題名だけ見るとあまり食指が動かない。
CSでやってたんで。
相方のリクエストで録画。
久々に一緒に映画を観た。
客から預かっているチワワを探す多田(演:瑛太)は
バス停でチワワを抱っこする行天(演:松田龍平)を
ついでに見つける。
「バス、もうないぞ?」
「うん・・知ってる」
「乗れよ駅まで送る」
<あらすぢ>
東京郊外のまほろ市に住む多田啓介は、
駅前で便利屋を営む真面目な青年。
バツイチの彼は、拭えない過去を持ちながらも
地道に仕事をこなしている。ある年の正月、
仕事からの帰り道で、別の依頼人から預かった
チワワを見失ってしまう。必死に探す多田は、
バス停でチワワを抱いている男を見つける。
その男は中学時代の同級生、行天春彦だった。
よくしゃべる男に変貌していた行天は、
事情も告げず「今晩泊めてくれ」と多田に頼む…。
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「まほろ市」ってのは、これが誰がどう見ても
「町田市」。あの、JRと小田急を結ぶ
ペデストリアンデッキや東急ハンズとかが
よく出てくる。
全体としては「ショーケンの傷だらけの天使」
みたいな。
人の数だけある、様々な親子関係。
それぞれの人生に影響を与え
各々の今になっている。
「なんでも屋」「便利屋」って職制から
どうしても一筋縄ではいかない案件が
次々と迷い込んでくる。
そんな仕事をこなす内に
他人にも自分たちにも、普段は隠している
素性が現われてくる。
町のチンピラに襲われ、唯一の財産
軽トラのフロントガラスが割られてしまうと
「なんじゃーこりゃァァァァ!」
「・・似てない」
「うん、いいんだよ。今の俺の率直な気持ちだ」
いいね。相方が松田龍平だからこそだ。
男の子を助けるため立ちんぼのアパートを
急襲する二人。ところが、多田はヒモとして
クスリを売り歩くゴミ男(演:松尾スズキ)に
マウントポジションを取られてしまう。
「ぎょ、行天サーーン」
「ほーい」
行天、トイレから登場。あっさりとゴミ男を
ねじ伏せ恫喝する。
「目ェ焼くぞこら!」
多田は怖いもの知らずに見えて実はケンカが弱い。
いつ野たれ死んでもいいと思っているからこその
「怖いもの知らず」に過ぎない。
道を踏み外さなかったら、彼もそこらの勤め人だし。
主人公・瑛太くんは、ヒネたクソ餓鬼に言う。
「実は人生、やり直せることなんて
ほとんどない。誰かに必要とされればいい。
必要とされるってことは希望だから」
「与えられなかったんなら自分がほしかった形で
誰かに与えられるようになればいい」
そして、弱者と下層階級にはメッポウ威張る
イヤーな刑事(岸部一徳)は言う。
「あんた、子供死なせてるんだってナ」
便利屋だって?
人を助けても自分を救うことにはならんよ」
他人を逆上させて、ひとつでも多くの言葉を
吐かせるのが彼の商売とはいえ。
飄々として、多弁なワリに真相を語ろうとしない
松田龍平が、ついに本音を吐露する。
「俺も知りたいんだ・・。
人はどこまでやり直せるのか」
イロイロあってラスト。
一歩くらいは前進したようにも感じられるが
結局なんにも解決してないようにも思える。
「バス、もうないぞ?」
「うん・・知ってる」
「多田便利軒、ただいまバイト募集中だ」
これは良い邦画でした。結構アタリ。
キャスト - まほろ駅前多田便利軒
出演
瑛太 (多田啓介)
松田龍平 (行天春彦)
片岡礼子 (ルル)
鈴木杏 (ハイシー)
本上まなみ (三峯凪子)
柄本佑 (山下)
横山幸汰 (由良)
梅沢昌代 (山下の母)
大森南朋 (山田)
松尾スズキ (シンちゃん)
麿赤兒 (岡)
高良健吾 (星)
岸部一徳 (早坂)
スタッフ - まほろ駅前多田便利軒
監督 大森立嗣
脚本 大森立嗣
原作 三浦しをん
プロデューサー 孫家邦
音楽 岸田繁
主題曲/主題歌 くるり
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