2010年11月16日

鈍獣

「鈍獣」

クドカン(宮藤官九郎)の作品だからというよりも
嫁がかつて「浅野忠信」が気になる存在だったのと
上杉景勝=北村一輝(彼の演じるサムライはよい)
のカッコよさにPONが魅かれたということで
利害が一致、レンタルにつながりました。が・・・。

あらすぢ
週刊誌記者の静は、失踪した作家、
凸川(でこがわ)の行方を探りに、
彼の故郷にやって来た。そこで
待ち受けていたのは、凸川の同級生で
町の実力者の江田、警察官の岡本、
そして江田の愛人、純子とホステスの
ノラだった。静は、失踪する前に、
江田と凸川が再会していた事実を知る。
実は、凸川は、江田の過去を小説の
ネタにしており、怒った江田は、凸川を
殺そうとしたのだ。しかし、凸川は、
何度殺そうとしても死なない…?!
[ 2009年5月16日公開 ]

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昔、虐められてた凸川(凸やん)が、その後都会で
人気作家になり、いじめられた内容を赤裸々に
連載小説として発表。イジメた側である、田舎残留組の
江田達は、冗談じゃないと殺そうとする。ドタバタ劇。

凸やんは、かつて虐められた連中と
誼を持とうとするが、江田たちの悪意を
「鈍獣」のごとく、ニヤニヤしながら
すべて無かったかようにスルーしてしまう。
そのくせ、連載小説には冷徹なまでに
江田たちの悪行を書き連ねるのだ。
凸やんって存在はは、江田たちに復讐をねらう
悪霊かなんかなのかな?と思ったが
最後まで、ただ単に運のいい不死身の人間だった様子。

なんども生き返る凸川は、ホラーとも思えないし
「足を踏んだ方は忘れても、踏まれた方は忘れない」
だとか、クドカンが説教したがっている、ワケでもなさそう。
これだから田舎にしがみついている連中は・・と
イジメと田舎をバカにしたブラックとしても笑えない。
ヒジョーに不条理な映画。
観終わったら、印象的な数シーンを残して
あとは記憶から退場するタイプ。

PONとしてはところどころ笑える小ネタを
拾いつつ、話の大転回をまったものの、
結局、最後には寝てしまいリトライする始末。
週末に酒を飲みながらっていう観劇姿勢にも
問題があった事は認めますけど。

これは劇団の喜劇を映画化したものであるらしい。
クドカンのファンであれば、多少の悪いとこは
目をつむってでも面白い!と言いそうである。
つまらない、とは言わないけど大学生の悪ふざけを
金を払ってまで見せられているような感。



凸やんを演じる浅野がエレベーターから
ニヤニヤしながら「開いてる?」と
バーに入ってくるシーンと
南野陽子のヤサグレぶりがステキでした。

作品情報 - 鈍獣
ジャンル : コメディ
製作年 : 2009年
製作国 : 日本
配給 : ギャガ・コミュニケーションズ
キャスト・スタッフ - 鈍獣
監督 : 細野ひで晃
脚本 : 宮藤官九郎
凸川(凸やん) : 浅野忠信
江田(江田っち): 北村一輝
岡本 : ユースケ・サンタマリア
静 : 真木よう子
順子ママ : 南野陽子
ノラ : 佐津川愛美
明 : ジェロ
編集長 : 本田博太郎
理事長 : 大乃国

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こちらは「敏獣」↓

posted by PON at 21:00| 神奈川 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(タ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする