ゴッドネーチャンとか、在日だからどうだとか
「アッコにおまかせ」ごときたかだか
バラエティーでの発言なのに何様だ!とか
女性週刊誌なんかで、面白おかしく叩かれる。
和田アキ子。
自分に言われるまでもないけど、あの人は
苦労人で、かなり上手い歌手だと思う。
日本であんな「ソウルフル」な歌い方ができる人
といえば、あとは・・串田アキラさんと
シゲルマツザキくらいじゃね?
んなワケで和田アキ子ねーさんリスペクト
映画「女番長 野良猫ロック」
(昭和45年・日活)でーす。
<あらすぢ>
土曜日の新宿の街は爆発する若者の
エネルギーでむんむんしていた。西口の
工場現場には二つのグループの若い女達
十数名が鋭く対立していた。番長・メイが
乗り込むや、他方の番長・トシエの合図で
ナイフとパンチの・・
解説
疎外された若者たちのエネルギーの爆発を、
描いた作品。脚本は「斬り込み(1970)」の
永原秀一、「盛り場仁義」のテクニシャン
長谷部安春が監督。撮影は同作品で
コンビを組んだ上田宗男が担当。
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「ズベ公」とか「女番長」とか、スゴイ言葉ドモが
再開発直前の西新宿で暴れまわる映画。
あ、「スケバン」ではなく「おんなばんちょう」と
読んでください。
企画やら製作やら手がけたらしい
笹井英男氏や飯島亘氏や佐々木志郎氏なんかに
ぜひ聞いてみたい。
当時の西新宿っていったいどうなっていたのやら。
また、このような映画を作って採算が取れると
判断したのだとしたら、当時の日本映画観客層って
どんな感性を持つ、どんな人たちだったのやら??
まさか税金対策で好き勝手作っていいくらい
当時の映画は娯楽の王様だったってコト?
冒頭、いきなり工事現場(今の高層ビル群のある
かつての淀橋浄水場。たぶんビル工事中の一角)
で女ギャング同士が抗争中。
藤竜也氏は敵の勢力に助っ人として登場する。
カッコワル。君、今でこそ海猿の講師だけど
なにやってたの昔。
「男なんか呼びやがって卑怯じゃねーかよ!」
うん、そのとおり。
女ギャング暗黙のルールみたいのがあるらしく
1)一般人には手を出さない
2)彼女らの抗争に男性が関与するのは卑怯
3)警察はやってこない
「へん、かかってきな」
「アタイをジュクの○○と知ってのことかい?」
「ジョートーだよ!」
とかなんとか。テキトーに観ていたから
あんまり覚えていないけど、とにかく美人
(梶芽衣子)のいる勢力のほうが劣勢のよう。
まずい、美女軍団ぴーんち・・とそのとき
若き頃の和田アキ子が扮する
流れの女番長(←流れのクセにいったいどこで
番を張っているのやら・・)「アコ」が
バイクにまたがり登場。圧倒的な戦闘力をもって
ブス連合軍を粉砕、美女側は勝利する。
美女軍団には范文雀もいた気がする。
まあとにかく若き頃の彼女らはやはりキレイ。
これは間違いない。特に梶芽衣子。
美女軍団はアコの戦闘力と人柄に惚れ込み
自分らの用心棒なんなら番長になってくれとかいうが
結局、アコは断る。
んでもってヤラレタ、ブス軍団がそのままで
済ませるわけもなく・・
そんな展開。後はまあ観ても見なくても一緒。
それと時々、和田アキ子の歌が入る。
歌謡映画だからだ。
和田アキ男は、その演技力のなさがバレない様に
という意味からか、比較的寡黙な番長で
周囲がほぼ勝手に話を展開させる。
なんかやり尽くした西部劇のプロットに
品の悪い宝塚的をまぶしてしまったような映画。
やっぱり女優として名を馳せた方は
若い頃は更にキレイ。その美女ぶりを楽しみつつ
映画のよくも悪くも無法地帯、アナーキーぶり
(んなアホなとか)更には昭和45年代(1970年)
新宿文化、車とか建物とか、そんなのを堪能
するとよいでしょう。酒でも飲みながらね。
・・寝てしまうかもしれませんが。
女番長・野良猫ロック(昭和45年5月・日活)
監督:長谷部安春
製作:笹井英男&飯島亘
企画:佐々木志郎
脚本:永原秀一
撮影:上田宗男
音楽:鈴木邦彦
出演:和田アキ子(アコ)、梶芽衣子(メイ)
范文雀(ユリコ)、久万里由香(マリ)
小磯マリ(トシエ)、十勝花子(ハナコ)
ケン・サンダース(ケリー藤山)、
和田浩治(ミチオ)、藤竜也(カツヤ)、
睦五郎(花田)他
永原秀一さんってゴジラかなんか
やってなかったけか?
睦五郎さんって、昭和メカゴジラで
ブラックホール第三惑星人(←ゴリラマスク)
の侵略部隊隊長とかやっていた気がする。
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