2010年07月21日

女番長 野良猫ロック

「女番長 野良猫ロック」

ゴッドネーチャンとか、在日だからどうだとか
「アッコにおまかせ」ごときたかだか
バラエティーでの発言なのに何様だ!とか
女性週刊誌なんかで、面白おかしく叩かれる。
和田アキ子。
自分に言われるまでもないけど、あの人は
苦労人で、かなり上手い歌手だと思う。
日本であんな「ソウルフル」な歌い方ができる人
といえば、あとは・・串田アキラさんと
シゲルマツザキくらいじゃね?

んなワケで和田アキ子ねーさんリスペクト
映画「女番長 野良猫ロック」
(昭和45年・日活)でーす。

あらすぢ
土曜日の新宿の街は爆発する若者の
エネルギーでむんむんしていた。西口の
工場現場には二つのグループの若い女達
十数名が鋭く対立していた。番長・メイが
乗り込むや、他方の番長・トシエの合図で
ナイフとパンチの・・

解説
疎外された若者たちのエネルギーの爆発を、
描いた作品。脚本は「斬り込み(1970)」の
永原秀一、「盛り場仁義」のテクニシャン
長谷部安春が監督。撮影は同作品で
コンビを組んだ上田宗男が担当。

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「ズベ公」とか「女番長」とか、スゴイ言葉ドモが
再開発直前の西新宿で暴れまわる映画。
あ、「スケバン」ではなく「おんなばんちょう」と
読んでください。

企画やら製作やら手がけたらしい
笹井英男氏や飯島亘氏や佐々木志郎氏なんかに
ぜひ聞いてみたい。
当時の西新宿っていったいどうなっていたのやら。

また、このような映画を作って採算が取れると
判断したのだとしたら、当時の日本映画観客層って
どんな感性を持つ、どんな人たちだったのやら??

まさか税金対策で好き勝手作っていいくらい
当時の映画は娯楽の王様だったってコト?

冒頭、いきなり工事現場(今の高層ビル群のある
かつての淀橋浄水場。たぶんビル工事中の一角)
で女ギャング同士が抗争中。

藤竜也氏は敵の勢力に助っ人として登場する。
カッコワル。君、今でこそ海猿の講師だけど
なにやってたの昔。
「男なんか呼びやがって卑怯じゃねーかよ!」
うん、そのとおり。

女ギャング暗黙のルールみたいのがあるらしく
1)一般人には手を出さない
2)彼女らの抗争に男性が関与するのは卑怯
3)警察はやってこない

「へん、かかってきな」
「アタイをジュクの○○と知ってのことかい?」
「ジョートーだよ!」

とかなんとか。テキトーに観ていたから
あんまり覚えていないけど、とにかく美人
(梶芽衣子)のいる勢力のほうが劣勢のよう。
まずい、美女軍団ぴーんち・・とそのとき
若き頃の和田アキ子が扮する
流れの女番長(←流れのクセにいったいどこで
番を張っているのやら・・)「アコ」が
バイクにまたがり登場。圧倒的な戦闘力をもって
ブス連合軍を粉砕、美女側は勝利する。

美女軍団には范文雀もいた気がする。
まあとにかく若き頃の彼女らはやはりキレイ。
これは間違いない。特に梶芽衣子。

美女軍団はアコの戦闘力と人柄に惚れ込み
自分らの用心棒なんなら番長になってくれとかいうが
結局、アコは断る。
んでもってヤラレタ、ブス軍団がそのままで
済ませるわけもなく・・

そんな展開。後はまあ観ても見なくても一緒。
それと時々、和田アキ子の歌が入る。
歌謡映画だからだ。

和田アキ男は、その演技力のなさがバレない様に
という意味からか、比較的寡黙な番長で
周囲がほぼ勝手に話を展開させる。

なんかやり尽くした西部劇のプロットに
品の悪い宝塚的をまぶしてしまったような映画。
やっぱり女優として名を馳せた方は
若い頃は更にキレイ。その美女ぶりを楽しみつつ
映画のよくも悪くも無法地帯、アナーキーぶり
(んなアホなとか)更には昭和45年代(1970年)
新宿文化、車とか建物とか、そんなのを堪能
するとよいでしょう。酒でも飲みながらね。

・・寝てしまうかもしれませんが。



女番長・野良猫ロック(昭和45年5月・日活)
監督:長谷部安春
製作:笹井英男&飯島亘
企画:佐々木志郎
脚本:永原秀一
撮影:上田宗男
音楽:鈴木邦彦
出演:和田アキ子(アコ)、梶芽衣子(メイ)
范文雀(ユリコ)、久万里由香(マリ)
小磯マリ(トシエ)、十勝花子(ハナコ)
ケン・サンダース(ケリー藤山)、
和田浩治(ミチオ)、藤竜也(カツヤ)、
睦五郎(花田)他

永原秀一さんってゴジラかなんか
やってなかったけか?

睦五郎さんって、昭和メカゴジラで
ブラックホール第三惑星人(←ゴリラマスク)
の侵略部隊隊長とかやっていた気がする。



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posted by PON at 21:00| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(ア行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする