2010年10月13日

「震源」真保裕一

「震源」真保裕一

「震源」(講談社文庫) 真保裕一(著)

真保裕一氏は元アニメーター。
貧乏生活を語らせたら止まらないらしい。
代表作は青島刑事が雪山で大変な目にあった
「ホワイトアウト」。
あれで人気作家の仲間入りをしたようで・・
もう貧乏は脱出したのかな。

あらすぢ
地震計に浮かびあがった謀略の波形とは!
津波発生、データ消失と同僚の失踪の陰で密かに
進行するのは何か。気象庁地震火山研究官・江坂が
巻き込まれる国家的陰謀!

最初は九州各地を襲った不意打ちの津波だった。
福岡管区気象台地震津波火山監視センターでは、
人為的ミスによる失態で、津波予報が間に合わない
という不祥事が発生した。その渦中にいた江坂は、
やがて気象研究所へ異動となり、観測調査のため
再び九州の地を訪れる。そこで彼を待ち受けて
いたものは……。突然の観測延期、同僚の失踪。
そして地震データの消失……。水面下で密かに
蠢く国家的陰謀。震源を巡る驚愕の真相とは?

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巷では「小役人シリーズ」とか言うらしい。
真保裕一氏は、地味な「役人」を主人公にして
彼らを活躍させるのがシュミ?の様子。

今回の小役人は(←日々、地震予知に精励されている
気象庁地震火山研究官の方には失礼な響きですが・・)
福岡管区気象台地震津波火山監視センターの
地震火山研究官。

彼に良かれ悪しかれ影響を残した先輩が失踪。
それを追っかけるうちに、国家的陰謀が
浮かび上がってくる・・とあらすぢにも書いてありますが
いまいち、主人公が先輩を追っかける動機が弱い。

いくら自分の心に影響を残した、印象的な辞め方を
した先輩だからといえ、公的な出張の合い間に
そこまで追跡調査しないでしょうよ。ふつーは。

そこら辺は、作者もさすがに考えたらしく
話も佳境に入り、個人的な捜査能力では
物理的に限界になってきますと、主人公に
手を貸す存在として、雑誌の編集者たちが合流しますけれど。

主人公とは対照的に、国家中枢にて
いろいろ策をめぐらすエリート役人が出てくるんですけど
PONの中ではずっと「嶋田久作」さんでした。

最初から中盤にかけては、やや展開が
モタついているように感じましたが
結局、最後の最後までググっと
読者の関心ワシづかみの手腕はさすがだと思います。

主人公側がモタつく反面、
もう一人の主人公といってもいいと思う
「嶋田久作」氏側の行動描写が
スピーディーすぎで、人物も盛り込みすぎてしまい
若干消化不足かと。
読むならイッキに読んだほうがよいかと。
えーっとどこまで読んだんだっけ?的スタイルだと
結局「嶋田久作」が何をやりたかったのか
わからなくなるキケンが・・。
ジブンのことですけど。



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posted by PON at 21:00| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(ミステリ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする