2010年11月29日

第9地区

毎月29日は「肉」の日。
どこかで肉が安く食えるイベントをやっていそうです。
各自で調査の上、足をお運びください。

まったく関係ありませんが・・今日のご紹介映画はコレ。

「第9地区」

観た!レンタルしてきた!面白かった!

完全に我が家の都合であるが
最近TSUTAやんでレンタルする場合
PON枠というものを設けてもらい
その中で1ジャンルだけPON選定の映画を
含めても良くなった。
妻は「バカ映画」とバカにするけれども
負けずにバカ映画の灯を絶やさぬよう頑張る所存。

あらすぢ
南アフリカ・ヨハネスブルグ上空に突如現れた
巨大な宇宙船。船内の宇宙人たちは船の故障に
よって弱り果て、難民と化していた。南アフリカ
政府は“第9地区”に仮設住宅を作り、彼らを
住まわせることにする。28年後、“第9地区”は
スラム化していた。超国家機関MNUはエイリアン
の強制移住を決定。現場責任者ヴィカスを派遣、
彼はエイリアンたちに立ち退きの通達をして
回ることになるのだが…。
[ 2010年4月10日公開 ]

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どんな内容なのか家族に明かさないまま
いきなりPONだけが観賞し始めたため
冒頭の異文明とのファーストコンタクトシーンでは
不審気に見ていた妻の方が爆笑。

ドキュメンタリーちっくで重々しいオープニング。
異文明との輝かしい初接触かと思いきや・・
肝心の宇宙人が腹すかしてダウンしてるんだもんな。
知らないでいきなり観たら、そりゃ笑うわ。

「なにコレ?いつものお馬鹿映画なの?」
「うーーん。多分。大真面目に
 バカやる映画だと思う・・」

途中から遊び部屋から戻ってきた息子(4歳)が
「この虫〜(難民エイリアンのことらしい)
 おもしろいね〜?
 この人(ヴィカスのことらしい)
 なんて言ってるの?」
と興味を見せ始めたので、さすがに教育上よろしく
ないだろうという政治判断でしばらく中断した。

さて現場責任者のヴィカス。一応主人公だが
こいつがまたホント小役人で。
いかな相手が難民エイリアンとはいえ
小バカにする姿勢が非常に鼻につく。
前半まで全然シンパシーが持てなかった。
むしろザマア・・という感じ。

主人公とエビ.jpg

表向き、アパルトヘイトが無くなったとされる
南アフリカで、また結局「差別」が起きる。
「超国家機関MNU」をどこかの役所に置き換え
難民エイリアンをホームレスに置換すれば
「超国家機関」といっても、やっている事は
川崎市役所みたいなもんか。

映画は合間に関係者の証言を挟み込む
ドキュメンタリ方式で話が進むのだが、
そのドサクサの中で「ヴィカス」の実の母親が
我が子が「超国家機関MNU」の現場責任者に
抜擢されるや・・
「あの子はあまり頭は良くないけれど
 気持ちは優しいので・・」
と、まったくフォローにならない証言をする。
結構ビックリ。

バカ(当人は自覚はないが)で気持ちは
優しい男は周囲の温かい支援の元、
平時であれば、そこそこの小役員生活を
まっとうできたんだろうけれどね。
ストーリーを通して苦労を重ね、それなりの男に
成長してゆくんだけど、それでも最後まで
ナニこいつ?的イメージが無くなる事はなかった。

難民エイリアン(エビ野郎)がアレだけの
武器を持ちながら、人類に抵抗しなかったのは
彼らは昆虫世界に近く、頭脳バグにあたる
指導者層が最初に全滅してしまい、生き残ったのが
「労働者階級」ばっかりったから、という理屈に感心。
ただそんな中にも、物語を引っ張ることになる
「知能の高い」エビも居たわけだから、生物学的に
厳密に「指導者階級」と「労働者階級」に
生まれついているワケでもないようだ。
某北朝鮮じゃないけど、地位を追われたインテリが
労働者階級に落とされる例もあったのかもしれない。
あるいはクメールルージュの蛮行のよう事も?

UFO.jpg

他には・・板野サーカスバリの
ミサイル乱舞システム搭載の
パワードスーツがかっけーなとか。

ナイジェリア人を非文明人の象徴の様に
描いているが、文句は出ないのだろうか?とか。

更に更に、物語のキーとなる20年かけて溜めた
「黒い液体」。エイリアン世界で使用される
超効率的なエネルギー源らしい。地球世界でいえば
石油の形をしたウランってとこだろう。
そんなエネルギー物質を体に浴びて、
死ぬことはあるだろうが、遺伝子レベルでソコの生物に
変形したりはしないだろう?
いったいどんな物質使ってんだよ。
なんか「ザ・フライ」を思い出したり、とか。



ほぼ全編「スラム」街での撮影なんで
それ程、金かけていない様子だが
久々にSFマインドあふれる面白い映画を観た。

でもこれ、TV地上波放映は無理かもなあ。

作品名 第9地区
フリガナ ダイキュウチク
作品名原題 DISTRICT 9
製作年 2009年
製作国 米
時間 111分
公開日 2010-04-10〜
配給 ワーナー=ギャガ

監督 ニール・ブロムカンプ
製作総指揮 ビル・ブロック
ピーター・ジャクソン
ケン・カミンズ

脚本 ニール・ブロムカンプ
テリー・タッチェル

出演 シャルト・コプリー
デヴィッド・ジェームズ
ジェイソン・コープ
ヴァネッサ・ハイウッド

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posted by PON at 21:00| 神奈川 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(タ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする