CSでやってたのを深夜独りで鑑賞。
子供の教育にイクナイと思ったからね。
原題
DRAG ME TO HELL
DRAG・・動詞「引く」という意味で、dragは
引く対象物とその接触面との摩擦が大きいときに用いる。
・・調べなければよかったな。
主人公の眼が・・。
<あらすぢ>
銀行の窓口で融資を担当するクリスティン。ある日、
一人の老婆が訪れ、ローン支払いの延期を訴える。
「家が差し押さえられると住むところがない」という
哀願する老婆だが、クリスティンがこれを退けると
その態度は急変、つかみかかろうとして警備員に
取り押さえられた。その夜、帰宅すべく車に乗り込んだ
クリスティンに先ほどの老婆が突然襲いかかる。
抵抗の末、車外に追い出された老婆は、クリスティン
のコートからボタンをちぎり、「ラミア」と
呪文(=スペル)を唱えた。
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結構面白かった。が、笑えるところも多数。
ガーナッシュとかいうジプシーのババア。
いるよこういう奴
(呪いを縦横無尽に使うババアという意味でなく)
彼女には「人を呪わば穴二つ」という
日本の古語を送りたい。是非にだ。
私生活で嫌なことが重なっている主人公は
出世も間近だから社会的に無理もできずにいる。
次長ポストを巡るライバルの同僚「スチュ」が
ニヤケた顔の東洋人であるところになんか
作為を感じてしまうが
そんな中で業務中に巡り合ってしまった
最悪のババア。
「キングオブクソババア(KOK)」
ガーナッシュ。
やつの孫娘もクソびっちだが、ババアの葬式で
ドンチャンやってるババアの一族。
ローンが返せないとのことだけど、
まだまだ余力あるじゃんよ。
働け!おまいら。そんな一族ばっかりだから
家が銀行に巻き上げられたんじゃないの?
ガーナッシュのババアよ。
怨むなら一族じゃないのか?
それか取り立て屋。
ロマ(=いわゆるジプシーを表す差別語らしい)の
伝間では、呪いがかけられると
三日間は地獄からの嫌がらせが終始、
その後は、地獄の門番「ラミア」が
メインディッシュ=魂をいただきに参上
・・するハズなんだが、
あれ?呪いは、最初から主人公を
殺す気マンマンじゃないか。
そのうち事情が見えてきた。
イントロから全開の、あのババアの実力行使は
呪いの一環じゃなくって、ババアのフライング。
ババアの個人的、物理的復讐なんだな。
すでに呪いが始まったのかと思ってしまった。
それにしてもババア、すげー攻撃力だし。
その攻撃力があれば呪力なんか
頼らなくってもいいと思う。
格闘道場師範とか、そういった方面で働け。
(キレて迎撃する主人公もたいしたもんだったが)
ババアもいったい何を誇りたいんだか。
最悪の生き方じゃん。晩節を穢してるしね。
呪いの実行者である悪魔ラミアは
とにかく一人でも多くの魂を地獄に送りたいだけで
ガーナッシュババアの味方なんかじゃない。
たぶんガーナッシュも待ち行く先は
地獄だったんだろうて。
そんな意味では「人を呪わば穴二つ」は本当なんだな。
主人公は街中で霊能力者事務所を見つける。
(むこうの霊能力者事務所は派手。
入口がショットバーかなにかかと
勘違いしてしまいそうなネオンサイン
バドとかクアーズとかのような)
心理学者の彼氏はこの霊能視者を信じない。
「驚かせて」
「2〜3質問を浴びせかけて」
「キメゼリフ」
これで一般人は大概ダマされる、と分析。
なるほど。
この彼氏。母親も嫌な奴だし
どうせ後で裏切るんだろ、と思ってたら・・。
さあ、おおよその舞台はととのった。
後はサムライミ節、全開。脅かし合戦スタートです。
えぐい、きたない、なんだそりゃの嵐。
先の霊能力者は霊媒師を紹介するという。
ただしお払い料は1万ドル(≒80万円)。
世知辛いな。霊媒師。
40年も雪辱の機会を待ってたんだろ?
せめてクーポン券ぐらい発行したれ。
それとヒロイン、1万ドルの貯金もないんか。
それでよく銀行員やってられるな。
(霊媒師)
「あーもしもし、ラミアさん。素敵な貴方にこんな
ポーククイーンビッチの魂なぞ不要でございましょう?
お帰りくださいまし」
※ポーククイーンビッチ=主人公はかつて、地元主催の
フェスティバルで「豚女王コンテスト」で優勝経歴ありなのだ。
(ラミアさん)
「ぬわはは・・こんなチンケな生贄など要らぬわ〜」
なんて、ラミアさんに言われてしまう。
ここの「チンケな生贄」とは、主人公が飼っていた愛猫のこと。
自分に代わって、これでカンベンしてくれ!と捧げたのだが
彼女、生き残るためには手段を選ばない、実に立派な女性だ。
結局交渉不成立。
いろいろあってラミア(地獄の門番)は姿を消す。
「やった〜、呪いの元凶は去ったのね?」
いまいち頼りにならない最初の霊能力者はいう。
「キミはカンチガイをしている。
ラミアが屋敷から消えるところを見ただけだ
霊媒では退治できない」・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最初に言えよ。
ラストの主人公の顔(眼)、3回観ちゃった。
可哀想・・。
現世でいたぶられて死亡するだけではなく
未来永劫、地獄の業火で焼かれ続けるってのは・・。
彼女がそこまで悪かったとは到底思えない。
冒頭の少年もそうだけど・・
容赦ありませんな、ロマの呪いは。
神様、悪にここまで好き勝手させてよろしいのですか?
それこそ貴方の「誇り」を疑ってしまいますが。
ああ、そうか。神の手のひらで
好きにさせてもらっているのは
人類だけじゃなくってラミアも含まれるのか。
10000ドル・・霊媒師の依頼料
3600ドル・・主人公の家財道具全部売った金額
2メートル・・キレた主人公の掘った穴の深さ
で、ヤギさん、どこ行ったの?
「スペル」
監督 サム・ライミ
出演 アリソン・ローマン (Christine Brown)
ジャスティン・ロング (Clay Dalton)
ローナ・レイヴァー (Mrs. Ganush)
ディリープ・ラオ (Rham Jas)
デイヴィッド・ペイマー (Mr.Jacks)
作品情報 - スペル
ジャンル ホラー
製作年 2009年
製作国 アメリカ
配給 ギャガ
上映時間 99分
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