ヤヴァイ。内田有紀がやば過ぎ。
40目の前にした男が書く文体とも
思えないが、ヤバイものはやばいのである。
特に彼女については、なんか以前に
否定的見解を書いたような気もするが
いや、見直しました。この映画で。
<あらすぢ>
佐倉明日香は28歳のフリーライター。ようやく
手にした署名コラムの執筆は行き詰まり、
同棲相手ともすれ違いが続く微妙な状態。
そんなある日、明日香は気がついたら、
真っ白な部屋のベッドに拘束されていた。
やってきたナースに「アルコールと睡眠薬の
過剰摂取により、丸2日間昏睡状態だった」
と説明されても、記憶があちこち欠如した
明日香は戸惑うばかり。だが非日常的な空間で
見知らぬ人々と出会ううち、明日香の中で
何かが変わり始める…。
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「この映画を笑ってみているそこのアナタ
アナタは本当にマトモなの?」
分別ある大人は、見てもロクなことがないので
普段は目を逸らしている部分を
わざわざ人前に持ってきて、うりゃうりゃ
よーく見てみい・・という、ある意味コドモ魂をもつ
松尾スズキ氏の悪趣味な部分を全面に出した作品。
主役の内田有紀もよくこの映画を引き受けたもの。
女優とかアイドルって、私生活にて嫌なことがあると
ひと皮むけるっていうけれど本当のようで。
それと彼女が一瞬、マッパになるときがあるのだが
30にしてあの体は良いのではないでしょうか?
(↑そんなところばかり観ている自分)
「蒼井優」個人的にはタイプではありませんが
マトモと闇の境界線でうまくバランスを
とっている、その演技力はスゴかった。
「りょう」鉄の意志を持つ看護士長役。
彼女らも立ち位置は社会側、
つまり精神病患者を統制、監視する側の人間ですが
それぞれにやっぱ普通でない「何か」を
心に抱えているようであり、彼女らだって
一般人社会の中では「おかしい人」の分野に
らくらく入ってしまいそう。
彼女が持つ本来の冷たい視線が良かった。
「大竹しのぶ」先輩精神病患者役。
さすがの存在感と演技、としか言いようがない。
50代間近の女性が持つちょっとした
怖さ、不安定さのようなものを見事に演技。
実にいやーなヤツに仕上がってます。
出る必要がまったく感じられなかったのは
「直江=愛=妻夫木聡」ですかね。
誰のための、何のための出演なのか
まったく解らずでした。
「クワイエットルーム」ってのは
精神病院の閉鎖病棟のこと。
(重度の問題があると判断された患者が
ぶち込まれる拘束具つきの部屋)
主人公が目覚めるや、この部屋の白い天井を見上げ
「天井」がどうのとかつぶやく上に
最初の精神科の先生を「庵野=エヴァ=監督」が演じていたり
エヴァの影響もあるのかな。多少は。
アンノ監督は、「恋の門」にもでていたっけ。
まあ、一度見ればいいや。私は。
監督・脚本 : 松尾スズキ
出演 :
内田有紀
宮藤官九郎
蒼井優
りょう
妻夫木聡
大竹しのぶ
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