2012年02月07日

ブラインドネス

「ブラインドネス」

CSチャンネルで放映してたもんで録画しといた。
いつもの「酒を飲みながら」鑑賞。
アレが悪かったのか、この映画からの
催眠電波がキョーレツだったからか・・
PONのほうがブラインドネス気味。

あらすぢ
とある都会の街角。日本人の男が運転する車が
交差点で立ち往生していた。突然目の前が
真っ白になり、完全に視力を失っていたのだ。
親切な男に助けられ家まで送り届けられるが、
そのまま車を持ち去られてしまう。男は妻に
付き添われ病院に。医者は、眼球に異常はなく
原因はわからないと告げるが、各地では失明者が
続出していた。車泥棒も、そして、診察した
医者までも。驚異的なスピードで“ブラインドネス”は
感染していった…。

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いやーつまらなかった。
何度も睡魔と格闘した。

世界終末SF映画を期待すると肩透かしをくらう。
確かに、宇宙人が攻めてきたわけでも
バケモノに変身する病気が蔓延する訳でもなく
人々の目が突然見えなくなる(しかも白い闇)
だけであるので、世界の破滅は静かにやってくる。

そんな中、理由は不明だけれど
依然として目が見える奥さん。最強だ。
(監視する軍隊を欺くため、盲目をよそおう
 奥さんだったが、だあーっもうやってられねー!
 と、軍人に中指を立てるシーンはおもろかった)

初期の患者が放りこまれた病院という名の
隔離施設。その床が、みるみるウチに汚物で
あふれかえってしまう・・なんて辺りの描写は
映画ならではであり、なるほど「みんなの
目が見えない」という状況も、なかなか
大変なんだなくらいの感想は持てる。

それでもこれは災害シミュレーション映画ではなく、
極限状況に置かれたときの人間の行動
理性がなくなった集団の業を描くのが目的な様子。

そういった類は小説で表現してくれた方が
判りやすくて自分は好き。
必要以上にスタイリッシュたろうとする
(静かな画面で人の内面を描こうとする)
映画はどうも苦手。

多様な人種が事態に巻き込まれる描写が
できればよいので、日本人出演ワクは、
別に伊勢谷友介でなくても木村佳乃じゃなくても
誰でもよかったんだろう。
日系三世とか韓国系俳優にポジションを
取られなかっただけマシといえよう。
(この記事の為に木村佳乃を調べて
 チョット驚いたのは、彼女は
 「女優、歌手」であるらしい
 しかも東山と結婚してたんだっけ?
 へえ。ヒガシは森光子と結婚したと思ってた)

我々は国際的な映画を作っている!
映画としての格をあげる、そんな理由から
少々ムリしてでも外国人を映画に登用するって方式は
日本でも昔、流行ってた。
ロバートボーンとかジョージケネディとか
ビック・モローとかとか。
いわゆる「国際市場を意識して」ってやつ。

監督の出身地、ブラジルでは
日本人ってのは移民した先達のご苦労もあって
かなりイメージがよいようだから
日本人を出演させることは、ブラジル映画にとって
プラスと判断されているんじゃないの今も。



BLINDNESS 
2007年/カナダ・ブラジル・日本/
カラー/121分/配給:ギャガ・コミュニケーションズ
監督:フェルナンド・メイレレス
原作:ジョゼ・サラマーゴ 
出演:ジュリアン・ムーア、伊勢谷友介、木村 佳乃
   ダニー・グローヴァー、ガエル・ガルシア・ベルナル

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posted by PON at 21:00| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(ハ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする