「世界侵略 ロサンゼルス決戦」
久しぶりに向かったTSUTAYAんにて
半額デイにつきレンタル。
そういや旧作は常時100円になったようですな。
当たり前だ。今までが取りすぎ。
前回、アルバトロス社(→B級映画を量産するトコ)
の攻勢を前にまんまといっぱい
喰わされてしまった自分。
記事を参照ください。
↓ ↓
「
バトル・オブ・ロサンゼルス 2012/01/08」
今度は間違えずに借りてきましたよ。
そら、アホなハリウッド映画という点では
味噌クソではありますが
B級映画との力量の差を見せつけてくれました。
いやーおもしれえ。
<
あらすぢ>
2011年8月12日、海沿いにある世界各地の大都市
付近に流星群が降り注いだ。やがて海の中から
何者かが現れ、人類に攻撃を開始する。そのころ
ロサンゼルスのサンタモニカ空港の前線基地に、
若い少尉・マルチネス率いる小隊が到着。
除隊間近のナンツ2等軍曹も配属された小隊は、
取り残された民間人救出の命を受ける。タイムリミット
は3時間。その後は空爆が行われるのだ。破壊
された市街地で、彼らは未知の敵に遭遇する。
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ちょっと前に「ブラックホークダウン」を
観たばっかりだったんで、なんかずっと
アメリカ軍とともに戦場見学している気分。
敵がアフリカの現地人でも宇宙人でもゾンビでも、
なんでもよろしい。
アメリカの正義が具現化した海兵隊の素晴らしさが
聖林エンターテイメントの名の下、世界の一般人に
見せつけられたらそれでよいのです。
金も儲かりますし。
「民間人を見捨てはしない」
「我々は仲間を決して見捨てない」
「退却くそくらえ 2ー5」
「常に忠誠 2ー5」
(2ー5ってのは部隊名らしい)
ほんと、よくできた
海兵隊宣伝映画。
最初の海兵隊員のキャラ紹介がちょっとタルい。
一度通しで観てしまえば、次回からは興味を持って
見ることができますがね。
紹介されつつ、着々と死亡フラグが立ってゆきます。
まあ、出撃前に恋人見せちゃってるキャラや
主人公に悪意バリバリのヒト、スグ茶化すヤツ、
新任のエリート大尉、なんてのは、だいたい
戦死要員です(結構例外もあったけど)
以下
「F2N(フォックス・トゥー・ノベンバー)小隊」
のメンバー。
主人公のナンツ2等軍曹(除隊間近)
できすぎな人。
途中で残存兵が合流。戦場の華
紅一点「バスケス(仮)」役
演ずるはあの、ミシェル・ロドリゲス。
映画バイオハザードで壮絶な
意地っぱりなとこを見せた後、
結局ゾンビ化しちゃったヒトです。
すこし見ない間にずいぶんと変わりましたね。
(きれいになったと思う)
しかしまあ、ミシェル・ロドリゲスさんであれば
その辺の下手なヤローよりも
断然頼りになる兵士役がよく似合う。
とりあえず赤いバンダナはマストアイテム指定。
バトル中、敵の肉片が顔面直撃。
目やら口やらで敵成分を吸収してしまう彼女。
今回の宇宙人はどちらかと言えば
バイオホラー的要素が少ないので、
彼女が感染してナニモノかになってしまうとかはナシ。
それはよかった。
「また戦友を置いて
ひとりだけ帰ってきた・・」そして部下のロケット伍長・・。
彼の存在がこの映画を「多少」奥深いモノにしている。
ロケット伍長の兄貴はナンツ2等軍曹の元部下。
結局、戦場から帰ってこなかった。
そら兄貴が殺された気持ちはわかる。
誰かのせいにしたくもなるだろう。
でも、キムタクヤマトの古代もそうだけど
敵を憎むというならいざ知らず
そのときの生き残りにアタルというのは
物凄くスジチガイってもんだよ。
ナンツ2等軍曹が心底、厭なヤツであり
軍内で流布する「自らが生き残るため
常に戦友を犠牲にするヤツだ」というデマを
鵜呑みにしていたのなら
そのシンプルマインドが非常に困ったもんだし。
それにしたって最前線から帰還できた段階で、
2等軍曹がほんとうに憎むべき相手か
どうかくらい判りそうなものだけど。
それくらい単純だから、流説を信じてしまうのか。
死線を潜り抜けやっと戻ってきた前線基地(絶賛壊滅中)。
道中で、父親を亡くして泣いている子供を
海兵隊魂で元気付ける2等軍曹。うんうん・・
そんな矢先、ロケットくんは2等軍曹を
悪し様に罵りはじめるのだ。
そろそろ主人公の汚名がすすがれたと思って
いいんじゃないの?って観客も思うような、
そんなタイミングでのゆり戻し。
あの地獄のなかで、まだ気にしてたんか。
なにその粘着質。
でもそんな「単純」だからこそ、一度和解すれば
こんどは忠実な戦闘マシーンに早代わり。
「ここでは死なないゾ」冒頭では敵エイリアン兵は、超絶無敵だったんだが
映画進行とともに、徐々に弱くなってくる。
ストーリーとして、その布石がしっかりと打ってあるのは立派。
いつ襲撃されるかわからない最前線の警察署廃墟で
脱出に一分一秒を争うときになのに、2等軍曹は
「未知の敵だからこそ、解剖して弱点を探ろう」
「効率的に殺せる弱点を探そう」と提案、
放置されてたエイリアン兵の死体解剖を実施する。
その発想、冷静さは海兵隊のカガミだ、とは思う。
思うけどねぇ・・。
最後のほうはもう勢い。
あれだけ脅威だった敵エイリアン兵の
攻撃はちっとも当たらず、
こっちは立ったまんまで、ベレッタ92の連射だというのに
敵は吹き飛んでゆく。
敵のモビルスーツ?が笑える。
多分、歩兵の火力支援の小型戦車
これがなんと手押し車だ。
しとしとぴっちゃん、しとぴっちゃん。もうこの際だから、最近の聖林映画の宇宙人侵略モノは
ひとつの世界観にしちゃえばいいのに。
「第9地区」のエビ型宇宙人も侵略に一枚咬んでるとか・・
「バトルシップ」も、この世界観でのNAVY奮闘編って
ことでいいんじゃないか?
ついでに、それぞれの国家の奮闘でそれぞれ一編。
お国柄が出て面白いかもよ。
世界侵略 トーキョー決戦
世界侵略 ロンドン決戦
世界侵略 パリ決戦
世界侵略 モスクワ決戦
世界侵略 ピョンヤン・ソウル決戦
そしてよくやった、イエーで終了。
でもさ、ご飯は食べようよ。
休息するのも兵士の大切な仕事だと誰かが言ってたし。
アドレナリンが切れて前線に行きたくなくなる前に
ってことなのかもしれないが。
ロス奪還のため、各地で生き残っていた小隊が
ヘリで空中集結。
これからも小隊の数だけドラマと悲劇が生まれるんだろう。
しばらく二度観はしないでおくけど。
次は「スカイライン」だな。
アメリカ必死すぎ。とてもよい映画評論です。Battle: Los Angeles
2011年アメリカ映画
1時間56分
PG12
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
キャスト - 世界侵略:ロサンゼルス決戦出演
アーロン・エッカート (マイケル・ナンツ2等軍曹)
ブリジット・モイナハン (ミッシェル)
ミシェル・ロドリゲス (エレナ・サントス曹長)
マイケル・ペーニャ (ジョー・リンコン)
ニーヨ (ケビン・ハリス伍長)
ラモン・ロドリゲス (ウィリアム・マルティネス少尉)
ウィル・ロッタール
コリー・ハードリクト
スタッフ - 世界侵略:ロサンゼルス決戦監督 ジョナサン・リーベスマン
脚本 クリストファー・バートリーニ
製作総指揮 デヴィッド・グリーンブラット
製作 ジェフリー・チャーノフ
ニール・モリッツ
オリ・マーマー
撮影 ルーカス・エトリン
プロダクション・デザイン ピーター・ウェンハム
美術 アンドルー・ネスコロムニー
音楽 ブライアン・タイラー
編集 クリスチャン・ワグナー
衣裳/スタイリスト サーニャ・ミルコヴィック・ヘイズ
キャスティング デブラ・ゼイン
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posted by PON at 21:00| 神奈川 ☁|
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