2010年07月20日

ドリームガールズ

「ドリームガールズ」

会話の途中でいきなり歌い出すんで
ショウの練習なのか?と思ったら、
舞台ミュージカルの映画化
だった様子。

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とんねるずの「矢島美容室」は
完全に影響を受けているね〜。
ま、あれは解った上での劣化コピーだけどな。

あらすぢ
1962年デトロイト。エフィー、ローレル、
ディーナのコーラストリオは、歌で成功しようと
毎夜オーディションなどに出場していた。
そんな彼女たちを、カーティスという男が
目を付けた。やがて、デトロイトで抜群の
人気を誇るスター、ジミー・アーリーの
バックコーラスを務めることに。そんな3人は
カーティスをプロデューサーに、ドリームガール
としてデビューを飾る。次々にヒット曲を放ち、
トップスターの仲間入りを果たすが…。
[2007年2月17日公開]

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簡単に要約すれば、黒人差別が根強い時代を
背景にしながらも、明日のスターを目指す
黒人コーラスグループのサクセスストーリー。

いちおうフィクションな感じ。
アメリカのショウビズと現代史、音楽史に詳しければ
たぶん、劇中キャラの一人一人のモデルが
想定できるにちがいない。

話は1960年代から。その頃のアメリカは
まだまだ黒人差別が根強く、キング牧師やら
マルコムXが表に出てくるのはもうちょっと後の話。

社会的においしい地位はすべて白人が占めており
黒人が世で成功したければ、ショウビズ世界か
スポーツ界
くらいしか残されていない時代。

彼らを突き動かすパワーの源泉はタダひとつ
白人なんかに負けてたまるか

黒人たちはプロデューサーを中心に、作曲家
歌手など、成功途中で出会った面々が協力し合って
結託し、自らをファミリーと呼ぶ。
(古くは欽ちゃんファミリー、小室ファミリー
 なんとかゴンファミリーとかありますなあ)

とにかく、華やかなショウビズ界の裏側にある
エゲツない世界がコレでもかとばかりに展開。
劇中に出てくる黒人敏腕(≒性悪)プロデューサー
なんか、キーになる女性を必ずモノにして
自分の意のままに操る。全米の黒人専用!ラジオ
DJには金をばら撒いて、ヘビーローテで新曲を
流してヒットにつなげ、そうなると白人社会も
やっと無視できなくなる。そうなればしめたもの。
とにかく売れるためなら、歌手の芸術性や
メッセージ性、個々人の想いまで否定する。
そうなれば仲間割れ、クスリなんてのもでてくる。

なるほど、これはさすがにフィクションに
仕立てないと製作者も怖いよね。なにせ訴訟社会だから。

才能を開花させるには、実は恵まれた環境よりも
さまざまな意味で「制限」があった方が
いいのかもしれない。
トマトだってジャガイモだって、こんな所で
植物が育つの?的な環境のほうが、かえって
美味しく実るというし。

モータウン(デトロイトにある元は小さな黒人音楽
中心のスタジオ兼音楽レーベル、実在)やら
マイケルジャクソンの出身母体「ジャクソン5」
らしき連中やら、それらしき面々もあちこちに。

ダイアナロスもシュープリームスも
アレサ・フランクリンもJBも
そしてマイケルも、そういった重圧をはねのけて
(なかには押し潰された人もいるんでしょうけど)
その名前を不動のものにしていったんだなあ。



吹き替えなのかな?エディ・マーフィは
やっぱエンターテナーだわ。歌うまい。

ビヨンセ・ノウルズ は
ついあの重量級芸人を想像してしまうが
やっぱキレイだし、歌もうまい。

でもやっぱり一番凄かったのは
歌唱力のあったにもかかわらずメインボーカルを
下ろされてしまったエフィー役の
ジェニファー・ハドソン。

途中退屈してしまっても我慢して観ていれば、
最後には素敵なエンディングを体験できますよ。

監督・脚本
ビル・コンドン

出演
ビヨンセ・ノウルズ
ジェイミー・フォックス
エディ・マーフィ
ジェニファー・ハドソン
アニカ・ノニ・ローズ
ダニー・グローバー

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posted by PON at 21:00| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(タ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする