2012年06月11日

キングコング(1976)

「我が家の「春」のゴリラ祭り」

ギラーミンですよ。
ギラーミン。みうらじゅんさん!
監督の名前自体が強そうじゃないですか。

「白人の命令は受けん!」
そんなセリフがまだまだ通用する
この映画は1970年代。
WTCビルがこの頃はまだ健在。
2005年版「キングコング」は以前
紹介しましたのでそちらをご覧いただくとして・・
 ↓    ↓
http://ponett.seesaa.net/article/21308247.html

なんかの折に「後生だから」なんて
セリフを誰かがはくのだが・・
そんな翻訳あるかい。

あらすぢ
激しい石油ショックの波をあびて、ペトロックス社
のウィルソン(チャールズ・グローディン)は、
南太平洋に新たな油田を求めて、調査船を
進めていた。最終目的地は、いつも濃い霧に
覆われていて、その所在すら海図には明らか
ではないスカル島である。もう1人、このスカル島
をめざす男がいた。密航者として乗船していた
プリンストン大学の動物学者プレスコット
(ジェフ・ブリッジス)である。彼はスカル島には
巨大な動物が棲息していると推測し、自分の目
で確かめようとしていたのだ。調査船はある日、
大海を漂流しているドワン(ジェシカ・ラング)という
美女を救出した。彼女は映画出演のために
香港に行く途中、嵐にあい、たった1人
助かったのだった。やがて船はスカル島に着き・・

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ヒロインが言う。
「不安になるとついカッとしてしまうの
 あたしてんびん座だから・・」

「女は勝手気まま、男は振りまわされるのみ」
そんな古くからの真理を、キングコングをとおして
繰り返してみせた、ある意味恋愛映画。

そもそもキングコングは魔島の王で
ヒロインはコングのために用意された存在だった
はずなのに、いつの間にやら立場が逆転。
美女の心を捕らえるには、ただひたすら献身

惚れたほうが立場が弱い、というか
一度居場所と定めたら女性の方が強い

ゴリラの吹く息で乾燥するヒロインの服。
正直、臭そうで俺だったらパスだけどな。

「のどが渇いた」ってそんなの後にしろよ。
ヒロインはあらゆる意味でワガママな嫌な女。

そしてなんだかんだありまして
キングコングは見世物として花の都NYへ。
ウルトラマンでも「ゴモラ」を見世物にするため
運んだりしてるけど、いい加減そういうの
やめましょうよ。第一に危ないし。

キングコングの話にケリをつけるには
高いところでというのは、もはやお約束。

1930年の初代「キングコング」は
「エンパイヤステートビル」で複葉機とバトル。
1975年この「キングコング」はWTCビルでヘリと。
(2005年の「キングコング」も
 1933年版のリメイクなんで、終焉の地は
 エンパイヤ〜で相手はやっぱ複葉機)

それにしてもヘリ近寄りすぎ。
基本的にロングレンジ攻撃で
事足りるはずなのにな。それだと映画としては
ちっとも面白くないことは解ってるんだけどさ。

コングなりに必死になって戦っているときに
ヒロインが足元に駆け寄ってきて
私を離さないで!」とか急に言われても。

「私を盾にして」という意味なんだろうけど・・
事態はもうそんな状況じゃない。
仕事が一番切羽詰っているときに
「私と仕事とどっちが大事?」と
お約束のシツモンされているみたいで
軽くコングに同情する。

そしてイロイロあってコングが落下するやいなや
ヒロインは今度は助けに来た人間の男性の名を呼ぶ。
決して報われぬ恋であると決まっていたとはいえ・・。
コングあまりに可哀相。

今回(1976年)のコング造形はナイナイの岡村氏に
ちょっと似てたな。



で、このコングが実はまだ生きていて
佐渡先生の誤診もあり、人工心臓が移殖され復活。
ファミコンソフトになるわけであります。
(映画化もされたようだけど)
PON宅に初めてファミコンが導入されたときに
我が家にやってきた最初のソフトがコレ
「キングコング2 怒りのメガトンパンチ」だったもので、
強烈に印象に残っているのです。
が、これは別のお話。



我が家の5歳児は
「キングコングの逆襲(東宝)」
「キングコング(1976)」
「キングコング(2005)」を
連続して父親の横でちらりちらり観賞してしまい
(ゴリラ物、見せ過ぎちゃったかな・・)

「ゴリーラ(←彼は何故かゴリラをこう呼ぶ)
 かわいそうだね・・」とポツリ。

彼もこれから男として生きてゆくわけで
ゴリーラにオトコの郷愁を感じてくれたのなら
それで結構なんだけど。

キャスト(役名) - キングコング(1976)
ジェシカ・ラング (Dwan)
ジェフ・ブリッジス (Prescott)
チャールズ・グローディン (Wilson)
ジョン・ランドルフ (Captain Ross)
ルネ・オーベルジョノワ (Bagley)

スタッフ - キングコング(1976)
監督 ジョン・ギラーミン
脚本 ロレンツォ・センプル・ジュニア
撮影 リチャード・H・クライン
美術 マリオ・キアーリ
デール・ヘネシー
音楽 ジョン・バリー
SFX/VFX/特撮 グレン・ロビンソン
テクニカルアドバイザー リック・ベイカー

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posted by PON at 21:00| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(カ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする