マヌケさと冷たさを
(口で言うほど頼りにならないって点と
 人道主義のように見えても所詮は殺人集団)
映画で表現したかったんじゃないか?と
かなり好意的に解釈してみました。

せめて映画の中ぐらい父親には踏ん張ってほしかったが
ミスチルの歌、ヒーローじゃないけれど、自分も含めた
一般人の反応なんてまあ、あんなものかもしれない。
それにしても困ったパバ。(というかドン一家全部)

信頼してきた旦那に非常に判りやすい形で
裏切られた、奥さん(アリス)。
あそこで死んでいれば丸く納まったのに

彼女はそれは恐ろしいほどの恨みのこもった目で
旦那を見送ったものだから、てっきりこの奥さんが
怨みと共に最凶の災厄となってリターンしてくるのかと
ワクワクしていたら
・・奥さんは最後まで哀れなヒトだった。

この映画のゾンビは、数秒で発症するモウレツウィルス
感染によって理性が吹き飛び、ただ殺したくて
堪らないケモノに成り下がるわけだが・・

母はどうやってあの絶望的状況から逃げ失せたのだろう。
まさか・・母親は噛まれた瞬間に、他ゾンビから
仲間と認識されたわけでもあるまいし。
守ろうとした子供が犠牲になってくれたんかな?

それとドン一家の子供!(特に弟のほう)
もーー、ホラーやモンスター映画で子供の出演禁止ッ!!
おまえだよ、おまえ!なにやってんの??
子供がいるとロクなことがない。

そっちいくなっての!オイ、子供!
おまえ状況がわかっているのか??
黙って勝手に無法地帯へ行くな。
母親への想いがあれば、何やってもいいのか??
(米軍も、子供なんかに出し抜かれるなよ。
 せめてこの世とあの世の国境に
 地雷地帯なり電流鉄条網くらい用意しとけ!)

開けるな!そんなところを勝手に。
こういう状況じゃ、その先にいるのは
まず間違いなくヤヴァい奴だろーが!!

むちゃくちゃ腹立つ〜。
こういう映画の「子供」って。

スカーレット軍医。
思えば我々は素晴らしい人を失った。
彼女こそは新生ロンドンに子供が来たことに対し
真っ先に異議申し立てを行ったすばらしい人物である。
永代まで称えよう。彼女の見識を。
ま、彼女が子供の入国を嫌忌したのは
別の意味からではあったが。

そしてあっさりと「コードレッド」発動。
要はお手上げ宣言。
米軍、さては初めから助ける気ゼロだな。

しかしゾンビが死ぬガスがあるとはね。
マスタードガスとかそんなんかな。
あの世界のゾンビは一応、生物だから
化学兵器が効くわけか。

なかなかいかす最期のドイル軍曹
彼や女医の努力がすべてムダになるところも
映画として非常によい。
・・ソルジャーにはヘタに良心など、
ない方がいいのかもなあ。
非人道的なのは100も承知だけど
コードレッドの方針通り、ドン一家も含めて
抹殺しておけば、ああいう事態は避けられたわけで。
ワクチンの完成は更に先になるだろうけど
少なくともこれ以上の感染は避けられたハズ。



鳥インフルの時だって、もったいないから
感染してなさそうな鳥はのけときましょう・・

とかいった流れにはならなかったワケだし。

まあ、市民守るという大義名分の下乗り込んできた
軍が市民を虐殺
、更に状況を悪化させるってのは
いまの世界でもありがち
生きるか死ぬかでしかない
「戦場」を制御しよーてのが
そもそも思い上がりなのかも知れぬ。
「疑わしきはみなコロせ!」って教訓なのかな。

【28週後...】
28 Weeks Later
監督 ファン・カルロス・フレナディージョ
脚本 ファン・カルロス・フレスナディージョ
   ローワン・ジョフィ
   ヘスス・オルモ
   E・L・ラビニュ
出演者 ロバート・カーライル
   ジェレミー・レナー
   ローズ・バーン
   イドリス・エルバ
   キャサリン・マコーマック
   ハロルド・ペリノー・Jr
   イモジェン・プーツ

公開 2007年
上映時間 104分

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posted by PON at 21:00| ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画(ナ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする